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マンドラゴラ戦隊 声優たちの日常~収録現場は今日も賑やか~  作者: ゆめ@マンドラゴラ


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第54話 30点を取るアイドル

「……30点?」

「うぅ、だから言ったじゃない」

「本職だよね?」

「私、歌と踊りがセットなのよ!」


 あと言い訳すると、台が壊れないか心配で思いっきり踊れない。


「歌えば?」

「だってここ、遊ぶ場所でしょ? 迷惑にならない?」

「遊ぶ場所だから思いっきりいこうよ」

「ねぇ、この台、割れない? 大丈夫?」

「上で一回転して派手に着地しても壊れなかったよ」


 猫、アンタどんな遊び方したのよ。


 大丈夫なら恥を捨てて思いっきりやろうかな。

 でも、いまいちゲームの遊び方が分からないのよね。


「うーん、じゃあ僕がお手本見せようか?」

「そうして」


 なお、猫は普通に上手かった。

 さすがキラキラ王子の飼い猫。一般人ではなかったわね。


 画面に流れるマークに合わせて左右へ足を滑らせる。

 振り付けは決まっているわけではなく、リズムに乗って自由に踊るタイプのゲームらしい。 


 ステージで踊るダンスとは、また少し違う感覚ね。


「短いマークは一歩、長く伸びたラインはこんな感じ、どう?」

「何となく分かったわ」


 なるほど、なるほど。

 長いラインでは足を止めず、短いマークはステップ。頭の中で繰り返す。


 チャリン


 コインが投入される。


「はい、こはるの番!」

「もう少し心の準備をさせなさいよね」


 流れてきたイントロに思わず猫を見る。


「『ハッピー届け隊!』、こはるの新曲でしょ。がんばれー」

「絶対に高得点取ってやるっ!」


 音楽が流れ始める。

 意識を切り替えろ。

 雑音を捨てろ。

 ここはゲームセンターじゃない、ステージだ。


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