↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
284/344

284話 勇者と猫娘

番狂せを見事に成したラミアは上機嫌で鼻歌を軽く口ずさみながら控え室にスキップで戻っていった。

さて、次に【ツクヨミ】メンバーが出るのはまだ少し先だし次は誰の試合だ?


「さぁ続く第二試合! さっさと行きましょうさっさと、1日でこの人数を捌くのは厳し! ちゃんとしろ運営! て事で二回戦目は期待の新星、ランクはBでも期待度は既にSランク! ギルド【勇者の集い】ギルドマスター! キヤマ・コウキ!」

「勇者?! 勇者ってあの?!」

「まさか勇者様が出るなんて!」

「……は?」


観客が盛り上がりを見せる中、俺はひどく困惑した。

勇者って言ったよな今、それに名前を稀山きやま光義こうきって言ってたよな?

あいつギルド作ったのかよ、まさか勇者パーティ総出でギルド作ってくるとは思ってなかったぞ。


「対するのはBランクギルド【幸運の宿木(クローバーズウッド)】ギルドメンバー! 幸運を操り勝利を収めてきたこちらも新星! ネーミア・エクス! 猫族は可愛いから個人的に応援したい……!」


実況に私情が混ざっていいのかって言うのは一旦置いておいて、登場したのは言っていた通りに猫耳と尻尾のある猫族とやらの女性だ。

焦茶の髪に耳、尻尾を持ち観客が盛り上がってるのをいいことにウインクとかしてあざとい。


「ん〜! 勇者さんかぁ。手加減して欲しいにゃ♡」

「すまないがそれは出来ない。俺は師匠に強くなった所を見せなければならない!」

「ちぇ〜、色仕掛け効かないタイプ?」


光義の得物はもちろん聖剣、それに対してネーミアの得物は緑色に輝く双剣だ。

実践経験はお互いに新星だけあって互角だろうが転生の際のギフトなどを貰っている光義は同レベル帯だとしても脅威になりうる。

さてどっちが勝利を収めるかな?


「第二回戦目スタート!」


ーーザシュッ


開始と同時に光義の聖剣を持つ右手は切り裂かれ、浅いが鮮血が空を舞った。

初撃はネーミアが圧倒、その自慢の速度で序盤のリードを制した。


「速い……! だが魔法なら……かはっ?!」

「残念毒塗ってるわだよね〜、意外だったかにゃ?」


◇◇


毒を使ってくる相手……早く神聖魔法で治療を……!


「勇者様も案外ちょろかったりするのかにゃぁ?」

「これくらいの治療なら余裕だッ!」


神聖魔法の威力は精霊の力を借りているのと固有スキル、勇者の称号補正で上がっている!

師匠には負けるがそれでも勇者としての意地を……!


幸運の表裏(コイントス)〜!」


どこからか取り出したコインを投げ、コイントスを始めだした。

それはネーミアの固有スキルによるものであり効果は単純明快、自信を表、相手を裏に設定しコイントスをする。

それで出た対象の運気を上昇させる効果だ。


「残念表、私の勝ちね」


ーーザジュンッ


コインの表が出た瞬間、訪れたのは肉が抉れ、鮮血が吹き出す聞き難い音。

それは光義の左腕が根本から千切れる音であり本来高火力技を持ち得ない双剣使いが出せる火力では無い。

それを可能にしたのはBランク風魔法【幸運穿ち(ラックランス)】、効果は自身の幸運値が高ければ高いほどに威力の上限無く上がる魔法の槍だ。


「何が……?!」

「私の勝ち方だからごめんね〜」


左腕の根本からの欠損、まさか初戦敗退するのか?

美穂が反対する中、無理を倒してギルドを作り短期間で死力を尽くしてランクを上げた。

なのに初戦敗退……


「俺は負けない! それが勇者として、ギルドマスターを任された身としての責務だッッ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。