2.入学試験
色々飛ばして入学試験、座学は前世知識に加え、辺境伯家ということでしっかり教えられたので特に苦労なく問題を解いてお終い。
実技は戦闘ジョブならば試験官との立ち会い、非戦闘ジョブはそれぞれのジョブにあった試験と簡単な戦闘試験、戦闘ジョブほど比重は大きくないが、非戦闘ジョブのものも戦えて損はないため多少は見られる。
錬金術師の試験は、各ポーション類を高品質で作り上げ、武器への付与もつつがなく終了。
てな訳で戦闘試験、他の人が多少かじったであろう剣術で立ち会いをして終わるなか俺の番がくる。
非戦闘ジョブは武器以外にも自分で作ったものも使える為、今回は色々準備してきた。
左右の腰にポーチ型のアイテムバック、左右に2つずつの刃渡り45cm程の片刃の短剣を装備し試験官と向き合う。
「お願いします。」
そう言って頭を下げる。
「あぁ、よろしく。君は随分とできそうだな。」
「まぁ、鍛えてるので。」
「なるほど。」
そう言って試験官は今までよりも隙なくかまえる。
「開始!」
そう言われた瞬間投げナイフをなげる。
これは弾かれる想定だ、間髪入れずに黒いモヤのようなものが入ったガラス瓶を投げ、それに向かって投げナイフを投げる。
瓶が割れた瞬間周囲が黒いモヤで覆われ試験官の視界を塞ぐ。
その隙に麻痺ポーションを投げ、投げナイフで割る。
多少は麻痺ポーションがかかったとは思うがすぐに試験官はその場から離れたのがわかる。
念の為解毒ポーションを飲み、空き瓶を試験官がいるであろう場所に投げながら踏み込む。
試験官は空き瓶を避けたあと力を入れて剣を左から右に横薙ぎに振るう。
その力は凄まじく周囲のモヤが晴れる。
だが力を入れて剣を振った為、試験官は今隙がある、試験官の左から強く踏み込み右手の順手で握った短剣を突き出す。
試験官は左手で俺の手首を掴む、俺は即座に左手手で短剣を抜き去り逆手で切り裂こうとするが、これは剣で止められる。そのまま相手の顎に蹴りを入れようとするも右手を合気のようなものでバランスが崩され地面に背中から倒される。
衝撃に備え背中をつかたあとすぐに動こうとするがその前に首筋に剣を添えられる。
「驚いた、こんなに強いとは、負けるかと思ったよ。」
「色んなポーションを使ったりしても全部いなされたんですよ、ぼろ負けです。」
「これでも元騎士だからね、負ける訳にはいかないよ、でも今年の受験生の中でも1位2位を争う強さだったよ。」
「ありがとうございます。」
試験官の手を取り立ち上がりながら会話をする。
「これどうぞ。」
そう言って解毒ポーションを渡す。
「ありがとう。」
これでも入学試験は終了である。




