220話 お説教の時間
さぁ起床から1発目説教が確定したわけだがまず先に現状の理解をしておきたい。
まず俺が魂の欠損で死にかけてる時に苦肉の策で鏡花を暴食が蘇生、そして俺の魂を癒して何とか一命を取り留める。
その後七つの大罪序列3位の憤怒が王都に攻めてきていると分かり現状できる対策をして迎え撃ち、何とか和解という形での解決に成功。
その時の戦いを見ていた勇者に勝手に鏡花が師匠認定され、暴食の王都に媚び売る作戦を実行し師匠になる事を了承、そのあと王都に帰りしばらくすると憤怒は不完全燃焼だから帰る、今度は正々堂々お前らを潰しにくると宣言してどこかに去った……
こんな感じか、いややっぱ内容濃いなこれ?!
そしてこの後には墓荒らし、Sランクダンジョン攻略が控えてるんだ。
今日も【ツクヨミ】は大変なスケジュールである。
ーーガチャ
そろそろ部屋から出るためにドアを開けてリビングに向かう。
もう鏡花と暴食はとっくに一階に向かっていて、俺は現場整理がしたいから少ししたら行くよと言っていたのだ。
「おはよう〜」
「おはようございますマスター!」
「ん、あぁ起きたのか。おはようマスター」
まぁうん特に何も変わり気のない毎日の挨拶、一応1週間以上は会ってないと言うか話してないと言うか……
感動の再会ってほどでも無い時間だし別にいいのか、さて俺は久しぶりの日常をエンジョイしましょうかね!
「エンジョイしようとしてるところ悪いんだけどさぁ? お前にはまだ説教が残ってるよな?」
「……一旦朝ごはんとか……」
「地獄を後にするか今にするかどっちがいい眷属よ、選ばせてやるよ♪」
ニコニコと笑いながら俺の肩に指をめり込ませる力を籠める暴食、これ多分後にした方が地獄が長引くやつだな。
こいつは飯には敏感、たとえそれが俺であっても飯の時間を遅らせるようなことはしない……多分な、そこは神にでも何でも祈るしかないようだ。
「頑張ってくださいマスター!」
「陰から応援してるぞマスター」
「陰からじゃ無くて表に出てきて欲しいよ……頼むからマジで」
俺の希望虚しく暴食の自室、説教部屋に連行されることとなった。
「蓮兎君大丈夫かな……」
「副マスターはちゃんと再会できたのか?」
「実はあんまり……あと副マスターって呼び方ダメ! 名前がいい!」
「そうか? なら改めてよろしく鏡花」
◇◇
「ただいま……」
「すごい顔ですねマスター」
「怖い……流石大罪」
約1時間に及ぶガチ説教、流石に反省するけどね?
体の限界を超えたバフ、名前はどうしようか、【限界突破】とかそんな感じだよな……
いや今は名称どうでも良い、兎に角あれは俺が思っていたよりもまずい代物らしい。
今まではただ体がぶっ壊れる程度だと思っていたが俺の認識が甘すぎたんだ。
肉体の崩壊原因は魂の欠損、長時間にわたりあの力を使うと魂がすり減り【不死性】でも回復不可の致命傷、今の所鏡花の固有スキル【慈愛の左手】以外の有効な手段は無い。
それにその回復も何度も使うと効かなくなるらしいから過信もダメ、今度から使う時は短時間&鏡花が近くにいる時限定かな?
「それじゃあ次は地獄の訓練な」
「……まず飯食べさせて?」
地獄はまだまだ続くようです。




