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《Aeterna・Memoria》アエテルナ・メモリア  作者: 黄金餅
迷い猫は相棒を探して
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たまにはやるじゃん

もしかしたらルアンの兄への呼び名が変更されるかもしれないです

「へえ、意外だなぁ。でも確かにそう言われると面影があるかも……?」


「いやアバターなんだし変わるだろ」


「ノクトくんほとんど顔変えてないって言ってたし、どうせルアンくんのことだから顔と体格をちょっといじっただけでしょ?」


「な、なぜ分かる……っ!?」


「いい加減付き合い長いしねー」


「腐れ縁?」


「そんなに私と縁繋ぐのが嫌だったの?この日本中の女性を虜にしている冴様との縁が?」


「お前は表と裏の差が激しいんだよ」


「嫌だなあ、どっちも本当の私だよ?」


「嘘すぎてびっくりしてる」


「へえ、そんなこと言っていいんだ」


「怖えよ、お前がそう言うこと言うとガチでバカにならないからやめろ。3分くらいで特定されそう」


「え?もう特定してるよ?」


「え」


「うっそぴょーん。嘘だよー。驚いてやーんの」


「ムーン、これはしばいても許されるよな?」


「俺からはなんとも……」


「いいってことだな?」


「だめに決まってんでしょルアンくん」


「お前に聞いてない」


「世の中は全て私が取り仕切ってる」


「大丈夫?精神科医紹介しようか?俺の親戚に1人いるから」


「前々から思ってたけど凰家ってエリート多いよね?」


「まあ確かに。母さんは空手の日本代表一歩手前まで行ったしなぁ。父さんは今何してるんだろ、分かんねえけど一つ言えるのはめっちゃ高級取り」


「いいなぁお金持ちの家に住んでるのは。私もお金持ちになりたいものだよ」


「バカにしてんのかオイ。俺のお小遣い何円だと思ってる?」


「3万とか?」


「ふざけてんのか、8千円だよ」


「それって結構高いと思うけど?」


「そうなの?」


「確か、令和の頃くらいから平均は5000円台だった気がする」


「へえ、そうなんだ」


と、本来聞きたかったことから全く違うような話題にまで逸れていた時。本命があちらからやってきた。


「あれー?もしかして透……じゃなくてルアン?」


「ん?あれ、兄さん?」


「おう、ゲームの中で初めて会えたな。それにしてもようやくここまできたか」


「うん、屈辱的な攻略だったけどね」


「?何かあったのか?」


「いや、大丈夫だ」


「そうか。まあ聞かないけども。それで?ここは攻略してから進むのか?」


「ああ、そのつもり」


「へえ、じゃあ兄からの餞別ってことで。これやるよ」


そう言って、何か瓶のようなものを俺へと投げる。


「っと。これは……?」


「エリクサー。めちゃくちゃ余ってるから、まあ兄弟のよしみで分け与えてやろうと思ってさ」


「え、こわ。兄さんが俺にいいことしてくれるのって大体俺に頼み事かなんかする時なんだけど」


「いや、今日は普通にあげる。どうせ貧弱なステータスだろうしね」


「なんか腹立つけど、まあくれるってんならありがたくもらっておくよ」


「おう、感謝しろよ」


「ありがとう」


「で?今日はこの後探索とかするのか?」


「いや、もういい時間だから明日から探索するよ」


「そうか」


そう言って、拠点でリスポーン地点を更新して俺はゲームをログアウトした。



◇◇◇


翌朝……



ガン!ゴン!キン!キン!バサササッ!!ジャララララッ!!ドシャアアアア!!ウィィィィィィィン!!


「ふぁぁぁぁあああ、くそっ、建築業者め……」


毎日毎日トンカンチンカンと……たまったもんじゃない。もっと技術が進歩して一晩で作れるようになったくれよな……秀吉にできたんだからできるだろ……しかも俺の部屋がその方向にあるからよりうるさいし。というか窓開けたら木の粉が入ってきそうだから最近窓を開けれてねぇし。全くもって迷惑なこった。住人にはクレームを入れに行こう。そんなことを考えつつ、階段を降りてリビングへと向かう。


「おはよう」


「はいおはよう、ご飯できてるわよ」


「今日の朝ごはんは……お、鮭か」


「昨日の夜に親戚のおじさんから届いたのよ。大物が釣れたから分けてあげるって」


「へえ、また釣りに行ったんだ。元気だなぁ、あの人も」


「体にだけは気をつけて欲しいわ」


「まあ毎度毎度ありがたいけど」


「そうね、冷めないうちに食べなさい。あっちで燻製にしてくれてたらしいのよ、香ばしくて美味しいわよ」


「はーい」


そう言って席に着く。


「透真おはよう」


「兄さんおはよう」


「お兄ちゃんおはよう」


「おはよう瑠香」


「お兄ちゃん早く食べたほうがいい、この鮭めっちゃ美味しい」


「え、そんなに?」


「うん」


「俺からも推奨しておく」


「へー、そこまで美味いのか……いただきます」


ところどころ焦げがついた鮮やか橙色の鮭の身を一口分切り崩し、口へと運ぶ前にその芳醇な香りを堪能する。微かに香るのは桜の匂い、きっと鮭の味を引き立ててくれることだろう。そうして口の中へと橙の桜を運び入れる。まず口に広がるのは桜の香り、それが口いっぱいに充満したタイミングで、今度は噛み締めた鮭の旨みが一気に溢れ出す。口の中で奏でられるのは桜と鮭のシンフォニー。そして音が鳴り止まぬうちに今度は真っ白な米をこれでもかと言うほどにかき込む。そして口の中の音楽に米の甘みという新たな音が追加される。


「たまんねぇ………っ!!!」


「美味しそうに食うねぇ…」


「きっと鮭も喜んでいるわ」


「これで喜ばない食材はいないと思う」


何やら家族が言っているが、今はそれどころではない。俺は結構食に厳しいのだ。だから美味いものは全身を使って美味いと表現する。これは俺の中である意味信条だ。もう一度鮭をとる。今度は大きく。そして米は先ほどよりも小さく。すると今度はあら不思議、桜と鮭が一番に目立つが、ところどころに感じられる米の旨みと甘み。言うなればドラム、なくても音楽は成立するがあったほうがより音楽というリズムに乗って行けるのだ。



………



「ご馳走様でしたっ!!」


「はい、いい食べっぷりね」


「美味いんだから仕方ない」


「おじさんも喜んでくれるわ」


「うん、そうだといいね」

ちなみに冴さんは既にルアンのプライベートについて特定済みだったり

というか冴さんは一切嘘をついていない、なぜなら「うっそぴょーん(うそが)嘘だよー(うそ)。驚いてやーんの」


凰家はガチのエリート家系です、その内本編でそれに纏わる事件が起きるかもしれない、作者的には起こしたい、ただ明確なプロットがこの章が終わるところとラストしか決まってないからまず先にそっちを決めないといけない

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