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《Aeterna・Memoria》アエテルナ・メモリア  作者: 黄金餅
迷い猫は相棒を探して
39/45

刹那に誓う永遠の想い 1

はい、ということでこの章のメインです

まあどちらかというとメインに繋がる一連の流れと言いますか

ふう、昨日丸一日課題を終わらせるのにかかっちまった。しかし、これで俺も晴れて自由の身である。母さんにありがとうを伝えたい、きっと最終日に詰め込む方式だったらこんなに悠々自適に過ごすことなんてできていなかっただろうからな。さーて、それじゃあLet's アエメモと行こうか!



◇◇◇



「あれー?兄さーん?いるー?」


「どうしたのルアンくん」


「おう、メアリーか。実は兄さ……じゃなくてノクトを探しててだな」


「あー、それなら多分あの建物だと思う」


「へえ、どうも。ちなみにあれってなんの建物?」


「出張版ギルド」


「ギルド?」


「あれ、ヴィアで説明なかった?」


「あー、多分飛ばした気がする」


ユニオンのことばっか考えてて、チュートリアルを開始しますか?みたいな感じで出たウインドウを閉じた覚えがある。


「そうなんだ、ちなみに剣士ギルドって登録した?」


「いや」


「登録しといたほうがいいと思うよ、色々便利だし」


「じゃあ次の町で登録しとくよ、覚えてたら。というかあれは何のギルドなんだ?」


「確か総合ギルドと考古学者ギルドが合体したギルドだった気がする。まあ普通に入っていいと思うよ」


「そうか、サンキュー」


「どういたしまして」


それならばとギルドなる建物の中へと入っていく。そこには、お約束(テンプレート)とでもいうべきか、異世界ものなんかでよくあるような「酒場」があった。そして、その中の一席に、ノクトがおそらく高レベルプレイヤーだと思わしき装備のプレイヤーと何やらパフェ?のようなものを食べていた。


「おーい、兄さん」


「んあ?ああ、ルアンか。どうした?」


「いや、これから古代都市遺跡を探索するからアドバイスの一つでももらえないかな、と」


「それなら……まあそうだな、ゴーレムに気をつけろ」


「ゴーレム?まだこのあたりでは出ないんじゃないのか?」


「いや、土人形(ゴーレム)じゃなくて機械人形(ゴーレム)だな。おそらく古代の遺産だろう、結構強いし俺でも普通にやられたことあるから気をつけろ」


「へえ、どうも。それじゃ行ってくるよ」


「まあせいぜい死なないように頑張れよ」


「余計なお世話だよ」


そう軽口を叩きあった後、古代都市遺跡へと向かう。たまには兄さんもいいところがあるんだな。



◇◇◇



「うわぁ、お前サイテーだな」


「あん?何がだよ」


「ゴーレムなんかよりももっとやべぇやついっぱいあんのに」


「へっ、俺があいつに教えてやる義理なんてねえよ」


「そういう男はモテねぇぞぉ〜」


「んな!?い、いや、俺別にモテるもーん」



◇◇◇



「へえ、結構残ってるんだな」


ビルなどの建物が、壊滅当時とさほど変わらないのではと思える程度にはしっかりと残っていた。というか、先ほどマップを購入して見てみたのだが、このエリア広すぎる。雑に計算すると、おおよそ13500平方キロメートルあることになる。ちなみに長野県の大きさは約13562平方キロメートルだ、覚えとけ。テストに出るから。長野県の大きさは日本全国で四番目である。よく探索しようと思うわ、俺なら数日で飽きると思う。まあ主に活動してるのはアエメモ内で最大級の考察クラン「学会」の中の考古学チームらしいからまあその執念は納得である。八艘跳びを駆使しながら、遺跡内を見回っていると、ものすごく見慣れた感じのある建物を見つけた。


「ショッピング、モール……?」


まあショッピングモールかどうかは別として一旦入ってみよう、なんて思いながら中へと進んでいったのだが、もう中身はまんまショッピングモールでした、はい。商品が並べられた棚のようなものがあって、それぞれのブースに区分けされてるし。これをショッピングモールと言わずしてなんと呼ぶのか、といった感じだ。それにしては階段もエスカレーターもエレベーターもないように見えるが、まあおそらく古代の超技術でなんとかしているのだろう。今の段階で俺にどうこう言える証拠も何にもないしな。それよりも探索だ、山紫水明の樹海での探索中に手に入れていた〈登攀(クライミング)Lv.1〉というスキル。これを使ってこの建物を探索して行きたい。まあ他の人たちがほとんど探し尽くしてしまっているだろうから、ほとんど残ってはいないだろうが、それでも「もしかしたら……?」とは思わずにはいられないんでね。んーと、まずは……よし、手近にあるこの店にしよう。ここが一番デカそうなフロアだし、一階にあるってことはおそらく……食品のフロアってわけだ。おお、大量に食品が並べられている。ところどころ抜けているのはおそらく考察用の資料として持っていかれたからだろう。発見当初は商品が全て揃ってたらしいからな。そんなふうに食品のフロアを散策していると。


「こ、これは……っ!?お餅!?」


I love rice cake(お餅).その棚には、俺の大好物が一つ、餅が鎮座していた。ああ神よ、まさかゲームの中でもこの至高の物体と出会えるなんて……というような反応まではしないものの、結構嬉しい。どうしよう、食べようかな。まさか考察クランの人に怒られたりしないよな?まあみんなが自由に楽しむのがMMOな訳だし怒られるような理由にはなり得ないのだけれども。高レベプレイヤーに粘着されたりリスキル狙われたりすると本当にどうしようもなくなるからな。まあいいや、いただきまーす。お、手に持った感じ包装の上からでも暖かさが感じられるぞ。それでは口の中へインッ!!


「んごっ、むぐ、うまぁ……」


すごい、突き立てほやほやの食感、味、温かみだ。ここまでリアルに再現するなんて、やるな運営……褒めて遣わす。もう一個だけ……うまぁ。よし、残ってるやつは根こそぎいただいていくとしよう。あ、でもそれだと後から来たお餅信者に申し訳ないから少し残しておいて、っと。よーし、それじゃあ精神的なエネルギーも満タンになったことだし探索再開っ!

このゲームの中での地球の時間は別に明かされていない

あと、古代の技術なら自宅にいるだけで全てが完結してる、でも「買い物に行く」という無駄こそを古代の人類は楽しんでる


・マップ

基本的に、プレイヤー自身が赴くか、道具屋またはギルドで購入可能な地図をメニュー内のマップへ取り込むことで広げることができる。地図を取り込む際は精度が少し下がるため、一度は自分の足で訪れるほうが得策である。なお、考察クラン「学会」が発行する地図に関しては何があったのか心配になる程、それこそ親の仇のような執念で制作された地図であるため精度は保証される。値段は50000ディルと少々お高めであるが、それも納得の出来である。クランに加入すれば無料で大陸全土の地図が配布される。


・ギルド登録

旅立ちの町〝ヴィア〟に到達することでギルドに登録することができる。ギルドは職業の数だけ存在しており、新たな職業が認知されると新たにギルドが建設される。例外として、隠れ家をギルドとする職業も存在する。ギルドに登録すると、掲示板の利用が可能になり、依頼を受注して報酬を受け取ることもできる。また、大きなイベントが起こった際には、傭兵のように報酬が出るギルドもある。さらに、ギルド内での功績を認められるとランクが上昇し、上位のランクであるプレイヤーはNPCからの認知度・好感度が上昇する。このような理由で、早いうちにギルドに登録することが勧められている。余談だが、誕生の町〝ポルタ〟から〝ヴィア〟へと進む際、馬車を利用し、途中で起こる襲撃イベントを全ての条件達成でクリアするとエリアボスとの戦闘を回避できる。

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