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第20話:森。滅ぶ

すみませんちょっと中途半端です

森へと向かう道中ルインに説明する。


「最初はゴブリンを倒すルイン1人で戦ってもらう」


「取り敢えずその剣を当てる事を意識してくれ」


「先ずは当てる事、それだけを重視して」


街を出て2時間程歩き森に着く。


「居た…2匹か、ルイン危なくなったら助けるから安心して。当てるだけで良い、他は考えないで」


駆け出しの指環(ルーキーリング)と後押しする首輪(ルーキーネックレス)を外し、ルインに渡す。


「んじゃ行こうか」


ルインが頷く。


「さぁ、遊び(ゲーム)を始めよう」


「・・・・?」


ザッとゴブリン前に出る。俺は少し後ろから様子をみる。


ルインの右からの横凪ぎ。ザシュッ!上半身と下半身に別れたゴブリンの後ろから突進がルインを襲う。


攻撃を受けながら新人を突き刺す。


「大丈夫か?」


頷くルイン。


「よし、これを飲んで」


超回復薬(EXポーション)をルインに飲ませる。


「次に、当てるんじゃなくて剣を滑らせるようにモンスターを斬ってみて」


索敵。2体のゴブリンを発見。


1体目に肩から腰にかけての袈裟斬り、勢いそのまま2体目に左から右へ一閃。シュッ、シュッと最初の2体より男が軽くなる。


「うん、コツはすぐ掴めたみたいだな」


ポンポンっと頭を撫でる。


「それが斬る感覚、攻撃する時はなるべく力まず、力が入った強い攻撃を当てるんじゃなくて、速い攻撃を意識して」


ルインが素直に行動に移す。


「んじゃ次からはモンスターが攻撃してくるまで待って1回避けてから攻撃して」


ゴブリンは3体、狼型(ウルベイン)が1体の集団(グループ)を発見。


「落ち着いて、攻撃してきたモンスターから順に避けた相手から順番に」


ルインとモンスターが向き合う。

ウルベインの噛み付き、綺麗に回避し横凪ぎ、が外れる。

そこに錆び付いた鉈をゴブリンが降り下ろす。それを寸前で回避し反撃(カウンター)。ダメージを与えれないが距離が離れる。

様子を見ていた2体のゴブリンが同時に鉈を降り降ろしそれを回避、シュッシュッと横凪ぎ、横凪ぎで斬り付せるがウルベインに脚を噛まれる。ゴブリンが鉈を横に振るが上半身の動きだけでルインはその攻撃を避ける。その際にウルベインは離れ、隙だらけのゴブリンの腹に剣を刺す。ウルベインが噛み付きをするが回避、今度は速い袈裟斬りで対応。ウルベインに死を刻む。


「上出来。良く出来ました」


満面の笑顔で戻ってくるルインにEXポーションを渡して次の獲物を探す。


奥へ奥へ進む。途中2、3体の集団と遭うがなんなくルインが処理する。ノービスにしかできないWsを使わない闘い方、強攻撃(大振り)をしない闘いの基本。それを染み込ませる。


ルイン:【小鬼殺し】を取得。


「おっ、便利だな」


「・・・?」


「いや、こっちの話」


更に奥に進むと湖が干上がったような広けた場所に出る。

そこには無数のゴブリンが居た。


「よっし、集落だ。ルイン、指環と首輪頂戴」


装備を受取りルインに経験値2倍の薬(パワーポーション)を渡す。


「ルイン、こっからは好きに戦って貰う。攻撃に当たらない事を意識して闘うんだ」


「・・・・」


「それと杖を持ってる2体のゴブリンには手を出さないで」


頷き真剣に聞くルイン


「俺も一緒に戦うから安心して。落ち着いて対処すれば今のルインに危険は無いから」


そして駆け出す。危険な場所へ。小鬼にとって。


杖を振りながら集落中心へ。魔術士の通常攻撃による魔弾、INT依存の青白い光を弱弱弱の連打で止めどなく放つ。食らった相手にノックバックは発生せず、普通は牽制にしかならないが武器(ルーキー)の性能とレベル50のステータスを持って放つ魔弾は兵器でしか無い。有り得ない速度で死を生み出す。


「ふっ」


死を生み出す兵器から少し距離を取り、金色の剣筋が走る。

シュッ、シュッ、シュッ…小鬼達は遅れて来る死に声も出せず倒れていく。鋭い風の音と光が弾ける音。時々、小鬼の断末魔が聞こえる。血生臭い匂いを充満させながら。


ルイン:奴隷が成長限界に到達。成長限界(マスタリー)の証として【奴隷の心得】を習得。


【奴隷の心得】上級職(セカンド)以降効果適用。レベルアップ時、HP+10 TP+2 STR+1 VIT+1 DEX+1

AGI+1 INT+1 MND+1 CHR+1


「うっしバッチリ!ルイン、下がってろ!」


頷くルインを背に庇い魔弾を放つ。目に入る全てを倒していく。


魔術士の成長限界に到達。成長限界(マスタリー)の証として【魔術士の心得】を習得。


【魔術士の心得】上級職(セカンド)以降効果適用。レベルアップ時、TP+20 INT+1


「うっし、必須ゲット」


ゴブリンシャーマンに止めを刺そうとすると、2体のシャーマンが杖を交差させている。


「おっ特殊行動…抽選受かったかな?」


ルインが構える。


「あー良いよ、多分ゴブリンが新しく沸く事無いから見てて」


頷くルイン。


シャーマンの交差指せている杖の中心で空間が歪む。渦巻くようにぐにゃりと歪み、渦の中から太い腕が現れる。続いて巨大な、3メートル程の体、最後に醜い顔。


小鬼の戦士(ゴブリンウォーリア) LV32


「ギギギギギ!」


「出現確認、悪いけど…さよならだ」


新人の杖の先に巨大な炎が球状となり留まっている。


WS(火球) 溜め可能。TP消費20


「んーーー、よし…眠れ!焔と伴に…」


凄まじい速さでゴブリン戦士に直撃。炎は広がりシャーマンも巻き込む。


「降り注げ」


WS(火の雨) 火の5連弾。TP消費60


喉を焼かれ苦しむ声を上げる事も出来ないゴブリン戦士にダメ押しの連弾。

小鬼の戦士が絶命すると光のベールが森に広がる。


「終わりっと…ルイン、ドロップ回収して帰るよー」


目を見開くルイン。いつもの様に頭を撫で回収を終わらせる。


「レア泥無し…通常だけか」


「尻尾と耳は回収済、欠片もいっぱいあるし死体の回収はしなくて良いか…ルイン、お疲れ様」


「・・・」


全身返り血で汚れながらも美しい満面の笑顔で答えてくれる。


「街に着いたら先にお風呂入ろうか?」


「・・・・」


少し顔を赤らめ頷く。


「ヤトー」

「ピイィー!」

「よしよし、TP余裕あるから好きにしなー」

「ピィ!」


はしゃぐように飛び回る。ルインにじゃれついて居るようだ。微笑むルイン。


「・・・・」

「ピイィー!」


空が赤くなり始め街に着く。


「おぃ!嬢ちゃん大丈夫か!?」

「?」


「血だらけじゃねーか!おい兄ちゃん治療とかしてやってねえのか?」

「あーこれ全部モンスターの血なんで大丈夫です」


衛兵の目が見開く。


「んな…どれだけ倒したんだ?」

「んー森からモンスターが居なくなるまで?」


手を泳がせ門を後にする。衛兵の口が開いたままだったがそっとしておいてあげよう。


宿に着くとネイルが悲鳴を上げるが説明をし自室へ。


「ルイン、先にお風呂入りな」

「・・・・」


頷き風呂へ向かうルイン。


浴室からの誘惑を断ち切り、無で過ごす。

暫くするとルインが戻ってくる。

少し期待したがちゃんと水色のワンピース姿だ。


「俺も体拭うだけするか、ヤトっ」

「ピイィー!」


「ルイン、ヤトと遊んでて」

「・・・・・」


「装備も綺麗にしてくれるかな…?」

籠に入ったルインの装備を見つめポツリと漏らす。


部屋へ戻る際に新人だけ取っておく。


「ルイン、行くよーヤトは戻って」

「・・・・」

「ピィ!」


少し暗くなったがギルドへ向かう。

中へ入るとまだ冒険者の姿が多く見れた。


「ミラ、依頼の確認と素材の買い取りお願い」


「セイラさん!もう終わったんですか?」


「あぁ」


「では査定をしてまいりますね」


「宜しく」


鑑定を開始するミラの目は見開いている。


「お待たせしました、相変わらず凄い量ですね…」


「ん?そう?」


「はい…あ、それでは依頼達成の完了としてギルドカードに入力するので、ルインさんのプレートもお預りして良いですか?」


自分のしか呈示していなかったのでルインのプレートを渡す。

直ぐに入力が終わる。


「はい、それではギルドカードと依頼達成の報酬が合わせて1万2000ネル、魔石の欠片が全部で210個、6万3000ネルになります!お確かめ下さい」


「まぁまぁか、ありがと」

「いえ、こちらこそありがとうございます」


手を泳がせギルドを出る。


「夕食はちょっと早いか…ルイン、散歩して帰ろ」

「・・・・」


可愛い笑顔で付いてくるルインに笑顔で応じ散策を開始する。






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