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8.VSオークジェネラル

本来オークジェネラルはDランク上位からCランク下位の強さのはずである。

その上のオークキングでもCランク上位だ。

本来Bランクに極めて近い実力になる頃にはキングになっているはずだ。

だがこの個体はジェネラルのまま、間違いなくおかしいことが起こっている。


ゲームの本編でもダンジョンでの異変などが起こるシナリオなどなかったはずだ、俺が積極的に物語に介入しかき回したあとにおかしなことが起こるならまだ良い、まだ本編は始まったばかりなのにこんなことが起こるのは理解ができなかった。


だが今は生き残ることが最優先、その場合はこいつを倒さねばならない。

逃げることもできなくは無いと思うが、オークジェネラルともなれば移動速度はかなり速い、しかもこいつは異常に強い個体、俺は逃げれてもユリウスは死ぬ。


流石にネームドキャラだとか関係なく第1王子を見殺しにはできない、そんなことすれば生き延びても処刑コースまっしぐらだ。


気合い入れろ!考えろ!限界を越えろ!


喝を入れ動き出す。


「ユリウスはまだ動くなよ。」


そう言って麻痺ポーションを3本投げる。

オークジェネラルは大斧を横薙ぎにし全て割る。


だが麻痺ポーションはかかる、動きが僅かに鈍くなったように思うが微々たるものだろう。


熊に使ったようなへばりつくポーションも周りをかけながら大量に投げ体の一部を動きずらくし、片目を見えないようにするところまではできた。


身体強化をし、短剣には風属性を付与し死角から脚の腱を切りに行くが、即座に反応され上から斧が振り下ろされる。


即座に方向変換し避けることはできるが、死角からの攻撃すら通用しないのであれば攻撃を届かせるのは難しい。


「ふぅ、ユリウス準備しておけ、隙を作る、そこにどこでもいい突きをぶち込め。」


「行けるのか?」


「やる。」


「了解。」


ユリウスは風と火の複合属性を付与し突きの構えをとる。


俺は身体強化をする。

普通の身体強化ではない、身体強化とは通常、魔力で肉体を包むことで身体能力の底上げをすることである。


今のユーリの身体強化は心臓を強化、それに繋がる血管をなぞるように全身に魔力を流す。

それだけでなく筋繊維1本1本それぞれを強化するかのように魔力で包み、その上から全身を魔力で包む。


ユーリが編み出した多重身体強化、この身体強化を使えばBランクの魔物とも戦える。

欠点はユーリの肉体が発達途中であるため短時間しかできないこと、身体強化を終えたあと全身に激痛が走りほとんど動けなくなること。


だが死ぬよりましだ。


覚悟を決め踏み込む。


先程のように翻弄するような動きではなく真正面からのぶつかり合い。

ユーリの短剣をオークジェネラルはなんとか弾くが数歩後ろに下がることとなる。

その後も先程よりも速く強く、暴力的になったユーリの動きに力は拮抗するが速度負けし、翻弄される。


ユーリは全身が軋むなかオークジェネラルの動きをコントロールする。

オークジェネラルの全身に切り傷ができ、ユーリの肉体も限界に近づくがその時が来る。


ユーリの攻撃を受ける内にオークジェネラルの立ち位置が変わり、ユリウスに背中を向けることとなる。

そこにユーリが全力で踏み込み押し込む。


その結果オークジェネラルの背中がユリウスの目と鼻の先となり


「ユリウス!!!」


そう叫び横に跳ぶ


限界まで筋肉を収縮、短剣に込めた魔力付与した魔力を凝縮したものを一瞬で解放しオークジェネラルの心臓に向け渾身の突きを放つユリウス。


その攻撃はオークジェネラルの肉体を貫通し一瞬の間が空きオークジェネラルが魔石と大斧を残し消える。


「はぁ、はぁ、ユーリ!生きてるか!」


「お〜、なんとかぁ〜。」


それぞれが限界以上の力を発揮し異常個体のオークジェネラルの討伐に成功する。


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