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282話 開幕!お祭り騒ぎ

◇ギルド対抗戦当日デン王都セイクリッド闘技場◇


「さぁやって来ましたギルド対抗戦! 今回は波乱確定と言ってもいい、何故かって? なんかSランクギルド4つが参加しちゃってるからだぁぁぁ! 平気? これ他のギルドの見所ある? まぁ頑張れ! てことで4年に1度のお祭り、開幕だァァァ!!」


うるさい程に元気に実況席にいるのはいつぞやの大食い大会にもいた女性、名前は確かルトナ・ミラーだったか?

そしてそれに反応するのは耳が壊れるんじゃ無いかって程の声量の歓声、ノイキャン入るんじゃないかこれ?


「今回参加するギルドは総勢15! 2日目から始まるギルド対抗戦に出れるのはその中から上位5つのギルド達。つまり初日は争え! 暴れろ! 持てる力を使って相手を捻り潰しちゃえぇ!」

「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」


最初に言っていたSランクギルド四つ、一つはもちろん俺のギルド【ツクヨミ】でもう一つはノエルのギルド【六花】、ルノアも一応ギルド持ってるらしいしそれだろう。

そして最後が俺が気絶してる間に憤怒ラースの襲撃を目撃したらしい初めましてのSランク冒険者【魁蕾】のギルドだろう。

ギルド名は【アイアンメイデン】で職業は盾役タンク系、それ以外の情報は知らない。


「それじゃあ蓮兎君! 私たちは控室に行くからまたあとでね」

「そっか観客席に居られるのは今だけか。それじゃあな! 期待してるぞ?」

「期待はしないでほしいなぁ」


そう言いながらも笑顔で手を振りながらシルヴィアとラミアと一緒に控室に向かって行った。

殆どのギルドがギルドマスターが参加する中俺たちはマスター不在、力を見せたくないし別にいいよな?

だって2日目の対抗戦で結局ポイント奪っちゃえばいいんだからさ?

初手で稼いだのは加点されるからどっちの作戦か悩みどころだな。


「早速始まる第一回戦目はAランクギルド【聖焔の灯火】の副ギルドマスターのリーメル・ギルガメッシュ! それに対するのはSランクギルド【ツクヨミ】の小さきメイドのラミア・トーナ! まさかの【ツクヨミ】は少女を使った泣き落とし作戦?! まぁとにかく選手入場!」


ーーピョコッ


「小さく……はあるけどちゃんと戦えるもん私!」


ピョコッと可愛い効果音が出そうな感じで登場したラミアはがっつりフライングして入場しているがそれを咎める者はこの世に存在しなかった。

頬を膨らませて本人は怒っているんだろうが他者から見れば少女が可愛い以外の感想は出てこない。


「何で初戦の相手が小さき少女なんだ……? これは私に課せられた試練なのか……?!」


ラミアに遅れて、いやこっちが正解なのだがそこはまぁ別に気にしなくてもいいだろう。

まぁその男は金髪に白と金色を基調にした軽装を身に纏い、身の丈ほどの大きさをもつ純白の槍、中距離アタッカーの【聖騎士パラティン】だろうか?


「一応ルールのおさらいをしましょう! 両者持ち込める武具などは1つまで、それ以外は配布される効果無しのAランク品を扱ってもらいます。場外、観客に向けた攻撃、巫女様の固有スキルもあるので無いとは思いますが殺し禁止! あとは何しても良いガチバトル!」

「小さいお嬢さん? 申し訳ないが私の糧となってもらえますか?」

「やだ! ちゃんと勝ってお兄ちゃんお姉ちゃんに褒めてもらうんだから!」


両者は各々の言葉を述べ、互いの武器を構えてから戦いが始まった。


「第一回戦開幕ぅぅぅ!!」

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