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自己紹介!・・・自己紹介?

タカヒロ話を書きたいのに、違う小説の内容が頭の中に浮かんでいる今日この頃、頑張って続きを書いています。

よろしくお願いします。

 話し合い?の結果、幽霊を雇うことになり、この家でのルールみたいなのとかを決めることになった。まずは自己紹介ということで「異世界人の高広。好きな人はサファイア。現在無職だけど、明日にでも冒険者っていうのになる予定。以上」とめちゃくちゃ簡単な自己紹介でした。

 内容が薄すぎて驚いているのか開いた口が塞がらない状態の幽霊。と、また変なこと言ってる、という視線を俺に向ける隣の彼女。

 う、うん。何も言われないってのはちょっとつらいな・・・。いや、俺のことを知っているサファイアだからこその対応だと思おう。


 あれ?サファイアのことを隣の彼女と表したけど、まだ恋人同士になっていないのに『俺の彼女』みたいに聞こえね?


「ではわたしも簡単に。本名はサイファーといいますが、今はサファイアと名乗っています。都市は15。専属メイドとしてタカヒロさんのそばに居ます。今日からこの家で過ごすことになりますので、よろしくお願いします」


 サファイアの自己紹介が終わったので拍手をした。入学式の教室で自己紹介タイムがあるけど、一人終わる度に拍手するあれね。あれって最初の方はともかく最後の方だと拍手する人が少なくなったり拍手の大きさも小さくなってきて気まずくなるよね。


 こんなことされたことないのだろう。拍手を貰ったことに驚いた様だけどすぐに通常モードに戻ってしまった。

 ここで赤くなったり、えへっ、とか笑ってくれたら言うことないんだけどな~。いつもの無表情も凛としていてかわいいけどね。


「あ、あら~?自己紹介の前に聞きたいことが出てきたけどそうしましょう~」

「んなのは後回しでいいだろ。それも含めていろいろ話さないといけないことがあるだろうし」

「そうね~。じゃあ私の自己紹介ね。名前はメーフィアティスと言います。生前はフィアと呼ばれるのが多かったのでフィアと呼んでくれるとうれしいわ~。この家で雇ってもらうので、掃除、料理、洗濯は任せてね~。家事は好きだからこの身を使って行うけど、この家の自縛霊だからか、魔法のようにパッと瞬時にキレイにすることもできるのよ。今からどうぞよろしくお願いします」


 よろしくお願いします、フィアさん。とサファイアが言い、ああ、よろしくな、メーと言うと呼び方に不満があるのか、文句を言われた。


「え、今の『メー』って私のこと?」

「この中に他に『メー』と付くやつが居ないからそうなるだろ。なんだ?いつも『フィア』と呼ばれていたから自分の名前の一部を忘れたのか?」

「忘れたって、今自己紹介で言ったばかりじゃない。サファイアちゃんは呼んでくれたのになんで『フィア』と呼んでくれないの~?!?!」

「何で俺が愛称で呼ばないといけない。サファイアですらそのまま呼んでいるんだから。お前なんて今さっき会ったばかり。しかも、俺とお前は主従関係なんだから愛称で呼ぶわけないだろ。JK」

「だったら『メー』だっておかしいじゃない。それならフルネームで呼ぶのが普通なんじゃないの?『メー』も愛称でしょ?それになによ、そのJKって」


 あ、ゆるいしゃべり方じゃなくなってきた。さっきのようなシリアスムードだったり、今のような焦り?の状況だと今のようにしゃべるのだろう。


「なんだ?メーが不満なら『幽霊』に戻してやるぞ。さっきまで『幽霊』と呼んでいても文句を言ってなかったから問題ないだろ?JKに関しては気にすんな」


結果、メーと呼ぶことに決まった。 幽霊と呼ばれるくらいなら、まだ名前から取っているメーの方がマシだと渋々ながら言われる。


呼び方が決まったので、次は自己紹介でメーが聞きたいことを教えることになった。めんどうだな~。


「それじゃあ聞きたいことはね~。ご主人様が『異世界人』ってどういうこと?で、サファイアちゃんの本名が『サイファー』っていうのはどういうこと~?」


 俺に関しては特になんともないからいいけど、サファイアの名前か~。サファイアも別に本名を言わなくても良かったと思うんだけど。


「俺に関しては別に説明してもいいんだが、お前には全くと言っていいほど何の意味もないことなんだけど。それでもか?」

「えっと~。私に話しても結果的に時間の無駄なんだとしても、疑問に思ったことはそのまま放置していたくないのよ。それって、なんかあれじゃない?」

「言わんとすることはわかるが、まあいいか。俺はこの世界の住人ではなく、姫さんで良いのか?とにかく、城に居る奴から勇者を助けてほしいという理由で呼び出されたんだ。まったく人の都合も考えないで無理やりだもんな。赤い人もこういう仕事ばかりだと大変だろうに・・・」

「????」

「ああ、変な事まで話したか。とにかく、俺は勇者を助けるために来たヒーローだと思ってくれればいい。ちなみに、勇者は助けたからもう俺のするべきことはなくなったので、こっちで暮らすために家を探して冒険者とやらになって日々を過ごす予定だ。勇者ってのはあの城に住んでいる王子のことだが知ってるよな」

「この町に住んでいたんだから知ってるわよ~。うん、確かに私にはどうでもいいことだったわね。じゃあ、異世界から来た未知の生き物のご主人様のお目付け役としてサファイアちゃんは傍に居るのかしら~?」

「そんな簡単に信じるんだな。つか未知の生き物って・・・。いや、サファイアが俺の傍にいるのは、俺が勇者を助ける条件として俺専属のメイドにしろと言ったからだ。呼び出されたときにサファイアもその場に居てな。で、見たときに惚れてしまったんだよ。勇者を助けてはい終わり、だとサファイアと接点がなくなってしまうと考えて先に国王に頼んでおいたんだよ」

「え~っと・・・。好きになったサファイアちゃんを傍に置きたいがために交換条件として勇者を助けたの?」

「なんか言葉が変な感じがするが、間違ってはいないな」

「それって、人道的にどうなの?サファイアちゃんの意思を聞かないで無理やり傍に置いているんだったら、お姉さん、許さないわよ」


 ・・・なんか椅子とか家具とか色々なものがふわふわ浮き始めたんだが。あれか?ポルターガイストってやつかな。

 ったく、また俺の言葉が足りなかったんだろうが厄介なことになりそうな状況だな。つかサファイアが負の感情を持つようなことを俺が自らするわけないだろうに。好きな子を無理やり近くにいさせても、相手の心が遠くにあっては元も子もなかろうに・・・。

 あ、でも俺のお願いとか無茶ぶりでそんな感情を持ったことがあるのかもしれないな。そんないらない感情を持ったままにしてほしくないから言いたいことは言ってもらわないと。


 まあ、サファイアのことでトラブルがあってはまずいから説明するか、っとポルターガイスト中で「ふふふ」と怖そうな笑みを浮かべているメーに説明しようとしたらサファイアが先に口を出してきた。


「フィアさん、それは違いますよ。確かに今タカヒロさんが言ったことは間違ってはいませんが、無理矢理私の意見を踏みつぶしていうことを聞かせているわけではないので」

「それじゃあご主人様の言葉を受けて、サファイアちゃんが自分の意志をもって傍にいるって決めたってこと?」

「そうですね。きちんと言葉で表してはいないと思いますが、タカヒロさんには恋愛感情からくる言動だとは思いますが、とても優してもらっているので。まあ、少しスキンシップが多いかもしれないけど・・・」


 「それは違うよ!今までサファイアが体験していないだけで、世の恋人たちにとっては普通のスキンシップだよ」と間に挟んだら二人から本当ですか~?という目をもらった。

 ま、まあ、俺たちはまだ恋人同士ってわけではないから少し過剰だったかもしれない。

 それでも、手を繋ぐのは良いよって言われてるんだからお伺いを立てれば抱きしめるのだって、ねえ。


「それでは。先ほどのフィアさんの疑問の『わたしの本名がサイファー』に関して説明しましょか」

「説明してくれるならうれしいけど~。サファイアちゃんにとって嫌な思い出があったり言いたくないのなら言わなくても良いのよ~。そんなことを知らなくても、会って間もないけどサファイアちゃんがいい子だって分かるもの」


 お気遣いありがとうございます。とメーにお辞儀をするサファイア。だけど、言うのに問題がないのか、もしくは知ってほしいからなのか説明を始めた。

 そこで念のために安心させる想いを込めて手を握った。唐突に握られたことにビクッ!となっていたが、そのまま説明を始めた。


「わたしは捨てられて教会で育てられました。教会の方がわたしを拾った時に身に纏っていた布に『サイファー』と書かれていたらしいです。補足説明として、『サイファー』を並び替えて『サファイア』にするのはどうだろうかとタカヒロさんに言われて、今ではサファイアを名乗っています」

「あ~そこに書いてあったから名前がサイファーって名前だって分かったんだ」

「言ってませんでしたか?」

「確か聞いていなかったはず。ま、サファイアはサファイアだから別にいいけどね~」


 椅子をギコギコと身体を使って前後に動かしながら言う。そんな昔のことは別にいいのよ。昔があって今があるにしても、過去に俺はいないんだから意味なし~。


「もし。もし、両親に会うことができ、名前を言う時が来たらサイファーと名乗りはしますが、その時に『これからはサファイアと名乗っていいですか?』と頼んでみるつもりです」


 そんな俺に視線を向けながら少し悲しい感情を込めながらそうサファイアは言った。

 顔も知らない。名前も知らない両親に会える確率なんてどれだけあるだろうか。会えないだろうと思っているからこそ、悲しい感情が今の言葉に乗っていたんだと思う。

 捨てられはしたが、自分の両親だし、言いたいこともたくさんあるだろう。俺だってサファイアの両親に会ったら言いたいことがあるんだからさ。


 で、サファイアの本名に関しての説明を求めたメーというと。「ぐすっ。・・・ぐすっ・・・」と泣きまくっており、浮いていた物がいつのまにか元の位置に戻っていた。そんな重い話だとは思っていなかったんだろう。サファイアの『捨てられ』発言からずっと泣きながら話を聞いていた。

 ったく。話す内容ではないことを喋ってくれたんだから礼の一つぐらい述べてもいいだろうに。

 自分の所為でメーが泣いたと困っているサファイアをそのままにしておけないし、こんな状態の空気もこのままにしたくないので、無理矢理話を切り変えるか。


「おい。いつまで泣き続けるんだ。聞く意味は全くないんだが話を変えるために質問するぞ。いいか?答えろよ?メーは何で地縛霊なんかになってんだ?」

「そ、それは。ひっく!私がそう、ひっく!掃除が好きだか、ひっく!ら。」


 俺の威圧的な態度から発せられた言葉が耳に届いたのか、しゃっくりをしながらも答える。

 メイド長で、掃除が好きで、主人と召し使えが全員死んでしまったので汚くなった家を掃除するために地縛霊になったとでも?なんだその理由。

 この家に誰一人寄り付かなくなったのはお前が地縛霊になっているからだとなぜわからん。




それと、何で家に入ったところでゴミを散らかしたのかについての説明を要求されたので答えた。


「いや、外壁と庭はボロボロなのに屋内は毎日掃除してるようにピッカピカだった。だからここにいるのは重度の掃除好き何だろうと判断。おそらく外も掃除したかったんだけど、だれも住んでいない家の庭などがきれいだとおかしいと思ったから放置されていたんだろう。でだ。そんな綺麗になっている場所でゴミを散らかしたら出てくるんじゃないかと思ってね。それが幽霊でも犯罪者でも」

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