10.翌日
俺はいつもよりも遅めの時間に目が覚めた、昨日の夜はご飯を食べる前に寝てしまったので腹が減っている。
ベッドから起き上がろうとするが全身が痛くのそりのそりとしか動けない。
時間をかけ着替えなどを済ましたあと食堂へ向かう。
空きっ腹に重いものも良くないかと思い、シチューを注文しゆっくり食べる。
今日は無理せず休んでも良いとは言われたが、多分ユリウスは休まないだろう、報告書も書かねばならないのだから登校してユリウスに会うほうが楽だ、後でユリウスの寮の部屋に行くのは多分手続きやらなんやらでだるい。
食事を終え、外に出て軽く体をほぐすように動かす。
全身が痛い、筋肉痛の酷いものなのか肉離れなのか分からないがとにかく痛い。
ポーションを飲んでもいいが飲み過ぎはあまり良くない、一応ポーションにも中毒症状のようなものがある。
短時間で多く飲みすぎると良くないのだ、正直今飲む分には時間も経っているし大丈夫だと思うが、これから痛みが酷い時に毎回のように飲む訳には行かない。
ふと普段は使わないが開発した薬を思い出し、ポーチから取り出す。
瓶に入った丸薬だ。
これは丸呑みすると長時間僅かな治癒効果がある薬だ。
飲み過ぎはもちろん良くないが、ポーションよりはマシだろう。
そう思い1粒飲むと僅かにだが痛みが和らぐ。
もしユリウスもしんどそうなら渡してやるか。
なんてことを考えながら寮へ戻り、シャワーを浴び登校する。
その途中に学園ダンジョンの立ち入り禁止の貼り紙があるのを見つける。
内容を要約すると、ダンジョン内で強力な魔物が出た、討伐済みだが調査の為一時的に閉鎖する。
との事。
何が出たとも、誰が討伐したとも出ていない、まぁダンジョンの管理ができておらず、第1王子と辺境伯家子息が襲われたなんて言えないのもわかるが。
教室に着き席に向かう、ユリウスも、登校していたが、動きがぎこちない。
席に荷物を置き、ユリウスの元に向かう。
「おはよう、ユリウス。
体の調子はどうだ?」
「おはよう、ユーリ。
全身が痛いよ。
しかも昨日はすぐに寝てしまってね、今日朝起きてから報告やらなんやらしてて疲れてしまったよ。」
「そうか、んじゃこれやるよ。
1粒を噛まずにそのまま飲み込め、長時間治癒効果がある。
あまり効果は高くは無いがな。
飲み過ぎは良くないが、そうだな、一日で2粒までだろうか、3粒飲んでもいいがその次の日は飲まない方がいいかもな。」
そう言って丸薬を1瓶渡す。
「ありがとう、助かるよ。」
そう言って早速1粒飲みこんだ。
「お?少し痛みが和らいだな、ありがたい。」
「今日の昼は一緒に食おう、その後報告書を書くぞ。」
「そうだね、そうしようか。」
そう言って自分の席に戻り授業を受けた。




