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《Aeterna・Memoria》アエテルナ・メモリア  作者: 黄金餅
迷い猫は相棒を探して
19/32

皇いなる位は誰の手に 1

タイトルから分かる通りこの話はこの章のメインじゃないんですよね…

なんでこんな寄り道してるんだろう…

お城にされたアップデート、それは天皇及び朝廷の実装、それに伴って皇位の強奪イベントの実装であった。日本の歴史を見ると、今までの全ての幕府や大名は、「天皇のために」という名分で戦ってきた。天皇はそれを放置し、最も強くあるものに「征夷大将軍」の位を授け、幕府を開くことも許可した。なのにこのゲームには天皇がおらず仕組みがおかしい、まずまず幕府とはなんなのかが根本的に変わってくるなどのクレームを受け今回運営はアップデートに至ったのであろう。


ここで重要なのがこれから存在可能な幕府が10個になること。別に他の幕府に地位を奪われるようなヘマはしないし、奪っていくつもりだけどこれではなんとも状況が安定しなくなる。だから俺は皇位強奪イベントを開始しようとしたわけだ。今の所朝廷は一つ、また皇位も一つである訳だから、そのポストにつけば一旦は他の幕府を配下とできる訳だから安心だ。しかも明後日の昼はこのゲームに入り浸る廃人たちにとってはまさにゴールデンタイムである日曜日。ここで全勢力を持って攻めていきたい。しかも素晴らしいことに、朝廷が開かれる、というか朝廷を含んだ新エリアが開かれるのが今までの勢力図が変わらないようにと配慮した結果なのかマップの端だった。そして俺が幕府を置くのも同じ方角のマップの端。つまり俺が全勢力で攻めてもすぐに居城に戻れるため安心して朝廷を攻めることができるのだ。他の幕府の奴らは朝廷から遠く、全勢力で向かってしまうと最悪挟み撃ちになり幕府が潰されかねないため今一番皇位を得るチャンスがあるのは俺だという訳だ。


今回新しく実装されたエリアは都、その後ろに(そび)え立つ大屏風山だ。また、これから入ってくる新規のプレイヤー、その中でも城主を選んだ場合にはその周りの今までのエリアも含めた3方を囲むようにして城が立つらしい。家も然りだ。つまり、マップの一番北側に大屏風山が聳え立ち、その麓に朝廷及び都ができる。その周りを囲むようにして城や山々があるわけだ。ちなみに、今回都が追加されたことでマップ全体はオーストラリア大陸から上の二つの出っ張りをとって少しずつ変化を加えたような形になった。


おっとそんなこと考えている暇じゃない、俺も色々と準備しないと。



◇◇◇   …2日経過



さてと、それじゃあ皇位強奪作戦を始めるとしようか。


「皆の衆!よくぞ集まってくれた!これより皇位を強奪し(天皇をしばき)に行軍を開始する!!鬨の声をあげよ!!」


「「「「えい、えい、」」」」


…「「「「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」」」」…


「「「「えい、えい、」」」」


…「「「「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」」」」…


「「「「えい、えい、」」」」


…「「「「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」」」」…


「「「「えい、えい、」」」」


…「「「「「「「「「「おう!!!!」」」」」」」」」」…


「「「「えい、えい」」」」


……


「それでは行軍を開始する!!」


「「「「はっ!」」」」


いやあ、やっぱりこうやって恥ずかしげもなくロールプレイとかできる環境っていいよね。しかも間違えようがたいして誰も気にしないし。気楽でいいよ、こういうのは。



◇◇◇



「陛下、陛下!!」


「どうしたそんなに慌てて」


「鳳凰幕府のものどもがこちらへ向けて行軍を開始しておりまする!!」


「な、何!?まずい、ここまでの距離は!?」


「あと半刻ほどだと思われまする!!」


「くそ、鴻め…。来てしまったものは仕方あるまい、今すぐ戦の用意を!!」


「はっ!!」



◇◇◇



いやあ、天皇様も驚いていることだろう。俺も驚いている。まさか俺がいない間にこんなにも早く行軍することができる馬車がうちの幕府で開発されていたとは。


「将軍様、乗り心地はいかがですか」


「うむ、くるしゅうない」


うんうん、やっぱり他人から敬ってもらえるのっていいな。ちゃんとお互いの利害が一致しているから成り立っている関係だ。この会話一つでうちの幕府が安定していることがわかるというものだ。他の大名家とかだと当主に向かって「おい」とか当たり前に言ったりするもん。


「あとどれくらいで着く予定だ?」


「おおよそ冬の四半刻ほどでしょうか」


「おお、もうそんなに早く着くのか!それはいいな!」


「はっはっは、努力の結晶でございますからな」


「うむ。下がって良いぞ」


「はっ」


あ、これ俺が呼んだ訳でもないのに下がっていいって言ったらそれもう「邪魔だ」って言ってんのと変わんなくね?やっちまった。あとでお詫びをしよう。怒りを買うと家臣でもばかにならないからな。


「おい、あとで茶器をあいつに送っておけ。第四蔵にあっただろう、あれの中からほどほどのものを見繕っておけ。よほど高級でなければ私に許可も取らんでいい」


「はっ」


ふう、これでいいだろう。まあ皇位強奪イベント中に裏切られたら終わるけど。それは普段の俺の行動を信じるしかないな。

展開の関係で少々短めです。



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