新たな関係
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「今日は遅かったですね? 図書室から閉め出されましたよ」
「先生に職員室に呼び出されちゃって」
「どうかされたんですか?」
「別に」
「大丈夫なんですか?」
「何が?」
「学校を辞めさせられるようなことはありませんよね?」
「どういう意味? もしかして私が悪さして退学になるんじゃないかと思ってる?」
「違いますよ!」
「どうせあなたには私が不良にしか見えないんでしょ? 学校サボって悪い連中と付き合って、タバコ吸って、万引きして人に迷惑ばかりかけてる世の中の落ちこぼれくらいにしか見えてないんでしょ?」
「誤解です。私はただ、あなっ――」
「いいよ! いつも言われてることだから。でも、あなただけにはそんな風に思われたくなかった!」
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「今日もあの子来なかったわね?」
「はい、もう3日になります」
「ケンカでもしたのかい?」
「ケンカという程のものではなかったはずなんですけど、誤解されてしまったようです」
「そうなのかい。それなら早く謝って仲直りするといいわね。時間が経てば経つほど修正が効かなくなるものよ。私みたいな図書室のおばさんの言うことも、たまには役に立つんだから」
「はい、ありがとうございます。それにしても、いつも騒がしくてすいません。迷惑じゃないですか?」
「迷惑ねぇ――それは、あなたじゃなくてあの子の方だけどね。それに、あなたたち以外に放課後に図書室に来る生徒なんていないから、来てくれるだけ嬉しいし有り難いわ」
「そう言ってもらえると助かります」
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「すいません、日比野さんは今日も学校へは来ていませんか?」
「日比野さん? あぁ、ひかりのことね?」
「はい。その日比野さんは今どこに?」
「今日は来てないわよ。っていうかさ、あなた5組の上城くんだよね?」
「はい、そうですけど」
「やっぱり。でも、どうして成績も学年でトップクラスの上城くんが、ひかりなんかと知り合いな訳? 何か弱みでも握られてる?」
「そういう訳じゃありませんけど――。あの、日比野さんはどういう方なんですか?」
「ひかりは、家庭の問題とか色々あって、あんな風になっちゃってるけど、優しくて友達想いで、真面目で本当に良い子よ。髪は金髪で不良っぽいし、授業も殆んど出ないけどそんなんじゃないわよ」
「随分と、日比野さんのことを詳しいんですね?」
「まぁね。だって私ひかりの親友だもん。中学時代からの付き合いよ。ちなみに私は、鈴木千夏。よろしくね」
「よろしくお願いします」
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「あの、日比野さんは?」
「今日も来てないわよ。そんなに心配なら、ひかりの自宅に行ってみたらいいじゃない?」
「そうですね。行ってみます」
「ちょっ、ちょっと待って! もしかしたら自宅にはいないかもしれない。今、地図書くから待ってて」
「ありがとうございます」
「はい、これっ! ここに行けばひかりに会えると思うわ。十分気を付けてね」
「そんなに危険なところなんですか?」
「そうねぇ、危険ね。威圧的な態度をとってくるかもしれないわね」
「そんなに危険なところで、日比野さんは何をしているんですか?」
「上城くん、ひかりを危険な輩から救ってあげて!」
「わっ、わかりました。任せて下さい」§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§




