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224話 初の遠征

◇次の日◇


「準備は終わってるな〜? 行くぞ! 水上國リフィネア!」


翌日になり俺の地獄も終わりやっと水上國リフィネアに旅立つことになった。

何故か増えた2人を含めて総勢7人での遠征だ。


「んでなんでラミアとルッタがいるんだ?」

「私たちの仲じゃないか! それにたまにはラミアに旅行もさせてあげたいだろう?」


またもや俺の背中をバンバンと叩くルッタ、最近はあまりギルドに出入りしてなかったし忙しいのかと思ったら普通に来やがった……!

まぁ初めの頃の旅でお世話になったし最近も俺の治癒の場所を提供してくれたりしてるんだけどさ?


「お兄ちゃん達がご迷惑じゃなければ私も行きたいかなって……だめかな?」

「……いいに決まってるだろ? 今回は楽しむために行くんだし思う存分楽しむぞ!」


普通に承諾しちまったけどしょうがないじゃん?

ラミアに涙目上目遣いされてみろよ、理性とかそんなの忘れてなんでも買ってあげたくなっちゃうからさ、ほら見ろ鏡花も目をハートにしてラミアに抱きつくのを我慢してる。


「もうそんなに来るならギルドの一員にしてやればいいのに、雑用係として」

「いや流石に宿の経営もあるんだから無理だろ」


どれだけルッタ達が出入りしててなんかお茶出しとかしてて掃除もしてるけどギルドに入れるってのは流石に無理だろう。

俺としては別にいいけどルッタにもルッタの生活があるんだ。


「私は構わないぞ? 寧ろそうしてくれると助かる。なんなら住み込みでいい、てか住み込みがいい」

「……お前自分の宿はどうするつもりだよ」

「最近売り上げが悪くてね〜、そろそろ潮時かなって」


ニコニコ笑顔で赤字を宣言するルッタ、いやそんな簡単にやめていいのかよ?

このギルドに掃除とか飯を作る人いないから助かるは助かるんだけどそれでいいのか……


「ラミアちゃんのメイド服……」

「ちょっとそこの鏡花君ニヤニヤしないの」

「ッ?! してません先生!」


そんな雑談を交えながらも俺たちは馬車に乗るために停留所に向かった。

懐かしいな、地上にやってきて間も無い頃にAランクギルド【宵の暴風】を潰しに行く時に使った場所だ。

……今思えばまだ低ランクの時に何してんだろうな俺、問題児じゃんか。


◇王都セイクリッド・王門付近馬車停留所◇


王都の復興は目まぐるしい速度で達成されつつあり、それは確実にこの物資が豊富に回ってくるこの場所も役に立っている。

いかに魔法社会と言っても物流全てを魔法で補うのはまだまだ先の話、まだ馬車は主流の移動手段だ。

近々異世界人が設計した鉄道も開発が進められているらしがそれが民間人も使えるようになるのは先だろう。


「俺たちの印象もだいぶ改善されたな」

「ルノアちゃん達に感謝だね!」


実際ルノアとノエルのSランク2人の呼びかけでだいぶ俺たち【ツクヨミ】の印象は良くなった。

あとは勇者達のおかげってのもあるけど俺はまだ会ってないんだよな、確か俺が起きる前に他の国に向かったんだっけ?

勇者も大変だね、どこな国に行ったのかは知らないけどな。


「マスター馬車捕まりましたよ! 行きましょう!」

「今行くよアルト」


【ツクヨミ】の人数は5人、いやルッタ達が本当に入るなら7人か?

まぁ俺がこの世界に転移させられた時には思っても見なかった光景が今広がっている。

あの時は生きるのに必死、出た後のことは大罪が襲ってくるから対策をする!とかそんなのしか考えてなかったからな、恵まれてると思うよほんと。


「どうしたの? 蓮兎君先行っちゃうよ!」

「りょーかい! 馬車の中でルッタ達のことも話したいしな!」


ギルド【ツクヨミ】初めての遠征開始である。

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