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第2話 ステータスがおかしい
追放された夜、安宿の一室でジャンは何気なくステータスを開いた。そこに並んでいたのは、目を疑う数字だった。職業欄には隠し職業【神匠】。固有武装【ハイパワー】は、装弾数13、握り心地SSS、暴発率0%という常識外れの性能を示している。この世界の拳銃型魔導具は、六発撃てば弾切れになるのが当たり前なのだ。
「装弾数が、普通の倍以上……?」
ジャンが首をかしげていると、様子を見に来た宿の娘、獣人の少女マルゴが画面をのぞき込み、ふさふさの耳をぴんと立てて固まった。
「じゅ、十三発も連続で撃てる魔導具なんて、聞いたことありません。それ、伝説の武器です!」
ジャンにとっては、前世の設計者として「撃つ人の手と実用性を考えた、当たり前のこだわり」にすぎない。だからこそ、彼はきょとんとして言った。
「え、何かやっちゃいました?」
マルゴは、言葉もなく何度も瞬きをするばかりだった。




