刹那に誓う永遠の想い 4
今作初めての別視点、ちょっとだけ時を遡ったところからスタート
申し訳ないです、課題が終わらなかった……そう、全ては課題のせい
というかバリバリに説明回、不自然なほどに説明回、それも謝りますけど説明回
なんなのだ、あのトールゴブリンは。曲芸師か?猿か?いや、猿でもあんな動きはしない。そう思わずにはいられないほどには変態的な動きをするプレイヤーが、これから探索していく予定のエリアで戦っていた。
それはつい先ほどの事。
◇◇◇
「さーて、それじゃあ今日も探索していきますかぁ」
私はエトー、クラン「学会」に所属するプレイヤーだ。現実の方では教師などをしていたりする。考古学方面をメインに活動していて、今日も古代都市遺跡を調査する予定だ。今回から新しいエリアでの調査で、私はその下見係兼先遣隊だ。この区域に含まれるのはショッピングモール、それと周辺の家屋だ。「エリアπ−6・r地帯」、それがこの区域の名前だ。というか、「学会」の会長はこのエリアを細かく区分しすぎだと思う。確かに広いのだから分ける数が多くなるのは仕方ないが、それにしても多すぎる。家屋の隅々まで調べさせるためというのもあるのだろうけれど。
「あ」
ゴーレムだ。ゴーレムはこの「古代都市遺跡」というエリアにおいて最も警戒すべき相手だ。なぜか?そんなもの決まっている、ゴーレムはこのゲーム内で未だ作成方法・入手方法が発見されていない銃を所持し、当たり前のようにこちらへと発砲してくる。近接戦闘を得意とするプレイヤーならばイチコロだろう。そして何よりも恐ろしいのがその知能の高さである。土人形は複雑な思考をせず単純な攻撃ばかりを加えてくるが、機械人形は仲間同士での連携など、うざったらしい攻撃ばかりをしてくる。まあそれらが成り立つのは銃が持つポテンシャルによるものだが。
しかしながら、やはり本体の性能も侮れない。あれらは大まかな種類に分類できて、2丁拳銃自由行動型、SMG自由行動型、リボルバー巡回型、浮遊自由行動小型、の4つになる。まあこれらを組み合わせると「機動力で追い詰め(2丁拳銃)、弾幕で固め(SMG)、逃げ場を制限し(巡回型)、隙を見て仕留める(小型)」などという完璧な構図が出来上がるためにやはり「連携が脅威」という事実に辿り着くわけだが、それぞれの種類は所持する武器に合わせて完全に別物になっていて、例えば2丁拳銃とSMGだと、見た目はほぼ同じだが2丁拳銃はより機動力に特化しており両腕が拳銃の連射に耐えられるような仕組みであるのに対して、SMGは機動力を落とした代わりに装甲の硬さなどが上昇するような仕組みである。
それだけならば仕組みは大差ない、と言えるかも知れないが、これの一番恐ろしいところは個体差があるという点である。例えば巡回型、こちらは決まった場所しか通らないために狙われやすく、最も個体差が大きな種類だ。まず、コアの位置が違う。もうこれだけで最高の脅威足り得るのだが、最も恐ろしいのはやはり連携してその個体差を利用された時で。初めてゴーレムと戦闘になった時、巡回型ゴーレムはそれまでの観察から予測される行動を大幅にそれて移動を開始した。その時は未知の敵であったためそんなことを気にしている余裕はなく、のちに後方支援職が教えてくれたのだが。そして戦闘が開始されると、今までの記録から一番攻めやすいと思われた巡回型に目をつけ、前衛が距離を詰め胸部中央へと攻撃を加えると、想定通りにコアのようなものを損壊し倒せたのだと分かった。そして、それを受けた他の前衛が他の巡回型ゴーレムへと接近し、同じ位置に攻撃を加えるも、なんの反応もなく、予期せぬ事態に当時そこにいたチームは壊滅させられた。のちに何人かの前衛が「俺はたまたま攻撃が腕に当たると、そのゴーレムは動かなくなった」「偶然膝に攻撃が当たると倒れた」というような証言が多数寄せられ、考察の結果「ゴーレムには個体差があるのではないか」という結論に落ち着いた。まあ一番言いたいことは何かというと、ゴーレムたちは「おそらくプレイヤーが一番最初に攻撃するであろう胸部中央にコアを持つ個体」を一番最初に戦わせ、プレイヤーに「ゴーレムのコアはここにある」と錯覚させてくることだ。
「まあ最近じゃそれは本当だって分かったし、なんなら見つける道具もあるんだけどね」
そう呟きながら、先ほど発見したゴーレムの背後を取り、機器を作動させコアを発見する。
「それにしてもなんでこんな形なんだろう、絶対にス◯ウターじゃん」
まあ好きな人は好きなんだろうけど、と思いながら見つけたコアを片手剣で貫く。別に片手剣が彼女のメインウェポンというわけではなく、「学会」から支給された「動力源破壊用特殊武具」なる大層な名前をつけられたものであるわけだが、まあそんな大仰な名前がある程度的を射ているように思える程度には有用な武具である。
いつものように、貫いた剣をゴーレムから引き抜くと。ゴーレムが今まで一回も記録されたことのない行動をとった。それすなわち。言うなれば、「仲間を呼ぶ」。ゴーレムの体から赤色灯が飛び出し、光り輝いたかと思うと「ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!」と警報音を鳴らした。咄嗟に己のメインウェポンであるクローを取り出し、装備する。このクローの爪の部分は今現在到達可能なエリアの中で、集められるだけの素材を注ぎ込んで作った最高の一品である。まあユニーク武器や個人用武器、それとユニオン関連の武器と比べると見劣りするが、それでも素晴らしい品だ、と言えるだろう。そうして警戒を最大にまで引き上げたものの、一切他の敵が姿を現すような気配がない。その時、はっと嫌な予感がして、自分の持ちうる最上の探知系魔法を起動する。
「な、なんてことに……!!」
自分を囲うように、この区画のゴーレムたちが自分を中心とした円を描きながら迫ってきていたのだ。
ちなみに主人公の通う学校に工藤先生がいたり
「学会」考古学チームがする古代都市遺跡の分類方法は、
エリア(ギリシャ文字)–(数字)・(アルファベット)地帯
その中でも特に重要だと判断された建物はⅠやⅣみたいなローマ数字で名前がつけられる
・動力源破壊用特殊武具
学会が開発した対ゴーレム用武具。主にコアを貫くために使い、他のことに使用するとその耐久値の低さからすぐに壊れてしまう。種類は多岐にわたるが、基本的に支給されるのは片手剣。ちなみにこれとは別の「動力源破壊用特殊武具」があったりなかったり。
・動力源探知機(第285世代型)
最新世代と比べると圧倒的に性能が落ちた探知機。しかしそれでも現代人類に与える利益は大きい。最新は????世代。最後の方に?? ?????さんが開発しまくったせいでこんなに世代が違う




