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272話 ギルド対抗戦とは

Aランクダンジョン【砂琉地獄】を呆気なくクリアしてしまった俺たちは特に予定も無く天刻の白砂を歩いていた。

たまにモンスターが出てくるのでそれでレベル上げを続行している。

だが暇だ。なので狩りついでの雑談がメインと化してきた。

 

「そう言えばそろそろギルド対抗戦ですね」

「……? 何それ?」

「マスター知らないんですか?!」

「え、うん知らない。そんなに大事な事なのか?」

 

雑談をしていると聞き慣れない単語がアルトの口から飛び出し、それの内容について聞いた。

要は4年に1度ギルドが集まり1番を決める大会、申請式で出場するギルドは決まり3日間にかけて争うらしい。

1日目は個人戦、2日目から3日目はギルド対抗戦と言った2段式だ。

 

「そんなのがあったのか……」

「知ってると思ってましたよ……そのための戦力増強もあるかな〜と思っていたんですが」

 

ギルド対抗戦、楽しそうじゃないか!

開催されるのは今から3ヶ月ほど先らしいしせっかくなら1位を掻っ攫いたいところだ。

代行者とか大罪とか神様とかなんか色々あるが息抜きは誰にだって必要、そう必要だ!

だからこれは不可抗力、別に俺が楽しみたいからとかじゃ……

 

『誰に言い訳してんだキモ』

『勝手に思考を読んで勝手に貶すなキモ』

 

まだ細かいルールは聞いていないがラノベで良く読んだ内容と同じ感じだろうか、それは後で聞くとして今はレベル上げを続行しよう。

こうなれば俺も暴れられそうだ。

 

◇ギルド【ツクヨミ】◇

 

「疲れました……」

「私も疲れた。自室に戻る」

 

あれから丸1日レベル上げを続行、そのおかげでシルヴィアとアルトのレベルは合計で10ほどの上昇に成功、だがこれ以上レベルを上げるとなるとSランクモンスターを何体も狩らないと厳しいレベルだ。

俺はレベルが1しか上がらなかったし暴食グラフェルは0、鏡花は7だったかな?

レベル上げによるステータス上昇での強化は一旦これにて終了だ。

ちなみに言うまでも無いが俺の職業は進化しなかった。

 

「私強くなった! これで戦えるもん!」

「レベルは上がったが……スキルって何を取ればいいんだ?」

 

元々低レベルからのスタートだったので俺たちとは違いルッタとラミアはレベルが47ほどに上昇、Cランク冒険者程度の力は手に入れたんじゃないか?

まだスキルに悩んでいるルッタとは違いラミアは手に入れたいスキルをバンバン獲得、オールラウンダーでも目指しているのだろうか。

 

「2人のスキルポイントはそれほど多く無いから特化させた方が強くなると思うぞ?」

「雷ドカーンってやりたい! あ、でもエフィナお姉ちゃんみたいな剣も使いたい……」

 

獲得したいスキルが複数あるらしく頭を傾げて可愛く悩んでいるラミア、そんな顔されたらお兄ちゃん頑張っちゃうよ?

スキルを獲得できなくても武具でその部分を補えばいいんだから頑張ってSランク品作っちゃうよ?

ちなみにこれは親馬鹿とかシスコンでは無い、正常な反応だ。

 

『多分、いやほぼ確実に憤怒ラースは対抗戦のタイミングで仕掛けてくるぞ。あいつ戦闘狂だから』

『だろうな、まぁそれは反対に言えば3ヶ月は安全なわけだ。ゆっくり着実に力を蓄えようじゃないか』

 

現状戦力での最高は暴食グラフェル、その本人が今の自分では勝てないと言った相手、いくら力をつけても損では無い。

対抗戦で接してくると考えるのは個人戦では無くギルド対抗戦本戦、つまり2日目の途中になるだろう。

それまでにどれだけ強くなれるかのチャレンジだ。

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