204話 カウントダウン
外は一度夜の帳が下りたが今はまた朝の日差しが世界を明るく照らしていた。
本当に一睡もせずにスキル検証に検証を重ねていたらこんな時間になってしまい、皆は眠気を吹っ飛ばして逆に変なテンションになっている。
深夜テンションと言うやつだろう。
「眠い……でも眠く無い……!」
「完全に身体壊れてんな、蓮兎みたいな事してるもんスキル検証で1日使うとか」
「えへへ♪」
「褒めて無い」
睡眠時間が削られ……いや無くなったけど成果は上昇たくさんだ!
まずアルト君の職業【模造者】にはコピー上限の増加、最低火力保証の他にも対象のバフなどの身体補正もコピーできるようになっていた。
つまりは一時的にコピーのスロットを使って相手のバフを自身にそのまま転用できるという事、実力差があっても最低保証のお陰である程度は扱える。
十分に破格と言って良い、やっぱりアルト君って才能の原石だったんだな……
「私はもう寝るぞ……? 何故か眠く無いけど無理矢理寝る。これ以上はパフォーマンスに影響する」
シルヴィアちゃんも恐ろしく強くなっていた。
職業は進化して【銃王】、単純に銃火器を扱う時の補正が高くなりさらなる威力向上、それと同時に銃を完璧に把握できるようになったらしい。
銃の破損具合から構造まで銃に関することならなんでもお任せ!
そして固有スキルももちろん強い、【疾弾迅雷】は銃や弾丸に雷属性を付与できる。
つまりマニュアルでやってた擬似超電磁砲をオートででできる!
一撃必殺にも連射や速射にも成りうる銃を使うシルヴィアちゃんにはうってつけの最強スキルだ。
「んで最後に私のスキル!」
「天使のくせに【堕天化】とかどうなってんだお前」
「好きなタイミングで堕天できるハイブリッド型なのです!……意味わからないよねやっぱ、なに? 堕天はしてるのにしてない振りしてるの?」
名前 咲良希鏡花
種族 天使
職業 神官
レベル 128
スキル 白魔法S 神聖魔法S 風魔法A 強魔S 疾風S 怪力S 自然治癒S 自然魔力回復S 鑑定眼S 危険感知A 空間把握A 友好S
固有スキル 慈愛の左手 堕天化
称号 蘇りし天使
ま、まぁ【堕天化】は前にも言った気がするけど神聖力、つまり神聖魔法を扱うための魔力とはちょっと違う性質を持った別の魔力って感じ……多分。
それを攻撃力に変換、殴れば強い!って感じの状態になるわけだけど私後衛職だし意味あるのかな?
種族【天使】にも白魔法、神聖魔法の威力向上に魔力削減、翼の発現に天使の輪が……とかたくさん!
ちなみに天使の輪は魔力が圧縮されて形を成してるから触ると指が消し飛んじゃうから要注意!
「戦力確認は済んだか? なら俺は寝るぞ、シルヴィアもアルトも寝るらしい」
「了解! 私はスキルポイントを割り振ろうかな、魂の状態でもレベル上がっててラッキー♪」
魂の状態でも蓮兎君のパーティメンバー判定だったから多少少ないけども私も経験値を得られた。
それでゲットしたスキルポイントを蘇生直後に神聖魔法をSランクにあげるのに使ったけどまだまだ余ってる。
せっかく攻撃力の上がる【堕天化】があるなら近距離戦も試してみようかな?
「今度暴食さんに教えてもらお〜」
皆んなが寝室に行った後独り言を呟いた。
そして私も寝室でスキルポイントを割り振ろうと思った時に1つの大きな欠点を見つける。
「……私の部屋ってどこぉ?」
私が死んでる間にギルドハウスは買われてる、まあ当たり前のことだけど……
てことは私の部屋もまだ無いんじゃなのかな?
私が蘇生される時なんて蓮兎君が確実に動ける時だと普通想定するだろうし今回がイレギュラーというか、そもそも蘇生自体がイレギュラーと言うか……
「暴食さんも部屋に戻っちゃったし……今日はソファで寝るかぁ」
太陽が地平線に沈むまでスキル選びを続け、そのまま疲れ果ててソファで深い深い眠りについた。
咲良希鏡花蘇生から2日目の朝が終わりを告げた。




