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29.小手調べ

ダンジョン前でクリスタと合流し一階層と二階層で軽く戦闘を行いながらそれぞれの出来ることを教え、連携を試す。


戦士ジョブはこの世界では高い攻撃力と防御力を誇るため、かなり当たり寄りの扱いだ。

弱点ももちろんある。


戦士ジョブは速度と魔力の伸びがあまり良くない。

そのためスピードタイプの魔物とゴースト系の魔物との連続戦闘を苦手とする。


だが今のところクリスタにはそんなに様子が見られない。

多分走り込みをしたり、魔力の特訓もしているのだろう。

いや、確かクリスタの親のどっちかが魔法使いだったような気がする。

ゲームではステータスはそれぞれのジョブでそこまで差は無いが、この世界では親からの遺伝などでステータスが結構変わる。


俺も錬金術師、本来は器用と魔力の伸びがいいタイプで、身体能力に関係するものは低かったが、辺境伯の血筋のおかげか、元のステータスもそこらの戦闘ジョブと大差なかったし、今の魔力量に関しても並の魔法使いよりも多い。


「結構鍛えてるな。」


「そりゃあもちろん!」


「それに速さも悪くない。」


「毎日走ってるからね!」


「なるほどな、今日は三階層まで行こうか。」


「うん、そうだね。」


そう言って、三階層で狩りをする。


「三階層でも問題ないな、四階層は行ったことあるか?」


「ないよ、流石に1人では行こうと思えないし、パーティー組んでたとしても四階層に行ける1年なんて殆ど居ないし、その少ない1年の内のトップツーが一緒に潜ってるしな。」


「あぁなるほどな、まぁいいか。

長期休暇中なら俺は基本空いてるぞ。

もし四階層まで行きたいなら声をかけてくれ。」


「おっ!まじか、助かる。

そろそろ四階層に行きたかったんだよな。」


「俺が言うのもあれだが、3年時に三階層まで来れれば十分な学校だぜ?」


「まぁ、それもそうだけど、あたしは元々冒険者として、父さんと母さんと一緒に活動してたお陰で戦闘に関しては頭1つ抜けてたと思うし。

卒業、いや3年までにはBランク上位くらいまでは倒せるようになりたいし。」


「なるほどな、じゃあ目標は七階層か?」


「そうだね、まだまだ遠いね。」


「そうだな。

明日以降はどうするか決まってるか?」


「午前中は走ったり色々するから午後にダンジョンに潜るのがいつもだけど。

んー、ダンジョンの日と鍛える日で分けようかな。

いつもどこにいる?」


「学園の裏の空き地付近か錬成部の部室がほとんどだな。

それ以外は寮か食堂だな。」


「なるほどね、まぁ色々決めたらまた向かうよ。」


「分かった。」


そう言ってクリスタと別れる。

その後は着替えたり食事を取りつつクリスタとの関わり方に着いて考える。


(はぁ、クリスタはゲームではまぁまぁ人気キャラだったんだよな。

男主人公を選んだら女の子キャラとの恋愛とかも楽しめたが、その中で1番チョロかったし。

パーティーメンバーは自分で選んで行く訳だが、初期なら戦士ジョブは結構使えたから主人公とパーティー組んでると思ってたんだけどな。

ん、主人公キャラは男と女で選べたけど、選ばなかった場合は普通にNPCとして出てくる。

だから主人公が2人いる状態に違和感はなかったけど、どっちの視点でストーリーが動いている?

はぁ、クソ、完全に頭から抜けてた。

まぁストーリーが進めば分かるか?

今の所は考えても意味がないというか、分からないからいいとするか。

クリスタとはとりあえず長期休暇中は一緒に行動するのはいいとして、その後はどうするか。

ユリウスとは既に潜ったみたいだしな、しかもその時わざわざ俺の名前を出したみたいだし、今の状況を予想しててもおかしくはないか。

まぁユリウス本人に今度聞けばいいか。

寝よう。)


そう思い眠りについた。

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