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《Aeterna・Memoria》アエテルナ・メモリア  作者: 黄金餅
迷い猫は相棒を探して
20/33

皇いなる位は誰の手に 2

「都に着きました」


「分かった」


よいしょ、っと。おお、これが大屏風山か。別に屏風に似ている訳じゃないけど、すごい断崖絶壁だ。鵯越(ひよどりごえ)より酷いぞ。お、その下に特別豪華な建物が見える。あれが天皇が住む皇居の一番奥だろう。


「すごいな」


「そうですな、あそこに城を置けたらさぞ防衛が楽になるでしょう」


「ああ、だからこそ今からあそこを奪いに行くぞ」


皇位を手に入れるには2通りの方法がある。まず1つ目の方法は天皇やその取り巻きを殺して三種の神器を取り、その状態で皇座に座ること、もしくは天皇を降伏させて三種の神器を受け取りその状態で皇座に座ることだ。三種の神器を受け取ってからの流れは同じだ。天皇を殺すか降伏させるかの違いだ。殺した場合、もし代わりの皇太子を用意されていたら自動的にそちらへ皇位が移ってしまうから面倒なことになる。だからできれば降伏させ皇位を取り、そのあと天皇一族を皆殺しにしたい。結構やばいこと言ってる自覚はあるけど、そうしないと南北朝時代が始まりそうで怖いんだよ。


よし、朱雀門についた。あとは皇居からの使者を待つのみか。


「将軍様!天皇からの使者がこれを!」


「ご苦労」


早速きた。手紙か。


━━━━━━━━━━━━

宣旨

其方不意参上候事誠以奇恠也

仍依何状至此乎

速可申上状如件

墺弦五六年五月一三日


左少弁藤原朝臣氏経 奉


鴻蘭流殿

━━━━━━━━━━━━


ちょっと何言ってんのか分かんない。いや分かっている気はするけど確証が持てない。こんな白文誰が読めるか。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

宣旨(せんじ)

今般(こんぱん)其の方(そのほう)不意に参上せし事、奇怪に(そうろう)

如何(いか)なる仔細(しさい)を以て、参府(さんぷ)に及べるや。

速やかに其の旨を言上(ごんじょう)せよと、仰せ(たま)う。

墺弦五六年五月一三日


左少弁藤原朝臣氏経 (うけたまわる)


鴻蘭流殿

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


よし、書き下ろし文になった。これなら読める。なるほどなるほど、要するに「わりゃ余になんの用じゃ」って言いたいのか。なんでこんなに面倒くさい言い回しするかねえ。普通に「何で来たの。おしえてね☆」って書いたらいいのに。


「恐れながら、一言(いちごん)申し上げたき()ありて、(まか)()しました」


うけたまわおよんだ。そのむね、しかと奏聞そうもんに入れん」


万事ばんじひとえにお頼み申し上げそうろう


「黙れ。其の方がふところに呑みたる逆心、既に主上しゅじょうも我等も、洞見どうけんしておるわ!」


え、バレてたの?こんなに知識をフル活用して話してたのに。いやいや、でもこっちには大義名分がありますから。


「お主らは民の苦しみが見えぬのか!!我はその民らを助けに参ったのである!!」


まあ都事情なんて知らないけど。大義名分はなんだっていいのさ。あとこれの方が民衆受けもいいし。


「なっ!?しかし…」


「我らは民の悲しみを見た天のお言葉に従っておるのだ!!たとえ相手が天皇であろうとも天の言葉は絶対!!物ども、やれー!!」


「仕方あるまい、出会えっ、出会えっ!!」


そうして鳳凰幕府軍と天皇軍が激闘した。街中で。ほんと良い迷惑だよね。民衆がかわいそうだ。


『皇位強奪イベント開始!』



◇◇◇



「戦況はっ!?」


「五分五分といったところでしょうか。しかし少しこちらが押されていますな」


「やはり天皇軍は強いな。よし、やはり鉄砲隊と大砲の準備を!!金は糸目をつけぬ!」


あんまり街とか壊したくないんだけどなあ。あと鉄砲とか大砲ってお金がかかるんだよ。だからあんまり使いたくないんだけどそんなこと言ってられるほど戦況は有利じゃないからな。


「鉄砲隊及び大砲の用意完了いたしました!」


「よし、それでは合図に従って発射せよ!」


「はっ!」


「大砲用意!」


「はっ!」







「3、2、1…放てぇー!!」


ドォォォォォォォォォォォォン!!


「うるせぇ」


鼓膜破れそう。現実の耳大丈夫だよね?まあいい、天皇軍の兵士はかなり削ることができた。まあ街もぶち壊しちゃったけど。これかなり遠くに放たないと普通に自爆しそう…というか、新政府の奴らが一回盛大に自爆してたから本当に怖い。


「大砲用意!」


「はっ!」







「3、2、1…放てぇー!!」


ドォォォォォォォォォォォォン!!



「大砲用意!」


「はっ!」







「3、2、1…放てぇー!!」


ドォォォォォォォォォォォォン!!



「大砲用意!」


「はっ!」







「3、2、1…放てぇー!!」


ドォォォォォォォォォォォォン!!


えちょっと待ってなんでそんなに連射するの金がなくなるぅー!!


「大砲用意!」


「h「ストップストップストォーップ!!!」」


「いかが致しましたか!?」


「大砲5連射していいわけがないだろう!!」


「いやしかし将軍様が金には糸目をつけぬとおっしゃられてもので」


「っぐ、ぬ、いや、しかしだな」


「それでは大砲を中止いたしましょう。まあ被害はかなり広がるかも知れませぬがな」


「いや、っ、…!し、仕方あるまい!大砲用意!!」


「おや?よろしいので?金がなくなりますぞ?」


「貴様それを分かった上での発言だろうが!!打首にしたいところだ!しかしまあ日頃の行いを鑑みて今回は無罪とする!」


「はっはっは、ありがたいことでございますなぁ」


「準備完了いたしました!」


「うむ。3、2、1…放てぇー!!」


ドゴォォォォォォン!!


「鉄砲隊、出撃ィー!!」


「「「「はっ!!」」」」


ズドン!ズドン!とミニエー銃の発砲音が響く。この銃は幕府が作成可能なゲベール銃よりも圧倒的に命中率が高いからな。なんたってライフリングがあるんだから。ゲベール銃はライフリングがないから命中精度が低いんだよ。あいつらは岩陰や茂みなどに隠れているおかげでなかなか倒されないし、まずまず近接武器で突っ込んでくる相手に対して遠距離武器で攻撃を加えられるのが最高にいい。でも相手は天皇軍だから最新兵器持ってそうなんだよなあ。しっかり気を引き締めていこう。

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