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222話 日本人の限界

「い、今お米があるって……」

「言ったけど……大丈夫か鏡花」

「お米に飢えてるの……お米食べたい……!」


米に飢えている鏡花、確かに俺もそろそろってかもう限界だけど色々ありすぎて忘れてただけで米が食べたい!

米に……和食に俺は今飢えているんだッ


「米ねぇ、確かに昔食ったがまぁ美味かったな。味気ないから俺は肉の方が好きだが」

「その肉と食ってみろよまじ美味いから、日本人の主食だから米は!」

「そーだそーだ! お米は美味しい!」


やばい加護とかより米が食いたくなってきたんだがどうすればいいんだ……?

今から水上國リフィネアに行ったら何日かかる?

まず精霊樹の森と【善良なる勇者眠りし墓】はどこにあるんだ、ルノアのやつ場所も提示してやがらねぇ……


「マスターどうかしたんですか?」

「今米を優先するか加護を優先するか大事な選択を迫られているんだ……」

「コメ? なんか大変そうですね」


もちろんメジャーでは無い米を知っている者なとリフィネアの住民や転生者、まぁ俺転生者じゃ無いけどそれはそれとして数少ない。

そんな米をアルトが知っているわけ無い、多分このギルドで知っているのは暴食グラフェル、俺、鏡花の3人だけ……ってあれ、これ過半数じゃね?


「お米食べたい……でもみんなに加護やった方が……私には分からない! 蓮兎君任せた!」

「俺かよッ! まぁマスターは俺だから当たり前だけど……」


どうする? 普通に考えてギルドの戦力増強と個人の欲求なら絶対的に前者を選ぶのが得策、それがギルドマスターである俺の役目だ。

だが思い返してみれば強欲戦から戦闘続きで疲弊もしてるだろうしそろそろ娯楽が……


「よし、俺たち【ツクヨミ】は別に最強を目指してるわけじゃ無いんだ。娯楽を優先するぞ! 次の目的には水上國リフィネアだ!」

「食を優先するのは暴食おれの眷属らしくていいじゃないか」

「お米食べれる……」


米を食べれることに歓喜する俺、鏡花、一応暴食(グラフェル)、それに比べてアルトはよく分かっていないような表情を浮かべていて、遠くで聞いていたシルヴィアも頭にはてなマークを浮かべている。

だが今はそんなことは良い、米が食えるんだ……

やっと米が!日本人の主食が!


「そうと決まったらすぐにでも準備するぞ! 明日には出発するからな」

「明日ですか?!」


明日と聞いて大急ぎで自室に入り準備をするアルト、まぁこの世界での旅行なら空間魔法にぶっ込めばいいから荷物は楽だな。

アルトは空間魔法自分って使えるし俺はシルヴィアの……いや一応鏡花に手伝わせた方がいいのか?

女性同士の方がいいこともあるかもだし……

てかそろそろ男が欲しい、俺とアルトしかいないぞこのギルド?!


「鏡花はシルヴィアの支度を手伝ってくれ、空間魔法のランクはお前の方が高い」

「任せて! シルヴィアちゃんの部屋何気に初めて入るかも〜」

「そんなに良いのはないぞ?」


雑談を交えながら鏡花とシルヴィアは自室に入る。

残ったのは俺と暴食グラフェルか、まぁ俺は準備そんなに時間かからないし余った時間で何しようか?


ーーポンッ


そんなことを考えていると暴食グラフェルは俺の肩に手を乗せる。


「余った時間は有効活用しないとなぁ?」

「……一応言っておくけど今反動でスキルの使用が困難で……」

「スキルの使わない戦い方もマスターしないとダメだよなぁ?」


地獄はまだまだまだ続くようです。

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