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311/320

311話 意図した乱入者

「まずはその装甲剥がしてあげるよ!」

「やれるものならやってみろ!」


両者が己の力を誇示するために、対象の鎧を削ぐために動き出した。

片や大盾を構えてカウンターを、片や長剣を持ち対空姿勢で一気にトップスピードに達する。

その時だった。


「君たち強いだろう? 少し私とも遊べ」


双方がぶつかり合おうとしたその時、天から舞い降りた悪魔は間に割り込み2人を蹴り飛ばした。


「お前が暴食グラフェルの言っていた勇者、中々に強いのだろう? 手合わせ願いたい」

「俺の事は無視かッ!」

「無視じゃ無い。眼中にないんだ」


大剣での叩きつけを行った【魁蕾】の足を拒むように地から這い出てきたのは死霊、それは【ツクヨミ】が作り出したどの死霊よりも強い気配を放っていた。


『シルヴィアちゃん準備良いよ~』

『了解した』


ーービリリリンッッ!!


合図と同時に高台から放たれた電撃はまるで最初からその場に憤怒ラースが出現すると分かっていたような軌道で空中で曲がり、憤怒ラースに直撃した。


『火力特化の雷天、流石に仕留めたか?』

「シルヴィアちゃんダメだよ〜、それ復活の呪文だから」

「あはは良いなこれ! 痺れる感覚は久しぶりだ!」


笑いながら電撃の嵐から出てきな憤怒ラースちゃん、傷はあるけどそんなに致命傷には至ってないって感じかな?

可愛い見た目して怖い子だねぇ、お姉ちゃん驚いちゃうよ!


「ねー【魁蕾】?だっけ君! 一時共闘しない?」

「……不服だ。だが仕方があるまい、乱入者は許されざる者だ」


最強の矛と盾、それに対する悪魔は質より量の双方を体現させた質も量も最大数に登る大罪だ。


『弟く〜ん! こっち大罪来たけどどーする? 【森羅万象】で確認したステータス送るね』

『今そっち向かう。あとほんとそのスキル便利なのな?』


名前 憤怒ラース

種族 大罪の悪魔

職業 憤怒

レベル 267

スキル 剣術S 斧術S 弓術S 槍術S 体術S 銃術A 黒魔法S 炎魔法S 雷魔法S 空間魔法S 怪力S 鉄壁S 疾風S 強魔S 鑑定眼S 空間把握S 危険感知S 自然治癒S 自然魔力回復S 統率力S 指揮術S 戦術S 装甲S 偽造S 心眼S 演算強化A 友好A 外交C 料理術A 話術D 苦痛耐性 精神耐性 状態異常耐性

固有スキル 有象無象 憤怒

称号 常怒る戦女神


「料理術のスキルがAなのって暴食グラフェルちゃんに振る舞おうとしたのかな? 健気だね〜」

「な?! そ、それは今関係ないだろう?!」


さっきまで狂気的な笑みを浮かべてた悪魔とは打って変わって恋焦がれて頬を赤く染め上げる少女……

良い……!その恋の対象が暴食グラフェルちゃんで2人とも美女だし!

暴食グラフェルちゃんがかっこいい系で……やばい妄想が膨らんじゃう!


「い、良いから私と戦え!」

「照れ隠し〜」

「うるさいぞ! 別に私が意識して何が悪い……!」

「……?」


1人置いてかれる【魁蕾】だった。

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