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ロバート教授の幻獣生態調査記録  作者: ロバート・クロフト
第十九章 一九六五年 北東辺境小集落における反復的夜間侵入および林縁火光の継続確認
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第二節

**一九六五年九月三日 ラーデン谷第二村上手、焼畑跡から尾根古道へ**


再訪でいちばん助けになるのは、前に見た場所そのものではなく、前には見えなかった順番が見えることである。

ラーデン谷では、初回の私は、被害、火、足跡、編み屑をそれぞれ強く見ていた。

それで骨格は掴めたが、村の畑の端で起きることと、上の焼畑跡や尾根古道で起きることとが、まだ少し別々のままだった。

今回はそこを一つの日の中で追いたかった。

どこで村の被害が谷側の反復へ移り変わるのか、その継ぎ目を見たいと思ったのである。


朝、私はまず二つ目の村の蕪畑へ戻った。

夜の湿りがまだ残っているうちなら、前日に見えなかった細い押し跡が出るかもしれないからである。

その見立ては当たった。

抜かれた蕪の跡から林縁へ向かって、土の上に浅い押し広がりが二本出ている。

足跡というほど明瞭ではない。

だが、獣が鼻面で掘ったならもっと一点へ寄るし、人間が屈んで抜いたならもっと踵の乱れが残る。

これは低い位置から手元だけを使い、抜いたものをすぐ脇へ寄せたような跡だった。

さらに林縁の草の根元には、前日に見た細枝よりもう少し長い枝が一本落ちていた。

先端だけが削られ、泥が薄くついている。

土を試すための棒とも、運搬の仮支えとも取れる。

私はそこを断じず、ただ位置だけを記した。


畑の外れから焼畑跡へ上がる途中で、ヨアヒムが父とは違う仕方で役に立った。

彼は地面より先に、人が見落としやすい“境目”を示したのである。

畑の端、放棄地の始まり、焼畑跡の草が戻りかける帯、そのさらに上の若木の線。

「取られるのは、だいたいこのへんから下だけです」

と彼は言った。

「上でも火は出る。けれど畑までは、いつも下りてくるわけじゃない」

これは重要だった。

村の語りでは皆一つの「ゴブリンの被害」になる。

だが地面の上では、上の利用帯がそのまま毎夜畑へ流れ込むのではない。

下りてくる夜と、上だけで済む夜がある。

再訪で知りたかったのは、まさにこういう差だった。


焼畑跡では、前日見た木の実の殻をもう一度調べた。

殻は乾いているが、砕き方にばらつきがある。

歯で割ったようなものもあれば、硬い端で押し開いたようなものもある。

私はそこで、前回より資源利用の幅が少し見えやすくなっていることに気づいた。

初回の私は、根菜、小動物、火床の骨片へ強く引かれていた。

今回は木の実、乾いた枝、編みの密度の違いまで目に入る。

谷の対象が変わったのか、こちらの見方が少し広くなったのか、その両方かもしれない。

いずれにせよ、被害の核は同じでも、生活の中身は一つの食い方へ固定されていなかった。


炭焼き小屋跡の奥では、編み屑のそばに小さな布片が一枚挟まっていた。

布と言っても、人間の衣服の切れではない。

粗い織りで、縁は不揃い、泥と煤を吸って硬くなっている。

村から流れたとも考えられる。

ただ、それが炉の奥の乾いたところへ、編み屑と一緒に寄せられているのが気になった。

偶然の吹き寄せなら、もっと入り口側に溜まるはずである。

私はそこで、谷の対象が人間の布そのものを使っているとは書かず、

**「柔らかい被覆材らしきものが、編み素材と同じ場所へ寄せられている」**

とだけ残した。

再訪では、前に書かなかった種類のものほど、少し言葉を慎重にしたくなる。


昼過ぎ、私は初回にも行った尾根古道へ上がることにした。

四年前、そこでは火種の移送らしいものと、体格差のある影を見た。

今回も同じ線が使われているなら、村の畑から焼畑跡、さらに尾根古道までが、かなり強く一続きであることになる。

もっとも、そこまで都合よく同じである必要もない。

四年あれば、人間の畑も谷の草も少しずつ変わる。

重要なのは、前回と同じであることより、どこが変わらず、どこがずれるかだった。


古道の曲がり角へ着くと、切株の根元にまた堅果の殻がいくつか溜まっていた。

前回のものより新しい。

しかも、そのそばの土に、大小二つの足跡がかなりはっきり残っている。

大きいほうは前寄りに重みが抜け、小さいほうはそのあとを少し外して通っている。

まるで、先に通ったものの足場を見てから、自分の置きどころを決めたような付き方だった。

私はこの並びを見て、谷の対象を単純な“群れ”とも、“たまたま一緒にいる個体”ともまだ言い切れないと思いつつも、少なくとも小さいものが大きいものの踏み線を利用していることだけは書いてよいと判断した。


尾根の下の空地も、形はまだ残っていた。

草は前より濃いが、中央だけ薄く締まっている。

そこに、底の平たい袋を置いたような圧痕が一つ、比較的新しく残っていた。

初回の時ほどはっきり二つではない。

ただ、その脇に乾いた根菜の皮らしきものと木の実の殻が少しまとまっている。

つまり、空地はまだ“まとめる場所”として使われているが、その時々で集まるものの比重が違うのだろう。

私はそこで、村から取られたものが全部ここへ来るわけではないが、少なくとも谷の上の生活の途中に、人間側から入るものがあることを改めて確かめた。


夕方、私は前回より少し下、焼畑跡と尾根古道のあいだの低い斜面に身を伏せた。

ここなら、畑側へ下りるものがあればその線も見えるし、上へ戻るものがあれば古道側の影も拾える。

ヨアヒムは最初、もっと焼畑跡に近いほうがよいのではないかと言ったが、私は今回は敢えて中間を取った。

再訪で大事なのは、前回と同じ場所へ行くことではなく、前回と前回のあいだを埋めることだった。


日が落ちてしばらくは、何も出なかった。

谷は風が弱く、草の擦れも少ない。

やがて焼畑跡の窪みで、低い火が一度だけ赤く立った。

すぐ消えるかと思ったが、今夜は少し長い。

その火の外れを、一つの影が横切る。

さらに少し遅れて、小さい影がもう一つ。

私はその並びを焼畑跡だけで見ず、視線を少し下へ落とした。

すると、畑へ下る草帯の中腹で、また別の低い動きが短く出る。

つまり今夜は、火の周りにいるものと、下側へ動くものとが同時にある。

全員が一つの火の周りへ集まっているわけではない。

前回より、そのことがずっとよく見えた。


火のそばの大きい影は、以前と同じく外を見ているようだった。

だが、その横で手元を動かすものは、一体ではない。

二つの低い影が、火の近くと少し外れとで短く動きを替えている。

そのあとで、畑側の草帯に出ていた小さい影が、何か細いものを引くようにして上へ戻った。

距離があるので断定はできない。

ただ、その戻り方は手ぶらの軽さではない。

私はそこで、村の蕪畑の抜かれ方と、尾根空地の袋状圧痕と、今の細い引きずりを、一つの紙へかなり無理なく置ける気がした。

初回の私は、こういう時すぐ“運搬”と強く書きたがった。

今夜は、そこを一歩留めて、

**「負荷のある移動らしきもの」**

とだけ考えることにした。


この晩、こちらが音を立てて場を崩すことはなかった。

それだけで、初回とはかなり違う。

若い私の記録にしては、それなりの進歩と言ってよいだろう。

もっとも、その代わりに見えたものは派手ではない。

火が一つ、影が三つか四つ、下へ出るもの、上へ戻るもの。

だが、再訪で必要なのはむしろその程度の違いだった。

谷の生活は、劇的な発見より、前回と同じ幅で同じように続いていることのほうに重さがある。


その夜の記録には、こう残した。


**焼畑跡の火床、尾根古道の堅果殻と大小足跡、空地の圧痕、畑へ下る草帯の動きは、初回より無理なく一続きの利用線として読める。

ただし、夜の活動は一火床へ単純に集中せず、火の周辺、下方草帯、上方古道の複数点へ分かれている。

小型個体は大型の踏み線を利用する傾向があるらしく、また負荷のある戻り方を示すものがあった。

谷の対象は四年前と同系の反復を保ちながら、資源の比重と作業点の配分に若干の季節差または年差を持つ可能性が高い。

次は、発つ前に村の被害語と谷側の利用線とを簡潔に重ね、この再訪の記録を閉じたい。**


ラーデン谷は、前より少しだけ、一つの地面として読めるようになっていた。


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