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3.入学

入学試験からしばらくして結果が届いた。


ぶっちぎりの1位で主席である。代表挨拶は辞退しておいた、どうせ第1王子がやる。ならば任せてしまった方が楽だ。


鍛錬と入学の準備をし入学式の数日前には学園に着き寮に入る。

鍛錬を続けられそうな場所を探したり、施設の確認をして過ごし入学式の日。


学園の講堂に集められ校長やお偉いさんの長〜いありがたいらしい話を聞き流し、新入生代表挨拶をした第1王子の話と、在校生代表挨拶のよくわからんやつの話も聞き流しクラスの教室へ移動する。


俺のクラスはAクラス、この学園は実力主義なので実力順だ。

基本的には戦闘ジョブが上位を占める中、非戦闘ジョブで主席は学園創立以来初めての事らしい。

そのため実は結構観察されていたのだが、俺自身は見られてることは分かったが、自分自身も周囲の人間をそれとなく観察はしていたので、同じようなことを周りがしているのだろう位に思っていた。


それぞれ好きな席に座り、担任が来てからは自己紹介が始まる。


ゲームでは男か女、そしてジョブを選べた、と言っても剣士、槍士、戦士、格闘家、弓士、魔法使いからしか選べなかったが。


この世界だと男主人公のアレス、女主人公のアンナのどちらも剣士らしい。


ゲームに出てきたキャラが結構いるので少しテンションが上がったが、自己紹介もつつがなく終えた。

今日は説明などだけで終わり、明日から本格的な授業が始まる。

授業と言っても座学よりは実技が多めであり、それも午前だけである。

午後からは自由時間となり、学園内にあるダンジョンに潜ったり、それぞれの武器の訓練、人脈の形成などそれぞれの時間を過ごす。


俺個人としては物語にはあまり関わりたくない、関わるとしても錬金術師として多少の繋がりがある程度でいい、この世界はRPGで、ラスボスもいる。変に関わりすぎるとストーリー展開も全く読めなくなるし、俺個人としての戦闘力はあくまで錬金術師としては極めて高いが、戦闘ジョブが鍛えていけばそのうち追い抜かれる程度の実力だ。最悪自分でラスボスを倒すという選択肢が取れない以上ネームドキャラとの関わりは慎重になった方がいい。


そんなことをつらつら考えていると


「やぁ、今いいかい?」


「ん、あぁ、大丈夫、どうしたんだい?」


「いや、錬金術師でありながら主席入学者、そんな優秀な人とは是非とも関わりを持ちたいと思ってね。」


なんて事を爽やかな笑顔と共に話してくるこの国の第1王子ユリウス。

一応学園の中では貴賤は問わず平等であるため、王族との会話で跪く必要も、かしこまった敬語も必要ない。むしろ高位の貴族がある程度ラフな態度を取らねばそれより下の身分のものはなかなかラフな態度を取ろうにも取れない。一応辺境伯は高位貴族、魔物が居るこの世界では辺境伯の力はなかなか強く、侯爵と同等以上となるためできるだけラフに話をしていく。


「優秀だと言っても、これから先俺の順位はどんどん下がって行くと思うけどな、鍛える時間が長くなればなるほど戦闘ジョブとの差は大きくなる訳だし。」


これは紛れもない事実である。非戦闘ジョブでもある程度の戦闘力が求められる中で、他の戦闘ジョブの実力が上がれば上がるほど非戦闘ジョブの評価は下がる。戦闘以外の分野の実技が高くとも今よりは点数が取りずらくなるのは避けられない。


「それはそうかもしれないけど、座学も、錬金術師としての実力も高いみたいだからね、ポーションだったりとお世話になるかもだからね、もしその時はよろしく。」


「それはむしろこっちから頼みたいな、ダンジョンに潜る以外の収入があるに越したことはないからな。それに下層でしか取れない錬金術の材料は頼む必要もあるから、戦闘ジョブの実力者とはこちらこそ縁を持っておきたい。まぁ、それ辺はおいおいだろうけどよろしく頼むよ。」


そう言って握手をして、ユリウスは離れていった。


その後もネームドやそれ以外の人達とも少し話し寮の自室に戻り戦闘服に着替え、ダンジョンに向かう。


その日はダンジョンの一階層で軽く魔物を狩り、魔石やらを売って終わる。


食堂でご飯を食べ風呂に入り明日のために早めにベッドに入る。


学園生活は始まったばかり、これから先学園生活もゲームの本編もどうなるか分からないが、やれることをやるしかない、とりあえずAクラスで卒業を目指して頑張るかと、軽い目標を決め、そのまま眠りに落ちた。



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