304話 拠点作り班
◇【ツクヨミ】仮拠点洞窟◇
ーードガァァンッ
室内で作業をしていると何やら外から鳴り響く轟音、あっちは確かエフィナが行っていたところだけど早速やらかしていないか不安だ。
初日はあまりヘイトを稼ぎたく無いんだが……
と、そんな話をしていたら改造完了!
「2日間住む程度ならちょうど良い仕上がりなんじゃないだろうか?」
ただのジメジメとしていた洞窟はソファやテーブル、冷蔵庫など錬成で出来るだけの物を作り出した。
魔法や魔鉱を使えば冷蔵庫とか余裕だし今が冬ならこたつも作ってたかもな、ただ今は真夏だしこたつなんて作った暁には死人が出てしまう。
「マスターこっち終わりました!」
「私も今終わったよ!」
入り口付近に罠を作っていた2人も合流、時間にして3時間程度でこの働きぶりなら全然良いどころかお釣りが帰ってくるレベルだ。
罠の機能テストは後でするとして、少し疲れたし休憩でもしようか?
「お兄ちゃ……ご主人様! お飲み物を持ってきました!」
「ん? ラミアか。ありがとうな」
軽くラミアの頭を撫でる。ちなみにご主人様呼びなのは俺の趣味とかでは無くルッタがメイドに仕上げようとしているからそう呼ばせているらしい。
小さなフリルのついたメイド服を着たラミア、とてたもなく可愛らしい。
現に初めて見た時の鏡花は拝んでいた。
そしてもう一度言おう、断じて俺の趣味では無い。
「えっとこーらとかめろんそーだ?とかたくさんあります!」
そう!俺は、俺はついに炭酸をこの世界で心置きなく飲めるようになったのだ……!
甘味処で飲んだあのメロンソーダフロートの味が忘れられなかった……
何と暴食が再現に成功、あいつは食とか自分が興味のあることになると本気を出す。
ーープシュッ
蓋を開ければ懐かしの瓶コーラの匂い、そんなにコーラ好きじゃなかったけど久しぶりに飲むコーラってなんか美味しいよね。
「な、なんかしゅわしゅわします?!」
「ん? あぁライトは飲むの初めてだったか」
確かに初めて炭酸を飲むとなると驚くのにも無理は無い、記憶が曖昧だが俺も初めて飲んだ時は怖かった記憶がある。
まぁ親に歯が全部溶けるぞって言われてたのと、顔を近づけた時に炭酸のぱちぱちするやつが顔に当たるのが嫌いであまり好きでは無かった。
今はもちろん大好きだ。
「こんなにのんびりしてて良いんですか? 私も戦ったらしたいです!」
「ラミアは偵察だから役割明日な。てか基本的に明日から動くから今日はスローペースでOKだ」
作戦実行は明日の昼、対抗戦終了ぴったり夜0時だし一気にポイントを掻っ攫って後は逃げに徹すれば勝てる算段だ。
唯一心配なのは憤怒の介入、いつどのタイミングで何を仕掛けてくるかは不明なままだからな。
「このまま平和に……ってわけには行かないよな」
波乱を迎えるギルド対抗戦、初日が始まってから4時間程度の出来事だった。
この後あんな事が起きるなんてこの時はまだ知るよしも無い……
「なんて、言ってみたかっただけだ」
「? 何か言いましたか? マスター」
「いや何でも無い。飲み終わったら罠の確認でとしておこうか」




