20.生徒会
ダンジョン学の時間の実技でちょくちょく戦闘ジョブの方に混ざるようになったある日の放課後。
ユリウスとダンジョンに潜ろうと思い歩いていると、よく分からん集団が前から歩いてくる。
「ユリウス君とユーリ君だね。
私は生徒会長のアレクセイだ、今時間いいかな。」
俺はチラリとユリウスに目配せして任せる。
「大丈夫ですよ、場所はここで?」
「あぁ、大丈夫だよ、今日は簡単な挨拶に来ただけだからね。
要件は君達2人には生徒会には入って貰いたいという勧誘だ。
1年生への生徒会勧誘は学園生活にある程度慣れてきたらということになっていてね。
そろそろ大丈夫だろうと思って今日来たんだ。
返事はまた今度で大丈夫だよ。
決まったら生徒会室まで来てくれ、それじゃあ今日はこれくらいで。」
そう言って離れていく生徒会役員の背中を横目にダンジョンに向かいながら話す。
「生徒会ね、ユリウスは入るんだろ?」
「そうだね、そのつもりだよ。
出来れば君にも入って欲しいと思ってるよ。」
「生徒会とかめんどいだけだしなぁ、それに生徒会って基本高位貴族の跡継ぎ共があれこれやって人を動かしたりの練習するためのもんだろ?
俺がなったところでな。」
「面白いこと言うじゃないか、未来の側近候補筆頭くんは。」
「まだ決まってねぇけどな。
まぁ、のんびり決めるか。」
そう言ってダンジョンに潜る。
その後数日普通に生活しているとユリウスが
「ユーリ、私は生徒会室に返事しに行くつもりなんだが、一緒に行くかい?というか決めたか?」
「あぁ、そうだな。
一緒に行くか。」
そう言ってふたりで生徒会室に向かう。
「「失礼します」」
「やぁ、返事が決まったのかな。」
「えぇ、私は生徒会に入ろうと思います。」
「右に同じです。」
「そうか、歓迎するよ。
早速だが明日から仕事してもらうよ。
明日昼を食べたあと生徒会室に来てくれ、仕事の説明をするから。」
そう言われたのでその日は軽くダンジョンに潜り、次の日。
「失礼します。」
「こんちわぁー。」
「いらっしゃい、早速仕事の説明をしよう。
と言っても最初のうちはやることは多くないよ。
そこに置いてある生徒会役員の証明バッチをつけて校舎の見回りをしてくれ。
問題があれば解決できるなら解決、解決できなさそうなもの、時間がかかりそうなものは報告してくれ。」
と言われバッチを着け校舎の見回りを始める。
「賢いやり方だね。」
「そうだな、今日生徒会に入ったばかりだが、バッチを着けて見回りすれば俺たちが生徒会に入ったことが広まる。
多分俺たちが生徒会に入ったと名言したいことで噂としても広がるのを期待してるなこれは。」
「だよね、これは誰が思いついたのだろうか、面白い。」
そんなことをつらつらと話しながら見回りを始める。




