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そんな装備で大丈夫か?



簡単に支度し、部屋の扉を開いた。すぐ横にナミさんが立って待ってくれていた。



「準備OKですよ~」



「それじゃ、行きましょうか」



そうして、俺はナミさんに町の色々なところを案内してもらった。



「俺がエスコートするはずが逆にエスコートされてますね、これ」



「ふふ、そうだねー。次はユウがエスコートしてね」



「まっかせろお!」



「あ、あそこは武器屋なんだよ。色んな物が置いてあるから結構面白いよ!入ってみる?」



「はい、入ってみたいです!」



俺達はいかにも武器屋!って感じのお店に入った。



「おっ、珍しいお客さんだな。ナミ、元気だっか?」



店の奥から図太い声に色黒でマッチョのスゲェダンディなオッサンがでてきた。ちなみにスキンヘッド。


コ、コレガ………マダオ!!

ナ、ナントイウオーラダ!!



「ええ、もちろん!今日はこの子に町を案内してるのよ」



マダオが俺を見てくる。いやん



「この町は初めてか、ボウズ」



「はい、適当に歩いてたら着きました。ついでにナミさんとこのギルドにも入りました。てへ」



「……………」



なんだこの沈黙。俺あと数秒で殺されるんじゃね?



「コイツのギルドにいちゃ安心だ。いいとこに入ったなボウズ!」



割りと普通の事を言ってきた。



「マダオさん。俺もう22だよ? ボウズって年じゃなくね?」



「俺からしたらボウズだ。それにマダオって何だ?」



「オッサンに対するスゲェ良い誉め言葉だ!覚えておくと得だぜ?」



「お、おぅ、そうか、ありがとう!」



店主と俺のやり取りを見て、微笑ましそうにナミさんは笑う。



「それよりボウズ、珍しい武器持ってんな!ちょっと見せてくれねーか?」



「え? これか?」



俺は日本刀を渡そうとする。



「違う違う、そのちっこいやつだ」



「これ?」



「ああ、それだ」



オッサンが指を差す先には、腰に差してある2本の包丁。



「これが珍しいのか?」



俺は2本の包丁をオッサンに渡す。



「………こ、これは!ボウズ!こんなものどこで手にいれた!?」



オッサンは急に焦りだした。そんなヤバいものなのか?その家庭用品。



「スーパーで買いました」



「スーパー? 何じゃそりゃ!? どこにある?」



……どこだろう?



「ネットで調べたら出てきますよ」



「ネットて何だ!最近の若い者にはついていけねぇ!もっとわかりやすく教えてくれ!」



そんなこと言ってもなぁ、この世界にスーパーとか無いだろうし。てかそんなに包丁が珍しいのか?



「ふふ、もうその辺にしてあげたら? ユウが困ってるわよ?」



返答に迷っていた時、ナミさんが助け船を出してくれた。マジさんくす!



「お、おぅ、そうだな…。ボウズ、ユウっていう名前なのか!なかなか言い名前だな!」



落ち着きを取り戻したオッサンは俺の名前を誉めてくれた。これは素直に嬉しい。



「ありがとう!オッサンの名前は?」



「俺はギブソン・ゴールド。呼び方はオッサンでも何でもいいぞ!」



「ならオッサン、何でこの包丁が珍しいんだ?」



「これはホウチョウという武器なのか…。ああ、こんな神聖なオーラを放つ武器は見たことが無くてな。この武器屋の代々の言い伝えでしか聞いた事がないが、もしかしたら魔除けの効果がある伝説の武器かもしれない」



「魔除け? 何じゃそりゃ?」



「まぁ見てろ」



そう言って、オッサンはポケットから掌サイズの紫色の水晶みたいな宝石みたいな石を取り出した。



「これは魔鉱石といってな、耐久性に優れていたり、魔力の伝導率が良いからとか言って、この石から生活用品や武器鎧が作られているんだ」



「へぇ~、ほんで?」



「ま、いいから見てな」



そういって、オッサンはその石を割るように包丁を落とした。



「「えっ!?」」



俺とナミさんの声が重なる。その宝石は、豆腐みたいにスパッと割れた。2度言うが、豆腐みたいに割れた。



「ほらやっぱり…。お前、この魔鉱石持ってみろ」



「え? 何かあんのか?」



そう言って割れた半分の魔鉱石を持ち上げてみようとするが重すぎて持ち上がらない。



「ふんぬぅううううう!……はぁはぁはぁ。重すぎだろ何だこれ!」



「だろ? 重いし固いだろ?」



「あぁ…重たすぎぱねぇ!」



てかその石を軽々持ち上げて、しかもポケットから取り出したアンタは何者なんだ。もしかして武器屋に転職した魔王なんじゃねえの?



「ナミさんも持ってみる?」



「ふふ、私はやらないわ」



暇そうにしていたから聞いてみたのにあっさり断られました。くそう…。



「でだ、ボウズ。このホウチョウという武器はコイツをスパスパ切ってしまうんだ。言っている意味がわかるか?」



…………!!




「……………………もしかして………俺最強?」



「いいや。この武器が最強だ」



知ってましたよー。真面目に否定しなくてもいいじゃないかよー。



「その腰にぶら下げている刀も魔鉱石から作られているだろうし、今現代どんなに珍しい魔鉱石からできた最強の武器でも、このホウチョウにとったら紙切れみたいな感じだろうな」



俺はその話を聞いててニヤケが止まらなくなった。同時にある事を思い出す。



「もしかして、魔物にも有効だったりするのか?」



「ああ、魔物も紙切れみたいな感じだろうな…」



…だからカモさん瞬殺できたのか、納得。



「他にも色ん魔鉱石があってな、それから日用品などが作られているんだが、お前のそのホウチョウが伝説通りのものであれば、価値の付けられねえぐらい貴重な代物になる」



やべえ。まじぱねぇ。現代のスーパーマーケットまじでやべことになるぞ。包丁の価格が大沸騰するぞこれ。



「世界魔大戦時に全ての魔除け武器は火山で滅却されたと聞いていたが、まさか残っていたとはな…。あまり表ではコイツを出さない事だな。狙われたらおしまいだ。魔物には有効だが人間にはただの小さい武器だからな。ホレ、大事にしまっとけ」



そう言ってオッサンは包丁を返してきた。



「忠告さんきゅう」



「ユウ、貴方ってすごいね…。私、驚かされっぱなしだわ」



「何言ってんだナミさん。惚れんなよ?」



「ふふ、それは無いかな!」



「げぼあっ……」



俺は心に大ダメージを受けた。しっかし、鉄が最強の世界だとは思いもしなかったな。まじパネェっすわ相棒。まじリスペクトっすわ相棒。…って、ちょっとまて。俺、鉄製品結構持ってきてるぞ?



ここで俺はある考えがひらめく。



「オッサン!」



「あ?何だ?」



「いい話があるんだが…?」



俺はオッサンにある事を交渉してみることにした。




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