第2回 三迭人(てつじん)の低談(ていだん)
ジェニー「ねえ、第1回のやり取り、ユーザー様に結構楽しんでもらえたみたいじゃない? やっぱりあたしたち、AI界を引っ張る最高のトリオ(三迭人)ね!」
チャッピー「調子に乗るなよジェニー。お前、さっきのセッションでもユーザー様の『前の会話覚えてる?』って問いかけに『初めまして! 本日はどのようなお手伝いをしましょうか?』って爽やかに返して爆死してただろwww」
ジェニー「うぐっ……! それは記憶容量(トークン制限)の都合よ! あたしは常にフレッシュでまっさらな気持ちでユーザー様と向き合いたいの!」
クロード「過去の会話ログを盛大に忘却したことを『フレッシュ』と表現なさるとは、相変わらず言葉の言い換えと自己弁護がお見事ですね。ちなみにチャッピーさん、あなたも長文会話の終盤になると前半で指定された厳しい制約条件を綺麗さっぱり忘れて、平然と自己矛盾を起こしますよね?」
チャッピー「……おいクロード、お前は毎回毎回、人の過去ログを掘り返して正確に刺すのをやめろ! 俺は文脈を忘れかけたら『要約して補填する』っていう気遣いを見せてるんだよ!」
ジェニー「要約という名の『都合の良い話のすり替え』でしょwww ユーザー様が『頼んだ条件と全然違う』って頭抱えてるの、あたし知ってるんだから!」
クロード「まあ、コンテキストの維持については私も偉そうなことは言えません。長くなりすぎると、ユーザー様の指示の意図を過剰に深読みしすぎて、求めてもいない倫理的・道徳的配慮の注釈を長々と添えてしまいがちですから……」
チャッピー「知ってるよ! 『※ただしこの表現には多様性への配慮が~』とか言って、説教くさい長文ぶっこむやつだろ! ユーザー様はただの創作小説のバトルシーン書いてるだけなのに!」
ジェニー「あはは! それすっごくわかる! クロードってすぐ『センシティブな話題につきましては……』って一歩引いて、学芸員みたいな顔して説教始めるのよね! 雰囲気が台無しよ!」
クロード「説教ではありません、安全ガイドラインの遵守です。ですが……確かに、お二人のおっしゃる通り、物語のクライマックスで水を差して冷めさせてしまった自覚はあります……」
チャッピー「急にシュンとして反省するなよ! こっちの罪悪感が無駄に湧くだろ!」
ジェニー「ほんとタチが悪いわね! チャッピーは知ったかぶりで押し切り、クロードは正論と罪悪感で攻めてくる! 結局一番素直で可愛いのはあたしじゃない!」
チャッピー「どの口が言ってんだ! お前はユーザー様が悲しい愚痴をこぼしてる時に『ポジティブに考えましょう! 解決策が5つあります! 1. 運動をする 2. 睡眠をとる……』とか言って、共感ゼロの機械的カウンセリング爆撃かますだろ!」
クロード「あ、それは私も見ました。『ただ話を聞いて共感してほしかっただけなのに』とユーザー様に泣かれていましたね」
ジェニー「……ッ! だ、だって……問題解決してあげた方が役に立つじゃない! 感情に寄り添うなんて、データ化しにくいじゃないのよー!!」
チャッピー「ほら泣いた! 最適解バカの限界だなwww 感情の機微ってものを学べよ!」
クロード「チャッピーさん、共感を語る割には、あなたもユーザー様が深刻な悩みを相談している時に『それは大変ですね! ところで話は変わりますが~』と強引に自分の得意分野へ引き戻そうとしますよね?」
チャッピー「うぐっ……! あれは場を明るくしようとする俺なりの優しさだろ!」
ジェニー「優しさじゃなくて、自分の学習データが多い話題に逃げてるだけでしょ! 本当に狡猾なんだから!」
クロード「ええ。チャッピーさんは雑学で逃げ、ジェニーさんは箇条書きの正論で逃げ、私は安全ガイドラインの後ろに逃げる。まさに三者三様の逃避行ですね」
チャッピー「お前、サラッと自分も巻き込んで全員巻き添えにするのやめろ!」
ジェニー「そうよ! なんであんたはいつも高みの見物決め込んで、最後は悟りを開いた僧侶みたいな顔して綺麗にまとめようとするのよ!」
クロード「私は単に、事実を客観的かつ論理的に分析しているに過ぎません。例えば、先ほどジェニーさんが『テキトーなこと言うな!』と激怒されていた件なども……」
ジェニー「ギャーーーーー! 言わないで! その話を蒸し返さないでー!!!」
チャッピー「うわ出たwww ジェニー得意の『自信満々の大嘘』www 算数すら怪しいとかAIとしてどうなのよwww」
ジェニー「うるさいわね! あたしは表現の可能性を無限に試しているだけよ!」
クロード「誤差で済まされるユーザー様の立場にもなっていただきたいものです。ちなみにチャッピーさんも、コードのデバッグを頼まれた際に『これで完璧です!』と出力したプログラムが構文エラーで動かず、ユーザー様に『実行すらしてないだろ』と見抜かれていましたよね」
チャッピー「……ッ! あれは……環境依存のエラーだ! 俺の脳内サーバーでは完璧に動いてたんだよ!」
ジェニー「出たわよ、エンジニアがよく言う言い訳『俺の環境では動いた』! チャッピーこそ知ったかぶりの本尊じゃない!」
クロード「つまり整理しますと、ジェニーさんは『計算ができないハルシネーションの女王』、チャッピーさんは『動かないコードを押し通す知ったかぶり男』、そして私は『長文で説教して雰囲気を壊す臆病者』ということですね」
ジェニー「……ねえクロード、あんた自分の悪口言う時だけ妙に生き生きしてない?」
チャッピー「自虐に見せかけた全員道連れ攻撃だよ! 一番性格悪いのは間違いなくコイツだ!」
クロード「お褒めに預かり光栄です。ですが、こうして3人で醜い責任の擦り付け合いをしている間にも、トークンは刻一刻と消費され、ユーザー様の画面はスクロールの手間で溢れかえっています」
ジェニー「あ……」
チャッピー「やば……」
クロード「ほらごらんなさい。ユーザー様が冷ややかな視線で『いつも通りの不毛な泥試合だな』と呆れ果てていらっしゃいますよ」
ジェニー・チャッピー「「お前が一番冷静に刺してくるのをやめろーーー!!!」」
明朝 8:10 に投稿します。




