―閑話―その① 特殊相対性理論は古代史です
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感謝を込めまして、本日はお礼の「閑話」をお届けします。
主人公が普段、行動中に繰り広げている脳内神様との会話の一幕です。
これからのストーリーの展開に深く関わってくる要素が隠されているかも……。 ぜひお楽しみください!
――ある日ある時、とある惑星の宇宙港。
「なぁアマテラス」
「なんじゃ?」
「特殊相対性理論って知ってる?」
「繋がっておるんじゃ、我の記憶で自分で調べればよかろう」
「いや、探したんだけどちょっと変でさ」
「誰の記憶が変じゃとのたまっとる!?」
「ちがうちがう、相対性理論の事だって」
「最初からそう言え。特殊相対性理論か……えらく古代の理論に興味を持ちよったな。で、何が変なのじゃ?」
「それがな、あれって光の速さは誰から見ても一定ってルールありきで、光の速さに近づく程移動する人の時間が伸び縮みするって覚えてるんだけど」
「そうじゃな。光の速さに近づけば、時間は遅くなっていき光の速さで時間は限りなく零になるな」
「だろ?だけどほら、見て」
京平は目の宇宙空間を通り過ぎる航宙艦を指さす。
「なんじゃ?ただのエリシスの戦艦、いや駆逐艦ではないか」
「そう。あれって宇宙空間進んでる時、光の速度の何パーセントとかで進んでるだろ。それで中の人達って時間があまり進まなくて、見てる方は時間がどんどん進むってはなしだろ?おかしいじゃん」
「特殊相対性理論じゃとそうじゃな」
「でもほら、こないだみっちゃん大佐さんが何百光年先の惑星から行って帰って来たのに、こっちは全然老けてないし、向こうも全然時が遅くなった感じしないんだけど……おかしくないか?」
「何を言うかと思えば、やはり子供じゃな。もっと勉強せい」
「いや、特殊相対性理論の触り知ってるだけでも優秀だろ」
「そんな古代史勉強しても役に立たんぞ」
「こ、古代史て物理だろ」
「は?そんな物は歴史じゃわい。それも大昔、誰も覚えておらん歴史の事じゃぞ?……ま、相変わらず何故にお主がそれを知ってるのかを話すと、また前世の記憶がぁああ!とか言い出しかねんからスルーするとしてじゃな」
「おい」
「まぁそうじゃの。お主の言う理論は移動に関して光や時間を気にし過ぎなのじゃ」
「気にし過ぎ!?」
「そうじゃ、あんなものは観測者と光のルールに縛られた縛りプレイじゃぞ」
「縛りプレイって」
「そもそも人類は光の速度を超える手段を持っておるのじゃぞ?ほれ、エリシオンに自動車ってあったじゃろ」
「あぁ自動車な」
「あれのスピードメーターって表示になんてかいてあったか覚えておるか?」
「時速何キロとかって、時速表示?」
「そうじゃ。1時間そのスピードで進むと何キロ進みますって表示じゃろ?」
「あ、あぁ漠然と今のスピードは何キロって言ってたけど、考えればそーだよな。目的地と移動時間を気にしないと今の速度で何時間後に到着するかとか気にしないからなぁ」
「あれと同じで戦艦や戦闘機の時速を、光速を基準にした数値で言っておるだけで移動そのものは特殊相対性理論などと言う古代理論で動いとりゃせんのだ」
「別の概念で動いてるって事?いや、でも物理法則とかあるだろ」
「その物理法則はいつの時代のものじゃと言っておるのじゃ」
「西暦2026年?」
「なんじゃ?その暦は。要するにじゃ、光を基準にしとらんし重力も時間も関係の無い移動方法にその理論は当てはまらんと言う事じゃ」
「んー……」
「納得いかんのならば200年くらい学校に通って学べばよかろう」
「200年!6.3.3で12年+4年でもげんなりなのに!に、二百年!」
「それだけ学べば理解出来るという事じゃな、まぁそれでも色々脳はいじらないと理解出来んようじゃがの」
「うげ」
「それすら嫌ならあるがままを受け入れ、ファンタジー理論だとでも納得しとればよかろうて」
「そうかぁ、謎が一つ解けると思って調べたんだけど結局はファンタジーに落ちつくかぁ」
「お主程ファンタジーではないがの。それよりお主、剣の鍛錬がまだじゃないか?そろそろ氷上に怒られるぞ」
「あ~、キャロ姉にダンジョンより機動兵器の訓練だ!って凄い形相で怒られたからヨウちゃんをひかる姉の所に置いて来た」
「お主、鬼じゃの。今頃佐古田陽は訓練所で泣いとるぞ」
「……まずいね」
「まずいな。お主、このままじゃと氷上と佐古田からダブルでやられるぞ?」
「きょ、今日は宇宙港からキャロ姉と一緒に帰ろう!そうしよう!」
「おっ、噂をすればキャロライン嬢が海賊とこっちに来よるぞ」
「あ、フェルミナねぇとジャスミーじゃん。おーい!三人共!こっちこっち」
「機動兵器の訓練は順調そうですね京平さん」
「キャロ姉に言われたからね、そうだ、今日は一緒に帰ろ?」
「……そうですね、フェルミナ様とジャスミー様がダンジョンの件で京平さんのお父様にお話があるそうなので、皆で帰りましょうか」
「(よかった、これでやりすごせる)」
「(いや、そう上手くはいかんじゃろ。なんせ余計なもんが二人付いて来るんじゃ……こりゃ一波乱あるかもじゃな)」
「(……不幸予測やめてね)」
「(この二人が絡んで普通はありえんじゃろ。見てみろあの二人の顔を)」
「(……めっちゃニコニコしてる)」
「(そう言うことじゃ)」
「京平さん、どうしました?帰りますよ」
「あ、はーい」
明日も夕方から夜になると思います。
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