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201話 焦土の朝

◇鏡花蘇生次の日・ルッタの宿◇


「ん……寝ちゃってたのかな?」


朝の日差しが私を照らしてそれが眩しい、鳥は囀っているけれど人々の声は聞こえない。

亜天使てんしの攻撃で何人の死傷者が出たのだろうか、街は炎が襲った跡があり血肉の焼けこげる匂いがまだ微かに漂っていた。


「……私が魂になってからどれほど経ったかな、数ヶ月程度かな? でも私には長い時間だったよ」


眠りについている蓮兎君の手を握って体温を感じる。

低いけれど微かに暖かく脈も感じる事ができた。

昨日よりも顔よりが良いように見えるし治療は本当に成功したってことで良いのかな?

そのまま気絶しちゃったわけだけど私……


「て言うか何でみんな同じ部屋で寝てるの……?」


目線を変えるとそこにはシルヴィアさん、アルトさん、暴食グラフェルさん、ノエルさんが床に倒れるように寝ていたりベッドに寄りかかって寝ていたり様々だ。

私も人のことは言えないような感じで寝ていたとは思うけど他の部屋で寝ればいいのにと少し思った。


ーーコンコンッ


部屋の扉をノックする音が鳴り、可愛らしい少女の声で「入ってよろしいですか〜」と扉越しに聞こえてくる。

それを了承するとこの宿、ルッタの宿の看板娘である金髪の少女、ラミアちゃんがちょこんと姿を現した。

蓮兎君の視界を通して見ていたけどやっぱり可愛い……!

抱きつきたい……ダメかな?


「おはようございます♪えっと……キョウカさんでしたっけ?」

「うん! 咲良希鏡花……いやこの世界だとキョウカの方がいいのかな……? まぁ良いか! 初めましてラミアちゃん」

「わわ?! くすぐったいです!」


我慢できなくてラミアちゃんに抱きついてしまった。

どうしようこれ犯罪かな?

抵抗はあんまりしてきてないし……セーフ?

お肌スベスベもちもちでいい匂いもする、この子可愛すぎない何この子本当は天使なんじゃ?!

私より天使してるよこの子!

まだ自分が天使って言う実感無いけど……


「可愛い……はっ! 忘れてた何か用があるんだっけ?」

「あ! そうでした! 朝ごはんが出来たのでお客さまを起こして来いってママ……お母さんに言われたのです!」


どうしようこの子本当に好きかもしれない、今ママって言いかけてお母さんって直したよね?

だ、ダメだこのままじゃロリコンの称号を得てしまうそれだけはダメだダメ……

よし、早く皆んなを起こして朝ごはんを食べよう!


「……ほとんど初対面の人なんだよなぁ」


よく考えたら蓮兎君の視界を借りて知ってるだけの他人だよね、私との絡みも一切無い人しかいない……

暴食グラフェルさんだけ起こして他の人を起こしてもらおうか……?


「ん……朝食か?」

「あ、おはようございます! シルヴィアさん!」

「えっと……キョウカさん、だったかな? 初めまして、マスター……ごほん、レントさんのギルドのメンバーをしています。シルヴィア・エールです」

「あ、えっと私は蓮兎君の幼馴染の……えっと異世界人です! 名前は咲良希鏡花って言います。よろしくお願いします」


丁寧に自己紹介をされたらこちらも返さなければと思って少しテンパりながらも自己紹介をする。

シルヴィアさんに続いてアルトさんや暴食グラフェルさんも眠りから覚めたので軽く自己紹介を済ませてから朝食に向かった。

……ノエルさんはまだ寝てるけど。


「キョウカさ〜ん!」

「あ、うん! 今行くよラミアちゃん」


私も朝食を食べるために降りた。

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