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《Aeterna・Memoria》アエテルナ・メモリア  作者: 黄金餅
迷い猫は相棒を探して
31/33

勘違いって怖い

22話の言い回しを少し変えました。具体的にいうと橘との接点がお城と格ゲー1つだけでなく数個できたってところですかね。ちょっと今話と矛盾しそうだったので訂正しました。


というかもう更新頻度がグッダグダで不定期更新にしようか悩むぐらいになってきております。もうそっちの方がいいんですかね?

くっそあの野郎、どこの誰かは知らねえが……っ!!とりあえずクソ野郎だという事は分かるぞこんちくしょうめっ!!


「ほらほら頑張りなよトールゴブリンくぅ〜ん」


ちっ、甘ったるい声出しやがって、絶対仕事場とかではあざといムーブで媚び売ってるぞあいつ!!呪ってやる、末代まで呪ってやる!!腹立つくそがっ!!


「どうしたのぉ?動きが雑になってるでちゅよぉ?」


「黙っとれ推定女のクソアマが!!」


「きゃーひどい、女性にそんなこというなんて男として失格だよ?」


「テメェのようなクソアマが女だというならこの世界は終わってるよ!」


あぶねっ、くそ、集中力があいつに削がれる。いつ死ぬかたまったもんじゃないぜ。というか何気にこれがこのゲームで初めての会話な気がする。悲しいなぁ。俺の初めてがあんなやつに奪われちまうなんて。この悲劇、なんと言い表そうか。あゝ哀しきかな、きっと私は前世で重い罪を犯してしまったのであろう。

そんな茶番を考えている暇はない、どうにかしてこの状況を打開せねば。その時。


「おねーちゃーん?どこにいるのー?って、なにこれ!?エリアボスだよね!?助けなきゃいけないんじゃないの!?」


「うーん、まあ助けなくていいんじゃないの?」


「なんで!?助けようよー!」


「んー、私は観戦でいいや。あんたが助けてあげな」


「えー、お姉ちゃんも一緒に助けてあげて欲しかったのにぃー」


「文句言わない」


「ちぇー。まあいいや、いこう、ノウ……じゃなくてニュームーン!」


「えー、めんどくせぇ」


「いいからっ!いくよっ!」


「はーい」



いやぁ、壮観だ。俺じゃ傷1つつけられなかったトレントとかを豆腐のように切り刻んだり燃やしたりしてる。というかやっぱトレントの弱点は火属性だったのか。俺も魔法の1つくらい覚えときゃよかったかなぁ。




……




いやまあ、そうやってのんびりと観戦できてたときは良かったんですよ。問題はその後って訳で。


「よーし、これで大体行けたかな?えーと、襲われてたプレイヤーさーん!!どこですかー?!」


そう呼ばれたらねぇ?そりゃホイホイそっちへ向かっていくわけで。


「はーい、俺です!俺俺ー!!」


自分の格好を失念していたわけですよ。


「無事ですか!?よかったd……きゃーっ!!!!と、と、と、トールゴブリンーッ!!!」


「いやそんなに驚かなくても……」


「無理無理無理無理無理近づかないでーッ!!!!トールゴブリンだけはダメなのー!!!」


え、そんな無理なの?悲しいなぁ。いやでも面白いかも……?


「キェェェェェェェェェェ!!!」


全力で頭を揺らしクネクネと動きながら奇声をあげ、プレイヤーネームは……アヤか。そのアヤさんに迫っていく。そうすると。


「【地獄の業火】っ!!!」


「いかにも」というか、「らしい」というか。聞いただけで「絶対強いじゃん」と分かるような魔法の技名を叫ぶ。そして発射されたのは名に劣らぬ巨大な火の玉、そして周りに広がる炎の絨毯。まあ絶対に森の中で使うような技ではない。


「いやっ、ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇ!!やめろやめろっ!!俺はプレイヤーだしこの着ぐるみは脱ぐからっ!!ごめんごめんっ!!本当にこんなことした俺が悪かったって!!だからやめてっ!!タンマタンマ!!」


「トールゴブリンが喋った!?いやだよぉー!!【雷獄】っ!!」


「だーかーら!!やめろって!!うおっ、HP6割削れた……」


「あとちょっとだ!いなくなっちゃえっ!!【万象帰滅(オムニサイド)】っ!!」


「や、やめろーっ!!俺が悪かったからぁーっ!!!!」


誰か助けてくれーっ!!!



……



「あ、あの、本当にごめんなさいっ!!」


「い、いや、別に大丈夫だよ。あんなことしたこっちも悪かったし」


「確かにねぇ。あんなことをするとは思わなかったよ」


「いやどちらかというとお前が全ての元凶だろ」


「はー?あんたの力不足が悪いんじゃないのー?」


「ま、まあまあ落ち着いて。他人なのによくそんな言い合いできるね……」


「ん?そりゃあそうよ、全く知らない人であってもちゃんと自分の意思は伝えないとダメなんだよ?まあそれがちょっと暴力的になる時もあるけど、人類はそうやってわかり合ってきたんだから」


「へぇ、それが他人を見殺しにしようとした奴の言葉かねぇ」


「まあ時には娯楽もないとね。そうやって偉人たちは歴史にその軌跡を残して一旦だよ?」


「他人の不幸を娯楽呼ばわりするやつに偉人なんていねぇよ」


まあ気持ちはわからなくもないがな、という言葉は心の奥底に秘めておく。


「とにかく自己紹介が先だろ?」


「まあ一理あるね。じゃあまず私から。私はメアリー・スチュワード。まあ他のゲームで呼ばれてた名前だよ」


メアリー・スチュワード……?どこかで聞いたことがあるような……


「え、えっと……アヤです……」


「なーにちっさい声で言ってんの!もうこのトールゴブリン野郎も大丈夫だって言ってんだから!」


「で、でもぉ」


なんというか……原因が俺であるためになんとも介入しにくいし……ここで俺がさらに大丈夫って言っても無意味な気がする……というかマジでメアリー・スチュワードってどこで聞いたっけ……?


「じゃあ次は僕かな。僕はニュームーン。よろしく」


「よろしく。じゃあ最後は俺だな。まあ頭の上見りゃ1発だからわかってると思うがルアンだ」


「ルアン、ルアン、鸞?」


「ん?なんだ?」


「いや、確かルアンって鸞、鳳凰のことだったよね?」


「お、おう、そうだけど?」


「君ってもしかして……というかそれを知ってるってことはもしかしなくてもルアンくん、ルアン・ポイゾナーでしょ!?私よ私!えーと、アラリザベスとか女帝とか呼ばれてた!覚えてるでしょ!?」


「………………………………………………………………っ!?」

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