9.帰還と報告
ユーリは全身に激痛が走る中、まだ筋肉が温まっているうちにポーション類を飲む。
全身にダルさと激痛が残るが動けなくはない。
「ユリウス動けるか。」
「あぁ、全身痛いし、魔力もほぼ使い切ってしまったが動けはする。」
「そうか。ほれ」
そう言ってポーション類を渡す。
「助かる。」
「とりあえずセーフティエリアに戻るぞ、その後は地上に戻って先生たちに報告だ。
あんな強さのオークジェネラルなんて聞いたことがないからな、何かしらは起こってるだろうよ。
行けるか?」
「あぁ、大分マシになった。
このポーション効き目がすごくいいな、ユーリが作ったのか?
いや今じゃないな、うん、私も同意見だよ、報告は必須だ。
戻ろうか。」
そう言って2人はセーフティエリアへと向かう。
何度か魔物に襲われたが、肉体的には限界だが感覚が研ぎ澄まされている2人は最低限の動きで片付けセーフティエリアに到着する。
ダンジョンの不思議なところなのだがセーフティエリア内にあるよく分からん台に描かれている魔法陣に手を載せると自分が行ったことがある階層に移動できる。
その台に手を載せ2人は地上に帰還した。
受付にいる人にユリウスが
「すまない、いくつか報告があるのだが先生を、できるだけ上の役職の人を呼んで欲しい。
あと会話が聞かれない個室の準備も。」
初めは怪訝な顔をしたが、今年度の入試1位2位、それも王族と辺境伯の息子が、明らかに疲弊しボロボロな状態なのを見てすぐ動いてくれた。
1分しないうちに個室へ案内され、その数分後に先生が部屋に入ってきた。
「ふむ、報告があるとのことだが、わざわざ個室でなんて何があったのだね。」
そう言いながら椅子に座ったヘルマン教授。
できるだけ上の役職をと言ったが、学園ダンジョンの責任者が来た。
「まず何があったかを端的に説明しますと、ダンジョン三階層でCランク上位、もしくはBランクに足を踏み入れている程の強さのオークジェネラルと遭遇し、戦闘の後討伐しました。」
ユリウスがそう説明すればヘルマン教授は目を見開いて聞き返す。
「なんだと!そんなもの聞いたことがない、一体何が、いや、その前に討伐した?二人でか?」
「はい。証拠としては魔石とオークジェネラルが使っていた大斧があります。
討伐に関しては戦闘はほぼ全てユーリが、私は最後のトドメだけです。」
そう言っている内にこれはアイテムバッグから魔石と大斧を出し魔石は机に、大斧は床に置いた。
「これは、いや、討伐については分かった、まぁ分かったことにしよう、後で話は聞くかもしれないが。
問題はオークジェネラルだな。
とりあえず会議をせねばならんな、後で細かい報告書を出してくれ。
それを会議に出す。
魔石と大斧は私個人で買取をしよう、受付で買取をしてしまう混ざりかねんし、研究もできないからな。
他には何かあるかね?」
俺とユリウスは顔を見合せ、話す。
「あぁー、正直頭回んないんでちょっとわかんないです。」
「私も疲れが酷いので抜けはあるかもしれないです、報告書はできるだけ早く提出します。」
「分かった、今日はもう休みなさい。
もし疲れが酷いようなら明日は無理しないように。」
「「はい。」」
俺たちは個室を出て、寮に向かい別れる。
俺はシャワーを浴び着替えてすぐ眠りについた。
おそらくユリウスも同じだろう。




