第59話 悪役の方がまとも
今日は自称最強が目立つシーンが多いわね。
「フハハハハ! よく来たな、マンドラゴラ戦隊!」
「負けるために呼び出すとは物好きだな」
高笑いしながらガザンが高く手を掲げる。
その手にはマンドラゴラが握られていた。
「このマンドラゴラを返してほしければ、変身アイテムを渡せ!」
「断る」
「なにぃ!?」
正義の味方のはずのリーダーが即答した。
どの辺が正義なのかしら?
「知らないマンドラゴラだしねー」
イエローもリーダーに同意しているし、どうなってるのよこいつら。
「同族だろう!?」
「同族だからと言って、仲良くする必要はないと思うんだ」
グリーンも止めない。
ピンクはにこにこしているけど、止めようともしない。
ブルーに至っては「我関せず」といった風に腕を組んで知らんふり。
正義はどこかしら?
「貴様ら、それでも正義の戦士か!」
「そうだけど?」
「人質だぞ!? 助けようとは思わんのか!」
悪役に正義を説かれてる。
本当にどうなってるのよ。
「この子が可哀想だろう!」
「キュー……」
「ほら、泣いてるぞ! 俺は力が強いからな、握りつぶしてしまうかもしれんぞ!」
ガザン、脳筋なだけで悪い奴じゃないのよね。
ところで私って今日、セリフあったかしら?
「……マンドラゴラなら、地面に転がっても怪我はしないな」
ぐっとレッドが構える。
ちょっとアンタ、人質への配慮とか、倫理観!!
ガザンは総攻撃を受けて、砂漠の彼方に吹き飛ばされた。
人質になっていたマンドラゴラは、コロコロと転がって、そのまま砂に潜っていた。
このアニメ、これで人気あるのが不思議よね。
人質の身柄を確保しないで総攻撃とか、教育に悪すぎると思うのだけど。




