32 親子
書きたいものが多すぎるのに、書く時間がない……
ちょっとしんみりした一話になってしまいました……
最後までよろしくお願いしますm(_ _)m
「もう! お母さんって呼んでって言ったじゃない」
「え? え?」
混乱している私を隅に、二人は話し出した。
(お母さん? お母さんっっ!? どういうこと?)
「できませんよ」
「まあ、今はいいや。で? ジークがこんな風に話すなんて、珍しいね」
「珍獣相手に黙っているのもかわいそうだったので」
聞き捨てられない言葉が聞こえた。
「ひど!」
「ははは」
セリーヌ先生は相変わらず、面白がっている。
「あの……『お母さん』ってどういうことですか?」
「あ〜、リオちゃんはもしかして知らないの?」
「? なにをですか?」
「私とジークは血がつながった親子だってこと」
(へ〜〜〜親子なんだぁ)
納得して3秒。
「ええええええ!! 親子っ!!??」
「……うるさっ」
ジークがなんか言うけど、気にすることができない。
(『親子』! 親子って言った! しかも、血の繋がった!!)
「すみません。取り乱しました! では、セリーヌ先生とジークさんは家名が一緒なんですね」
そんなゲームキャラいたっけな……?
「いや、違うが」
「え」
どういうこと? 血が繫がっているってことは家名は同じことを言っているようなものなのに……
「あ……、実は私が離婚したのよ」
私の心を読んだかのようにセリーヌ先生が言う。
(り、こん……)
「すみません、普通に聞いてしまって……」
「あ、いいのよ。別に隠しているわけでもなかったのですもの。それに、ほとんどみんなが知っているものだから」
「そうだとしても! ……聞いていいものと聞いてはいけないものがありますから、すみません」
次から注意しよう。
「やさしいわね、でも、本当に大丈夫! こうやってジークとも仲良いですし? 仕事してもなんにも言われないし?」
「えっ、仕事ってなんか言われちゃうんですか?」
「うん、まあ、貴族として生まれたのなら、女は家で子供の世話とか、家の者の管理とか、社交パーティーがない限り、仕事はほとんど男性ですからね」
「ひどい……」
差別じゃんか……。
私は普通に働こうと思ったのに……。
リオのためにできるだけ、貯金しとこって思ってたのにっ……!
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
これからもリオたちの話を楽しんでもらえたら嬉しいです!




