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12.部活

学園には部活があり、種類も様々である。


今年度の入試のツートップが一緒に部活棟を歩けば目立つのは避けられない。


「そもそもユーリは錬成部以外に入るつもりはあるのかい?」


「今のところは無い、が他の部も見て損は無いだろうからな。

一応兼部もできるらしいから2つ以上入ってもいいしな」


「なるほど、私は生徒会には入ることになりそうだけれど、もう1つ何処かに入ろうと思っているんだよね。

最有力候補は剣術部だが、他の部の方が自分に有益ならばそちらを選びたいかな。」


そんな会話をしていると錬成部の部室に到着する。


扉が空いていたのでそのまま入る。


「失礼しまーす。錬成部に入りたいんですが。」


「ん、あぁいらっしゃい、ちょっと座って待っててね。」


長い白髪を大雑把にまとめ白衣を着た女性にそう言われソファーに座って待つ。


「はいはいはいはい、お待たせお待たせ。

私は錬成部の部長、2年生のクレアよ。よろしくね。」


「1年のユーリです。」


「同じく1年ののユリウスです。私は付き添いですので。」


「1年のユーリくんとユリウスくんね……ん?待って、もしかしてだけど今年の入試TOP2?

え、まじ?」


「えぇ、まぁ、俺は錬金術師なんで。」


「まじかぁ、ユーリくんは入部は決定なの?」


「錬成部に入るのは決めてますね、他にもいい所があったら入るかもですけど。

そういえば2年生で部長なんですね。」


「あぁ、うん、そうなの。

私の代は錬金術師わたしだけだし、その上は5年生に2人いるだけだけど、4年生からは部活に籍はあってもずっと実習してるから部長になっちゃってね。

でもまぁ、ユーリくんがいてくれれば1人ではないし、廃部の心配もないから助かるよ。

ちょっとまっててね、入部申請の紙用意するね。」


そう言って席を立ち離れていくクレア先輩。


「ユーリ、あの人公爵令嬢だぞ。グラン公爵家の長女だ。」


「まじかよ、超古参の名門じゃねぇか。

顔はめちゃめちゃ綺麗だなと思ったが、髪や肌は多少手入れしてるが、公爵家の令嬢には見えねぇぞ。」


「あぁ、頭はいいし、容姿も整っている、礼儀作法も文句なしなんだが、ジョブが錬金術師だったからか家では冷遇されてるらしい。

その後の長男や次女達は戦闘ジョブだったもんでほぼ放置だとさ。

最低限の生活はしているし、虐待はしてないから王家は介入できないがな。」


「なるほどな、ムカつくがさすがは古株の大貴族様だね、冷遇はしても虐待はしないと、1度顔見てみてぇな、錬金術師だから冷遇ね、俺の前で言えるなら言ってみろって気分だが、王家としては公爵家と辺境伯家がバチるのはごめんだよな。」


「そうだね、公爵家のやり方は私個人としては気に入らないが、王家としていうならあまり他所の事情に介入したりされたりして国の内部が荒れるのはごめんかな。

どうにかできるならしたいが、今思いつくのはクレア嬢を私の婚約者にしたりかな。

家格としては文句ないが、彼女が冷遇されてるのは割と有名だし、彼女が王妃となるのはグラン公爵家としては面白くないから了承しないか、後ろ盾として働かないか、王も認めないかな。」


「ふーん、なるほどね。

俺がかっさらう分には問題はねぇよな。」


「ふふっ、まぁ問題ないね。でも君はそこから公爵家の内情に突っ込んでいって荒らすつもりだろう?」


「短い付き合いのくせしてよくわかってるじゃねぇの、まぁ今すぐやるつもりでもないし、婚約者にするかも決めた訳じゃないがな。

あくまで可能性の一つだな。」


「うん、個人的にはありだと思うよ。

そろそろ戻ってくるね、今の会話は一旦秘密ってことで。」


「あいよ。」


「あったよ〜これ、入部申請の紙。」


「ありがとうございます。」


そう言って名前を書く。


「これを提出すればいいんですよね。」


「うん、そう。やったね、私にも後輩ができちゃった。

結構嬉しいものだね。」


「これからお願いします、先輩。」


そう言って1度部室から離れる。


「剣術部でも見に行くか?」


「そうだね、行こうか。」


そう言って剣術部へと向かって行った。


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