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212話 怒りの軍勢開幕

会議はその後は軽く作戦を練り夜が訪れ解散する。

そのまま私は新設された自室、蓮兎君の眠っている自室の前にあった空き部屋を使わせてもらった。

右隣はシルヴィアさん、右隣は階段で右正面が暴食グラフェルさん、その右隣にアルト君と言う部屋割りだ。

ちなみに何故かラミアちゃんルッタさんが毎日レベルで遊びに来るのでシルヴィアちゃんの左隣の部屋に2人で寝ていることがある。

 

「ふぅ……私が要かぁ」

 

部屋のベットに寝転びながら独り言を呟いた。

神聖魔法を扱えて殲滅力に長けていてバフ掛けなどの支援も可能、確かにカタログスペックだけなら私は適任だ。

でもこの世界の知識に乏しく魔法の扱いも固有スキル頼りでそんなに強くも無い。

 

「来るのは明日の昼頃って言ってたよね。まだ時間はある……スキルの確認でもしようかな」

 

──ピコンッ


頭の中で『ステータスオープン』と言えば薄青色の板が出て来てそこに自分よりステータスが書いてある。

この世界での常識、初歩中の初歩だ。

でも私にとっては常識じゃない、異世界から来た私はこの世界にまだ馴染めていない気がする。

みんなは優しいし楽しく過ごせているけど私の生前って言って良いかな?

まぁ死ぬ前はオルグス大迷宮で始まってその迷宮で命が終わった。

だからこの世界の人と話すのは実は初めて、まだ2日だけどとっても楽しいしずっとここにいたい。

だから勝つ、死んでも勝つ、絶対に……!

 

◇次の日・王都セイクリッド◇

 

鳴り響くのは2万の軍勢、その足音。

動物や魔物は全て逃げ出していて、いるのは冒険者達だけだ。

魔法を扱う者や弓を扱う者は城壁の上からの遠距離攻撃を、近距離戦を得意とする者は魔法で作り出した堀の前で城門を死守だ。

【ツクヨミ】の配置はアルト君とシルヴィアちゃんが後衛、そして暴食グラフェルさんと何故か私が前衛になった。

 

「何で私が前衛……?」

「リーダーが後ろにいてどうする。それに【堕天化】を活かすなら前衛だろ?」

「そうですけど……」

 

蘇生された時に獲得した固有スキル【堕天化】を扱うなら確かに前線のほうが良い、攻撃力が上がるんだから格闘術とかの方が……

一応【格闘術】のスキルは獲得しといたけどあくまでそれは補正が掛かるスキル、Sランクにあげたとしてもほぼ素人の腕に補正がかかってもあまり強くは無い。

暴食グラフェルさんあたりに教えてもらおうと思ったけどいかんせん時間が無かった。


「見えて来たな」

「何かでっかいのもいません?!」


怒り狂う死者の軍勢の中には城壁を優に超える巨体を持つ者、大きな翼を展開し天を駆ける者、複数の足で他を這う者、様々だ。

そしてその中で一際大きい存在感を放っている悪魔が1人。


「俺は憤怒ラースとやる。手が空いたら鏡花、お前も来い」

「私ですか?!」

「良いから来いよ、約束だからな。それじゃあ俺は先に行かせてもらいますかッ!」


そう言い残し止める声も聞かずに憤怒ラースに向かって駆け出す暴食グラフェル、それに続いて冒険者達も駆け出したので多少乗り気では無いが鏡花も続いた。

先陣を切る暴食グラフェル、一応味方を心配しているのか大規模な魔法を使いある程度の兵を殲滅させた。


深淵堕ちる(アビス)ッ!」


ーーキーーンッ


各地で巻き起こる大爆発の嵐、耳鳴りで怯む者達を置き去りにして爆発は各地で軍勢を巻き込みその地に大穴を刻む。

次いで発動させるのは固有スキル【創兵】で全軍突撃(フルズアーミー)腐食メナスで数百の兵を構築、流石に魔力の消費が激しいがそれは眷属のスキル【魂の採取】を使い魂を魔力に変換、すぐに解決した。


「派手に行こうか憤怒ラースッ!」

「……行け」


憤怒ラースは必要最低限の動作、言葉で兵に命令を出し暴食グラフェルに向けて数千の兵士を攻撃させた。

盤面は整った。

暴食グラフェルによる【創兵】、それを模倣コピーしたアルトが放つ【創兵】の【百妖夜行】、数は大きく劣るがそれは冒険者達の質でカバー。

国規模の軍勢と冒険者の正面衝突が開幕した。

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