273話 出場選手
「決めた! 私雷ドカーンの剣士なりたい!」
目標像をすぐに決めたラミアとは違いルッタは迷っていた。
自分には冒険者の才能が無いと判断、後で俺は小声で自分はギルドハウスで仕事をするからラミアを頼んだぞ、怪我があったら普通に殺すぞ?
などと言われた。
「ねぇねぇお兄ちゃん! 黒魔法ってどうやって使うの?」
「黒魔法? まぁ主はデバフだな。雷魔法を使うならバフと併用すれば中々の力は出る」
雷魔法のバフと言ったらやはり速度系のバフだろうか、俺は雷魔法を使えないから分からないがシルヴィアが使っているのを見るにそうなのだろう。
「剣なら教えられる! 剣!」
「エフィナお姉ちゃんにも色々聞きたい! あとシルヴィアお姉ちゃん!」
「ッ?! 私もか」
元殺し屋とSランク冒険者と歴代最強の勇者を師に持つラミア、これはきっと将来は大物になるに違いない。
きっと俺を超えて……いや超えられるとかっこいいところを見せられないから……で成長を感じられるのは良い……
「でも私スキルポイント全然貯まらない……」
「よし任せろ最高の武器作って補ってやる」
ラミアに創る武器を作るなら何がいいだろうか、短剣かそれとも装飾品なのか……
身軽なラミアの速度を活かすなら軽い装飾品で速度を上げるようにした方がいいのだろうか?
「各々の強化しないとですもんね……僕は何をすればいいんでしょうか?」
「スキルを揃えるって言っても結構もう揃ってるもんな」
レベル的に俺、鏡花、暴食、シルヴィア、アルトはもうレベルを上げるのが厳しいラインになってきている。
力を上げるなら武器に頼ったり加護を受けたりなどに絞られる……
「やっぱり加護かぁ?」
ひとまずは3ヶ月後に控えてるらしいギルド対抗戦に備えて各々の力を高めるしかない。
あとは個人戦に誰が出るかだよな、3人まで出場が可能らしいし俺は確定……いや、俺は争奪戦の時に力を見せた方が初見殺しが出来るか?
「ギルド対抗戦の個人種目に出たいやついる?」
「はい! 私でる! ラミアちゃんにかっこいい場所見せる!」
「私も! 子供じゃないもん戦えるもん!」
即食いついてきたのはエフィナとラミア、個人戦でエフィナが出たら真面目に優勝候補になると思うが後に控えている対抗戦で力がバレて警戒される。
ラミアは実力不足以前にそんな危険な場所に出すのは……
「いや悪くないか、ラミアを出場させるの」
「おいおい?! 娘に危険なことをさせるなって言ったよな?! 言ったばっかだよな?!」
ラミアの力はまだ誰にもバレていないし3ヶ月もあれば出場できるほどの力は身につけられるだろう。
アイテムの使用は1人1つまでは許可されてるらしいから俺が作る予定の装備を渡せば良い。
レベルもそれまでには上がるだろうし……
「私出ていいの?! やった〜!」
「私は確定としてラミアちゃん出しちゃっていいの?」
「いや普通までエフィナは出たらダメだけどな?」
「何で?!」
詳しいルールはアルトに聞くとしても個人戦で力を見せるよりも団体戦で一気に活躍した方が有利に立てる。
やるなら本気で勝ちたいだろう?
同じ理由で俺も個人戦には出ない、Sランク昇格戦で出していない固有スキルもあるわけだし奇襲したい!
『俺はパスだからな』
分かってたがやはり暴食は個人戦に出ないことが確定、残るメンバーはシルヴィア、アルト、鏡花だ。
この中であと2人なら……
「シルヴィアと鏡花だな」
「え、私?」
「何で私なんだ……個人戦で後衛職は不利じゃないか?」




