実は彼女は
「えっと…、同じクラスの…ごめ。忘れた…。何してんの?」
僕は、固まる。まさか…まさか、同じクラスの…しかも一番関わりたくない岩永愛桜に声をかけられるなんて。
誰にも見られたくない。見られたらきっと噂になり普通に過ごしていた日々は、終わりを告げる。
「ねぇー、聞いてるー?」
「あ…、ふ、伏見…悠真」
「あぁ!伏見ね!」
そうだそうだ!思い出したとぽんぽんと手を叩いている。
その隙に逃げるしかない!そうだ。とりあえず、逃げろ!僕!
「ちょっと!伏見!」
と手を掴まれてしまった。なんでだ!なんで岩永愛桜が僕の手を掴むのか。
「あ、ごめん…伏見が逃げるか…」
とぱっと手を離したと同時に目をキョロキョロさせて言うと何故か最後の言葉を言い切らず僕がもっているゲーム機をじーっとみていた。
何故見つめているのか…。まさか…!
「伏見って、こーんなゲームやるんだー。きっも」
とでも言うのだろうか…。とりあえず、帰ろう。帰って忘れよう!
「ぼ、僕帰るから…」
と帰ろうとすると後から待って!と声が聞こえた。
振り返ると今まで見た事のない、喜んでいるのかなんなのかという顔でこちらを見ていた。なんなんだ。と思っていると向こうから声をかけてきた。
「伏見!そのゲームやるんだ…。」
ほら。この次は、多分きもだ
「私もそのゲームやってるよ!良い物語だよね!昨日やり込んで寝不足になっちゃった。発売日の夜に並んじゃった…しかも男の子か女の子か選べるし!それに、ストーリー違うんだよね!」
とこのゲームの事を語り出した。
まさか、いつも遅刻してくる理由って…ゲーム!?
その後も彼女は、ゲームの事を永遠と語っている。
まさか、岩永愛桜がゲーム好きだったなんて…意外。
「ねぇ。伏見は、ゲーム好き?アニメは?」
「アニメは、ちょっと…かな…。ゲームは…まぁ色々やるけど…」
というと彼女は
「じゃあ、OTA部入ってよ!」
え…。OTA部って…。あの部活掲示板に貼ってある謎張り紙の部活の事…?
誰が入ってるかも分からない部活の事…?
「…返事がないけど、決定ね!これからよろしく!ふし…悠真!」
とにこーっと彼女は、言った。
これからどうなるの!?僕!




