30.四階層
クリスタと初めてダンジョンに潜った次の日は1日鍛錬に費やした。
その途中でクリスタから明日ダンジョンに潜ろうと誘われた。
そして今、クリスタとダンジョンに潜り、四階層に来た。
学園ダンジョン四階層、フィールドとしては平原、見晴らしがいいがそれは敵も同じ。
出てるく魔物はDランク上位からCランク下位から中位程度。
オークの上位種複数種類、牛の魔物、牛?というか、高さ3mから3m半、筋骨隆々でデカイ角を持ち、100キロ以上の速度で突撃してくる牛、みたいな見た目の奴。
それ以外では全長50mを超える蛇、羽を広げると5m以上はある火を吐く鳥、5m前後の恐竜みたいなやつなどなど、四階層より下になると出てくる魔物の種類が途端に多くなる。
その分接敵率も上がり、素材や魔石の値段が跳ね上がる。
ちなみにほとんどのやつの肉は結構美味い。
唐揚げとかとんかつとかローストビーフとか。
「とりあえず四階層は初めてだろ?
すぐ帰れるぐらいの位置で戦うぞ。
最初は好きにしろ、カバーする。」
「了解!」
そう言った後すぐに魔物が近づいて来る。
それをクリスタは難なく狩っていく。
元々戦士ジョブは攻撃力が高い、つまり力が強いため、ある程度格上でもダメージを与えられる。
それに加え、使う武器は両手斧、当たればほぼ確実に致命傷、もしくはそれに近い傷を負わせることができる。
ゲームとは違い首や心臓付近を狙えば相手のHPが高くてもあまり意味が無い。
クリスタができるだけタイマンできるようにしつつ、その戦い方を見る。
斧の使い方が上手いというか力の使い方が上手い。
先程までの戦闘よりも間違いなく本気より、力んでも仕方ない状況であるはずなのに、力感はなく、全身の力の連動も綺麗だし、遠心力だったりの使い方も上手い。
一言でいうなら戦闘センスがずば抜けている。
多分普段からよく鍛えているが、力の使い方に関してはおそらく天性のものだろう。
戦士としての力の強さと女性としての体の柔軟さ、それが上手く噛み合っている。
襲ってきた魔物をあらかた片付けドロップアイテムを回収しつつ話しかける。
「まじで強いな、上手く行けばBランクくらいなら狩れるだろ。」
「ありがとね、あんたがカバーしてくれてたお陰だよ。
Bランクは当たれば倒せるかもだけど、流石にまだ難しいかな、速さが足りない。」
そんな会話をしつつ魔物を狩っていく。
2人で問題なく四階層で狩りが出来るとわかったので、また今度と言って夕方頃に別れた。
次の日、俺は人の目につきにくく警備防音のしっかりとした部屋でユリウスと向かい合っていた。




