306話 不安な朝
「……暇だ」
罠の確認をしてから2時間ほどが経ち、ギルド対抗戦スタートから5時間が経過した今現在俺は暇をしていた。
罠の補強は鏡花とアルトが本気を出しているから混ざりずらいしゴーレム作りと言っても単純作業の繰り返し、飽きる。
エフィナはシルヴィアと合流して狙撃ポイントを何個か探してあるらしいがそれに混ざるのもなんか違う。
俺もそろそろ暴れたい……
「でも初日に暴れるのはなんか違うんだよなぁ……」
俺たちがしようとしてる作戦は初日にポイントを稼がずに2日目に漁夫の利をしよう!というのが超簡素な内容だ。
だから初日にヘイトを稼ぎたく無い。だがそれと暇は別物で俺は暴れたくて……
『弟くん起きてる〜? 狙撃ポイント一通り見つけたから今からもう少しポイント稼ごうと思うんだけどついてくる? 次はルノアのところ行きたいな〜』
『行く! ナイスタイミング!』
『え、あぁどうしたの急に? 食いつきすごいね』
初日にポイントを稼げるだけ稼いで何が悪い!
本当は初日目立たない方がいいんだろうが逆に動かなすぎても目立つだけだ!
言い訳に聞こえる?気のせいだ気のせい。
「少し、少しだから暴れるか!」
その後はエフィナとテンションが上がりまくってしまって【魔導研究会】を半壊、何人かはギリギリ仕留め損なったが致命傷を与えた。
いや与えてしまった。どうしようこれ、今すごいヘイト高いよ。
◇ギルド対抗戦2日目・早朝◇
1日目に稼いだ総ポイント数は元々持っていたのも合わせて2450ポイント、人数にして45人分のポイントだ。
元々持ってたのも合わせてるから実際はもう少し少ないけどな、それでもヘイトが凄いことに変わりは無い。
「おはよう蓮兎くん! どうしたの? 気分悪い?」
「いや別に平気……」
「平気じゃ無いよね?!」
本気で1位を取るつもりでモチベを維持してたのにこんなにヘイトが高い状態で作戦を実行できるのかが不安だ……
一気に崩せるか?
「マスター平気ですか? 頑張りましょう!」
「……アルトって何でそんなに性格いいの? 天使?」
うちのギルドには鏡花(ガチの天使)、ラミア(可愛さ天使)、アルト(性格天使)がいるらしい。




