第21話:繋
1話前は日付け変更に合わせた結果中途半端ですみませんでした。ご意見感想を頂き、後々の話に不都合が無さそうなのでこの話を作りました。
楽しんで貰えるよう試行錯誤していきます
噴水広場へ着き、出店で肉と野菜が刺さった串焼きを5本購入。
「なんか用があるわけでも無いしなぁ」
ルインは大人しく付いてくる。
「宿戻ろうか…」
「セイラさんおかえりなさい、夕食にしますか?」
「いや、もうちょっと後で」
手を泳がせ自室へ。
「とぅ!」
ベッドに思いっきり飛び込む。お約束だ。
「ルイン、おいで」
座り直し、ルインを後ろから包む様にする。あすなろ抱きと言われる伝説の技らしい。
「あすなろって何なんだろ?」
落ち着く。ルインから少し甘い匂いがする。
「ルイン、嫌じゃない?」
顔は見えないが首を横に振る。
少し実験、イベントリからアイテムを取り出す。
六角形の薄く赤い、3センチ程の透明な石。
「ルイン、これ持ってみて」
「……?」
不思議そうに石を眺めるルイン。
そして意識する。意識して話しかける。
『気に入った?』
『うん、綺麗』
『良かった、それはそのままルインに上げるね』
『やったー!』
ニコニコと笑うルインの顔が驚愕する。
『えっ?えっ?』
『それ持ってれば俺といつでも意志疎通出来るから』
絆の石 本来ならチームメンバー同士でグループ会話の様な事が出来るアイテムだが…
「どう?気に入った?」
ガバッと抱きしめられる。
『とても』
「ところでそろそろ離れない?ご飯も食べに行かなきゃだし」
『嫌ですか?』
「嫌って言うか…」
熱くなる。こんな距離に美女が薄着で居るんだ。
「ぐっ」
とルインが洩らし胸に顔を埋める。
『明日は…一緒にお風呂入りましょご主人様』
「ブフォ!つかご主人様って!」
『ダメですか?』
「良いけど…そんな畏まった感じじゃなくて良いよ?」
『そんな事…』
「さっきのやったー!って喜んでるルイン可愛いかったんだけどなー!」
顔を赤らめ睨み付けてくる。
そんなルインの頭を撫でる。
『ご主人様…』
「ルイン」
暫く見つめ合う。そして確信する。
これはもう完全にリア充コース乗ったんじゃないかと。
知識だけを卒業するのも近いんじゃないかと!
「うっし、そろそろ夕食にしようか」
『はい、素敵な物を本当にありがとうございます』
言葉を紡ぐのはいつになるか分からないけれどコミュニケーションの問題は解決。
食堂へ行くと何人か他の冒険者の姿も見える。
視線が集まるが直ぐに消えた。
今日のメニューは大豆と挽肉を炒めた甘辛い味付けの物と柔らかいパン。うん、美味しい。
『美味しい?』
『はい、ご主人様と過ごしてからのご飯は全部美味しいです』
ニコニコルインだ。食べるのが好きなんだろう。
『そういえばルインって何歳?』
『16歳です』
『同い年だな…』
『そうなんですか?もっと上かと思ってました』
ショック。老け顔なんだろうか…。
『あんなに強いのですから当然年齢もと思って…』
感情が出てたのだろうか、ルインがフォローする。
『あぁ、強さに関してはルインもそこら辺の奴に負けないくらいには直ぐになれるよ』
『ほ、本当ですか!?』
バンっとテーブルを叩く音が食堂に広がる。
『食べ終わったし続きは部屋で話そうか』
『はい、すみません…』
「ごちそうさま、ネイルさん洗濯物ってどうすれば良い?」
「朝の内に渡して貰えれば綺麗にしておきますよ」
「分かりました、んじゃ明日お願いします」
自室へ戻りヤトを喚ぶ。串焼きを食べさせる。
「ピィ!ピィ!」
『可愛い…』
「おっルインわかってるな!つか石ずっと持ってるのも邪魔だから…明日丁度良いの探してみようか」
『ご主人様…その…嬉しいのですが、私にそんなにお金を使わないでも…』
「ん?いや、必要経費だからなぁ」
『そう言うんでしたら…』
「ピイィー!」
『ヤトさん…』
「おっヤトはルインが好きだな」
右手に至高の実を取りだすとヤトが右手に絡みついて来る。
「現金な奴だなぁ!お食べ」
もう1つ取りだしルインに渡す。
「はい、ルインも」
『ありがとうございます』
ルインもヤトも相変わらずとんでもない早さで食べ終わる。
ヤトが股ぐらに移動してトグロを巻いて居るので首を撫でる。
「んでルイン、さっきの続きなんだけど」
『こっちのが良いか、ルインは強くなりたいの?』
『はい、ご主人様の側に居たいので…』
『んーまぁ冒険者なら当然だけど、付いてくるなら結局強くなんないとか…』
『少しですけど闘い方も分かりました』
『明日からは別の事するからそれはあんま関係ない』
少し涙目になるルイン。可愛い…。
『暫くは何したいか分かんないかもだけど、ちゃんとルインが強くなれるようにするから安心して』
頷くルイン。
「まだ早いけど初戦闘でルインも疲れただろうから今日はもう寝ようか」
既にスヤスヤのヤトを胸に移し横になる。
ルインが体を寄せる。
「おやすみルイン」
『おやすみなさいご主人様』
今日も心地良い眠りに就けそうだ。
最初は後々の話まで「ぐっ」だけで行こうと思ったのですが感想を頂き考え直した結果この形にしました。やっぱヒロインの動きに感情込もった方が良いよね!って事で。後々の話に影響は無いのでこれからもお楽しみ下さい。




