295話 性能披露
でもやっぱり不思議だよね。何で佐伯家が代々神隠しもとい転移を行われるのかって話だ。
私の生前から神隠しの話は少なからずあった、でもそれは本当におとぎ話のような昔々の事に起きたのとだと説明されていたけど実際に体験して確信。
最初の話は佐伯家のずっと昔の祖先、その人が神隠しになりこの世界にやってきた。
そしてそこからは逆に日本からこっちの世界に……
「こっちの世界軸だと私が1000年前、初代の時は何年前か知らないけどこっちの1000年は日本軸の100年程も無いなら結構前の話だよね」
「えっと……? まだ全貌があまり良く分かっていないのですが……」
1000年前、確か暴食ちゃんが封印されたのもそれくらい、神々との大戦が終わって封印されて、同時期くらいに私も謎の病でバタンして死んだ。
今世に現れた勇者、代行者が私の肉体を欲した理由、暴食ちゃんに執着を見せていたと言う代行者……
まず病って何で死んだの私、1000年もあったのに死因不明な事ある?
「なんかありそうだよなぁ代行者……」
「えぇっと……?」
「ん? あ〜ごめんごめん! こんな美少女の妹を置いて自分の世界入っちゃってたよ〜、私ったらうっかりさんだね!」
美穂ちゃんからしたら神様は転移をさせてくれて第二の人生を、最強スキルを与えてくれた正しく神様だ。
それを推測だけで汚すのは良く無い、神様と敵対とか無理だもん考えるのは後ででいいよね。
今は代行者を忘れて大罪?ってやつを倒さないと言えないんだ、私は弟君の命を守ることだけを優先しろ。
「それじゃあ私はそろそろバイバイね〜、バレちゃったら実は結構やばいのです!」
「は、はぁ……それじゃあ師匠によろしくお願いします」
「お姉ちゃんに任せなさい! じゃ〜ね〜」
私はこのまま鏡花ちゃんの観戦でもしようかな〜
多分もう始まっちゃってるよね、途中からだけどへーきへーき!
「技教えたけど大丈夫なぁ? ノエルちゃん強いもんな〜」
◇◇
「白銀世界」
「またそれ……!」
試合が始まってからまだ5分程度、連続で使用される広範囲殲滅攻撃、これを回避するために私は湯水のように魔力を使わなければならないし身体能力もバフが無いとそれ程高く無いから苦労する。
【堕天化】が使えれば……
「もう一つの固有スキル使わないの?」
「それ一応秘密だから! ダメだってノエルちゃん!」
「ん、知らなかった。ごめん」
急いで口を自分で塞いだノエルちゃん、可愛い……
初めて会った時から思ってたんだけどさ、ボーイッシュボクっ子で天然混じりとか可愛いの塊だよね?
「それじゃあボクのも秘密にしてほしい」
「もちろん! それじゃあ続けようかッ!」
自己崩壊・崩壊纏を使えば足りない身体能力は補える。
できるだけ体術は見せたく無かったけど使うしか無いよね?
蓮兎君が創ってくれた武器は大天の籠手表裏、普段は絹のようなただの手袋にしか見えないけど神聖力を込めれば硬化して籠手としての本来の用途で使える。
裏表の能力はまだ使えないけど……
「それでも近接少しは成長したんだよ私ッ!」
「なら私は先輩として撃ち砕く」




