母を想ふ心の花 4
前話の最後に一文追加しました
まあ匂わせみたいなものだしなんなら無くても今話で言ってるので大丈夫だと思います
「それに、マリーゴールドだからね」
「……?マリーゴールドが何に関係してるんだ?」
「私のこのプレイヤーネームってメアリー・スチュアートが由来じゃん?」
「うん」
「そのメアリー・スチュアートがエンブレムにしてたのがこのマリーゴールドだったらしいんだよね」
「へぇ、そうなんだ」
「それにさ、私小さい頃は母親と離れて暮らしてたんだけど、メアリー・スチュアートもそうだったらしいから」
「偶然だな」
「うん。だから私結構マリーゴールド好きなんだ。あと、お母さんがたまに送ってくれた花もマリーゴールドだったし」
「じゃあよかったな、ここに咲いてるのがマリーゴールドで」
「うん。そゆこと」
◇◇◇
……ってゆうのが理由かな」
「へえ、そんなに考えてたんだ」
「私がバカだとでも?」
「いや、別にそういうのではなく」
「まあいいや。それで、他にも良さげなところあったんだけど、いつか見つかりそうだったからここにしたって訳。まさか毎回アヤに手伝ってもらわないといけないとは思わなかったけどね」
「いーなー。俺も【万象】シリーズ欲しいなー」
「あ、あの、実は、マリーナ周辺の素材で作れる技能書に、3回だけ【万象眼】をこめることができたので、1つ入りますか?」
「いや、大丈夫だ。いざという時にとっておいた方がいいだろ?こんな初対面のやつに渡す必要はねえって」
「そうそう、こんな低知能でエリアボスにも勝てなかった初心者以下の猿にこんなにレアなアイテム渡す必要はないよ」
「なんかお前に言われると腹たつ」
「どんまい、と言っておこう」
「で、でも、本当に、いいんですか?」
「ああ、大丈夫大丈夫。誰も気にしないから」
「そ、そういうなら……」
「というかアヤさんってメアリーの妹?」
「え、えっと……」
「こらこらルアンくん、人のプライベートを探るのは良くないぞ?」
「あ、確かに。お前はともかくアヤさんに悪いな」
「お前はともかくってどういう意味かなルアンくん?」
「そのまんまだよ執事さん」
「もしそれで私をバカにしたつもりなら100万年後に出直してきなルアンくん」
「不眠不休で2進数で数え続けると…11日と半分ってところか?」
「ルアンくん計算早いね……」
「こう見えて数学は得意なんでね」
「見えない」
「酷くね?」
「まあまあ。というか普通にアヤは妹だよ?」
「へえ、やっぱりか。ん?とすると顔など不明の橘家次女はアヤさん?」
「あ、やば」
「やばって……」
「まあ大丈夫だよね!アヤちゃん?!」
「え、あ、うん……」
「ほらね?」
「おい絶対大丈夫じゃないだろ、お前もうちょっと妹気遣えよ」
「あ、いや、だ、大丈夫ですから」
「無理することないぜアヤさん、この手の支配系女キャラは一回ガツンというに限るね。いっつもおとなしい人が激昂してると結構影響力あるもんだよ」
俺の経験上ね……くそっ、何が「あなたのため」だ咲奈めっ!!お前の何がいいんだよっ!!俺のためにならない行動しかしてねえじゃねえかっ!!その上機嫌損ねるとすぐに留学するし!だーくそっ!思い出したくもない記憶だね。2度とやらねえあんなクソゲー。生物が生きる理由の一つでもある生殖活動へ導く「恋愛」というカテゴリからプレイヤーを排除する悪魔のようなゲームだった。いやでもあれのおかげで恋愛とか女子とかにあんまり興味なくなってゲームに集中できるようになったしある意味天使でもある………?なるほど、これがクソゲーのパラドックスというやつかっ!!(違う)
そんなことはどうでもいい、要するに自分の意思はちゃんと人に伝えようねという話だ。
「あーこらルアンくん!!愛しの妹に変なこと吹き込んじゃだめーっ!!」
「愛しの妹なら大切にしろよなバーカ」
「バカはそっちですぅー。それにどうせそろそろ顔も公開するから関係ないんですぅー」
「え、そうなの?それはともかく俺はバカじゃねえよダボハゼがっ!」
「け、喧嘩しないでよぉ……」
「あ、アヤちゃん大丈夫?あのバカ2人は放っておいて先進もうか」
「俺もついてくー」
「私を置いて行ったらどうなるかわかるよねお月さん?」
「は、ハイッ!!」
「従順でよろしい」
「いやほんとお前ら何があったら奴隷と主人くらいの会話が成立するようになんの?」
「三つ巴で色々あったんだよ……」
「ご苦労様です」
「なーに話してるのかなぁ?私も混ぜて?」
「遠慮しとくよ変態が」
「おっと結構ひどい罵倒をもらったね」
「へっ。よーし、それじゃあ進むとしますかぁ!!」
「何故に鼻で笑った……?まあいいや、早く戻ろー。転移するから集まってー」
「「「はーい」」」
「よーし、それじゃあ【長距離転移】」
メアリーがそう唱えると、視界がホワイトアウトした。
……
「よし、到着っと」
「ふう、相変わらず便利だな、テレポートは」
「ムーンも獲ったら?まあ結構時間かかるけどそれに見合った対価は得られるよ。今ならお姉さんが推薦してあげようじゃないの」
「脳内審議にかけるくらいにはいい提案だな」
「可決は?」
「今はしない、保留とも言う」
「意味ないじゃーん」
「気が向いたら獲るよ」
「じゃあ俺を紹介してくれたりは」
「する訳ないでしょ、というかルアンくんが私にそう言われて紹介するの?」
「それを言われると辛い」
「でしょ?だーかーらー無理なんだヨ☆」
「腹立つなぁおい。と言うかノクトって知ってる?」
「え、超有名じゃん。ていうかここまで来れた人で知らない人いないよ?」
「え゛、そうなの?ちっ、バカ兄貴め……」
「あれ?ノクトくんと知り合い?」
「と言うか兄弟」
「え、ほんと?」
「おん」
ちなみにルアンは一度100万年を2進数で数え続けるとどのくらい時間がかかるのか?というしょーもない計算をしていたため計算が早かった模様
マリーゴールドの名前の由来は聖母マリアの名前です。なんでもマリアの祝日(年に数回ある)に毎回この花が咲いていたんだとか。
ちなみにマリーゴールドはこの作品の(「アエメモ」っていうゲームの世界観の)結構重要な要素です
・マリーナ
東の港町。ここから定期船に乗ることで東の大陸国・トヨーシハへ向かうことができる。




