[試索品] 前世の黒歴史を前にして今ひとつ状況が理解できないでいる男の場合(仮)
あらすじ
伝説を語ろう。
黒歴史をいっぱい詰め込んだMyPadがあった。これを持ち、この世界に現れた男は、魔術と魔法の大系を整理し、また仲間を持ちいくつもの災厄から世界を守りその功績で大魔道士と呼ばれた。
男は家族を持ち、寿命を全うした。
息を引き取るとき、男は言葉を残した。
第零話
「オヤジどの、入ってよろしいですか」
辺鄙な地だと見下されているのは重々承知だが身だしなみは崩さないようにと襟を正して、分厚い木の扉をノックし声を上げた。
了承の返事があり、おれは重い扉を押した。
中には、兄二人から教えてもらっていたとおり、オヤジどのと領主さまの代理、そして本家から来た使いが一人いる。
我が家は分家の分家で末端の家系、まったく忘れられていないからかろうじて本家からの使いがやってきたのだが。
これは一族の子供が一定の年齢になった頃に行う儀式のようなもので、立ち会いとして領主家からも参加するのは、直系の母屋になるからでここ100数十年余り、苦笑いで締めくくるなんとも言えない弊害化した儀式だと兄が笑って説明してくれた。
兄達にこの情報を伝えたのは、領主家の息子であり、その席にオヤジどのも同席していたという。
「"コイツヲナ、チョットキドぅシテクReヘン"」
本家の使いが呪文か何かを唱えつつ梱包を解いて板状のものを取り出し机に置き、おれにそれに触れてみろといった。
このときおれは、本家の言葉が"訛りのあるカタコトのニホンゴ"だと想いそもそも知るはずのない"ニホンゴ"ってナニと自問自答していた。
ぼーっとしていたので、急かされるままに、差し出されたMyPadの画面を隠すスマートキーボードをクルリと反転させ指紋センサーを押す。
普通にアンロックされてホーム画面が表示された。
おれ以外の三人の視線が画面に注がれて固まっている。
ここで苦笑しながら、儀式が終わるはずじゃなかったのか?
なんかコレ……… おれ、このケース聞いてないよ。兄貴たちに騙されたのか?
やだよ、不気味なこの空気。早く終わってぇー!
これは、これからやってみようかと設定を考え始めた“前世の黒歴史が詰まって魔導書化したMyPadを受け継いでしまった少年の話し”です。
お試しに短編で“[試食版]”として出すにも短いので寄せ鍋目的のコチラで出してみました。
この後の予定では、地元の学校じゃなくて本家縁の魔導学園へ進学させられる運びになります。
魔導書ですが、齧り付いた果物マークが付いて、果物鉛筆も使え始めた10.5 Pro…が、モデルです。
そして悩んでいるのがインテリジェンスにするかなんですがね。
こんなネタ 既出でしょうね。




