脈動するマスターキー
殺人事件を無事解決した二人は、翌日、ついにこの町ナバールに来た目的、地下深くへと伸びる巨大ダンジョン『深淵なる地下墓』に潜ることにした。
「朝イチだから結構過ごしやすいね〜」
「地下墓ん中はもっとひんやりしてるだろうから、早く行こうぜ」
早朝の町はまだ静かかと思われたが、夜通し飲み明かした者達や地下墓に行く冒険者、その冒険者相手に道具を売る露天商などがちらほら居て、昼間ほどではないが活気がある。さすがは冒険者達の町と言うべきか、完全に眠りにつくことは無いらしい。
そんなこんなで町の中心に据えられた地下墓への入り口に向かっていると、無精髭をこれでもかと携えた不衛生な男が話しかけてきた。
「…そこのおチビさん、これから地下墓に潜るのか?よかったらうちの道具を見ていかないか。きっと役に立つぞ」
露天商らしいが、浮浪者と言ってもおかしくないほどに薄汚い格好をしている。この砂漠の環境で水が貴重なのもあって、おそらく長い間風呂に入っていないのだろう。ボサボサの絡みあった髪にはハエがたかっている。
「あ、間に合ってまーす」
ルクスは歩みを止めないまま軽く受け流す。自発的に声をかけてくるセールスには良い思い出がないのだ。見た目が幼子ということもあり、鴨にしてやろうと寄ってくる商人が多かった。あの不衛生な男もそうだろう。
そうして町の中心へ向かって歩くこと数分、また声をかけられた。
「…そこのおチビさん、これから地下墓に潜るんだろう?うちの道具を見ていってくれないか。きっと役に立つ」
「えぇ…?」
あの不衛生な露天商がまた道の端で商品を広げていた。まっすぐ進んできたのだ、同じ場所に戻ってきたとは考えにくい。
「おじさん…僕たちのことつけてきてるの?てかそこまでして売りたいんだ?」
「…さぁ、なんのことやら。それで?見ていくかい?」
「おい行こうぜ、相手しなくていいだろ」
ゲルがルクスの手をくいくいと引っ張る。しかしルクスは動かず、男のことをじーっと見つめている。
「…見ていくよ、買うかはわかんないけど」
この不気味な男にいつまでもつきまとわれるよりは、ここで商品を見ていく方がましだと判断した。ゲルは軽くため息をつくが特別文句は言わなかった。
「ヘっ、構わんさ。きっと欲しくなる…」
地面に広げられたボロ布の上に、いくつかの趣味が悪い物が並んでいた。怒りに満ちた表情の鬼の面、瓶詰めされたたくさんのナメクジ、作り物には見えない人の頭蓋など、用途不明の気持ち悪い品々が並んでいる。
「ふむふむ、なかなかセンスがいいね」
「俺たち金欠なの忘れてないよな?な?」
謎のアイテム達に目を輝かせるルクスを現実に引き戻すようにゲルが圧をかける。このままでは端から端まで買いかねない。
「はいはい…役に立つやつなら文句無いでしょ?おじさん、オススメある?」
「そういうことなら、これだな」
男が差し出したのは、鍵の形をした肉塊だった。赤黒く、血管がところ狭しと血走っている。ドクン、ドクン、と脈を打っていて、端的に言っておぞましいものだ。
「うぇー…なにそれ。よく持てるね…」
「へへっ…こいつを使えば、ミミックを安全に開けられるんだ。見た目はキモいが、有用だぞ」
ミミック、宝箱に擬態して冒険者などを襲うモンスター。鍵を開けようとしている者を飲み込んだり、あるいは漁っている最中に引きずり込んだりして狡猾に人を喰らう存在。とはいえ、開ける前に剣でつついたりするとたまらず擬態を解いて暴れるため見分けるのはそう難しいことではない。
「ミミックを安全に開ける、か…そもそも、なんで開ける必要があるんだよ。宝箱ならともかく」
結局気になってはいるらしく、ゲルが尋ねる。たしかにミミックを開ける理由とはなんだろうか。ミミックに関しては狩るか無視するかというのが常識だ。
「ミミックに食われた奴らの装備はどこに行くと思う、スライムさんよ」
「んー…吐き出してんじゃねぇの?食わねぇだろうし」
考えたこともないことを突然に聞かれたので、思考を巡らすこともなくテキトーに答える。
「違うんだなこれが。実はあいつらは内側に装備を溜め込んでるんだよ。死体を漁れば回収できるが、装備を飲み込んでるミミックはつまるところ歴戦個体だからな。戦うのは得策じゃねぇわけよ。そこでこの鍵ってわけだ」
自慢気に語る男の言葉に、気づけばゲルまでもが興味深そうに耳を傾けている。
「それで、どういう原理なの?その鍵を差したらミミックが眠って口を開けるとか?」
「…どうなるかは使ってみてのお楽しみさ。とはいえ、それじゃ信用できないだろ?だから、代金は後ででいい。回収した装備を売った金の五割をくれ。どうだ?」
タダで使えるなら例え効果が本物でなくとも、ルクスのコレクションに加わるだけで損はない。金欠のルクス達からすればいいことづくめの取引のように見える。しかし、怪しい、そこはかとなく。
「ふーん…でも僕ら持ち逃げするかもよ?いいの?」
「…そんなことしないさ、あんたはな。…それに、逃げられやしない」
男が小さく呟いた最後の不穏な一言は、二人には全く届いていなかった。扱う商品といいその風貌といい、全ての要素が関わるべきではないと主張しているが、それでもルクスの好奇心は止められなかった。
「ふふーん、そう思う?よしっ、じゃあそれ貰うよ」
「へっ…どうも。たくさん稼げることを祈ってるよ」
「ありがとおじさん。また後でね〜」
生暖かい鍵を受け取り、その場を後にする二人。男はその遠ざかる背中をただ無感情に眺めていた。
少し歩くと、ついに町の中心に据えられた地下墓に辿り着いた。どうやら冒険者ギルドが地下墓を管理しているらしい。『深淵なる地下墓、入り口はこちら』とギルド会館の扉の横に看板が立てられている。
軽い木製の扉を押して中に入ると、そこまで広くない室内が多くの冒険者たちで賑わっていた。二人はなんとか人々の隙間を縫って受付に行き、これから地下墓に潜りたい旨を褐色ショートヘアの受付嬢に伝えた。
その後受付嬢から地下墓についての説明と注意を受けた。十五階ごとにギルドの者が常駐している拠点があり、ある程度安全に休息したり補給ができるということ。階層が深くなるほど冒険者の数が減り、それに伴ってモンスターの数が増え危険であるということ。冒険者同士での争いにはギルドは介入できないということなど。
「はい、登録が完了しました!あまり深くまでは行かないようにお気をつけくださいね。お二人の実力を鑑みて、十五階までなら問題はないと思いますので、ご参考までに」
「はーい」
話を終えいざ地下墓に潜ろうと受付嬢に背を向け歩き出すと、忘れていたのか慌てて受付嬢が付け足した。
「あ、それと!最近低層階でも行方不明者が増えてるので気をつけてくださいね!様子がおかしいのでー!」
そんな言葉を背に受け、いささか不安になりつつも地下墓への階段を降りていった。中は思ったよりも涼しい、というより寒気がするほどに温度が低かった。地下墓の内装はというと典型的なカタコンブのようで、人骨が綺麗に壁の窪みに積み上げられている。松明が等間隔で置かれていて暗くはないが、雰囲気のせいか少し頼りない。
「うわ…寒いね。温度差で風邪引いちゃうかも」
「俺にはちょうどいいな、洞窟生まれだし。しかし、ムードが凄いなこの地下墓。圧巻だぜ」
骨と石に囲まれて若干気圧されながらも探索する。とは言っても低層階ということもあり、ちらほら他の冒険者に会うばかりでお宝やモンスターは全く見つからない。
「やっぱここら辺は漁り尽くされてるみたいだね。もうちょい下潜ろっか」
「おい待て、あれ…」
ゲルが示す先には、いかにもな宝箱。奥まった細道ではあるものの、まだ一階であることを考慮すると開けられていないのは不自然だ。ほぼ確実にミミックだろう。
「ナイス!ついに何が起きるのか見れるね」
脈打つ生きた鍵をポケットから取り出す。ポケットに入れている間も嫌な存在感を放っていただろうにそれでも入れっぱなしだったのは、きっといち早く試すためだろう。
「よい…しょ」
ソロリソロリと意味もなく慎重に近づき、鍵穴に鍵を入れ、ゆっくりと回す。
「…何も起こんないな」
「ミミックじゃないのかなぁ?」
何も起きないかと思われたが、よく見てみると細い血管が宝箱の隅まで伸びているのに気づいた。
「グ…ゲェ…」
ミミックが正体を現し、血管に覆われながらも口を開けて抵抗しようとしている。しかし、小さく開いた隙間からうめき声を上げることしかできないようだ。
完全に血管に覆われたかと思うと、次の瞬間急速にミミックがシワシワになり、そのまま絶命したのか動かなくなった。
ボロボロの鍵穴から鍵が自重でボトッと落ち、さっきよりも生き生きと脈打っている。
「…おぞましいなこりゃ」
「まぁ…少なくとも安全に倒せるからいいじゃん?見栄えはともかくさ」
鍵を拾ってみると、さっきよりも少し重く、そして熱くなった気がするが、気の所為ということにした。
ミミックのカサカサになった死骸を掻き分けてみると、やはり見え見えすぎるからか犠牲者は居なかったようで、何の収穫もなかった。とはいえ未来の新人冒険者を助けたと思えば、ある種の収穫ではあったかもしれない。
「…もうちょい下行こっか」 「だな」
ギルドが設置したらしい親切な看板に従い、下層に続く道を進んでいく。十階まで来ると人ともあまり遭遇しなくなり、代わりにモンスターが増えてきた。地下墓だからか主にアンデッド系のモンスター、ゾンビやスケルトンが湧いている。基本的に二、三体程度の少数で行動しているため倒すのはそう難しくは無かった。
「はぁ…宝箱無いかな〜。モンスター狩りに来たわけじゃないのに」
バラバラにしたスケルトンの頭蓋骨を潰して処理しながら言う。階段を何度も降りてモンスターとも戦って、少し疲れてきたようだ。
「気長に行こうぜ。焦りは命取りになる。あ、そういえば、受付の嬢ちゃんが言ってた『低階層での行方不明者が増えてる』っての、気になんないか?」
「あー…たしかに。ここに来るまで特別強いモンスターが居たわけでもなかったし…気になるね、ふふ」
さっきまで疲労で顔が雲っていたのに、それが消えたように笑みを浮かべた。前日の殺人事件がきっかけで謎を解くのにハマってしまったようだ。
「よし、それじゃあ十五階まで行って情報集めよっか」
そうしてギルド管理の拠点があるという十五階へと降りていく。拠点に近づくにつれ冒険者が増え、それに比例してモンスターは減っていき、あまり苦労することなく十五階に到達した。
「ここが拠点か。思ったより小さいな?まぁその方がダンジョン内では都合がいいのか」
拠点は少し大きめのテントが五つ建てられているだけの簡易的なものだった。しかし、不気味な骨が並ぶ薄暗い地下墓を通ってきた冒険者たちにとっては、人の気配があるだけで心が休まるというものだろう。
二人は五つのテントの内、情報を集めるのに向いていそうな飯屋の中に入ることにした。
「ね、低階層で起きてる不審なことに心当たりある?」
飯をガツガツと食らっている筋骨隆々とした若年の男に尋ねる。
「ん…?不審なことねぇ…不審って言ったら、スライムを連れてる君は結構怪しいけど。はははっ」
「そんなことはいいから、なんか無いのかよ」
喋ったゲルに少し面くらいながら、男は顎に手を当てうーんと思考する。
「君たちなら信じてくれるかな…実は、上の階で動くミミックを見たんだよ。ミミックって、普通は宝箱に擬態して獲物を待ってるだろ?なんとそいつは、モンスターを自発的に襲って食ってたんだ」
男は両肘を机に突き、手を顔の前で組んで神妙な雰囲気を演出している。
「ふむふむ…そいつはどうしたの?倒してないの?」
「はははっ、そのミミック、すごい怖くてさ。肉を引きちぎりながらなんかブツブツ言ってたんだよ。そいつが怖くて俺はずっとここに居るってわけ」
カラッと笑う男。情報が信用できるものなのかは怪しいが、動いて喋るミミックというのは作り話にしては妙にリアルだ。
「ちなみに、そのミミックは何階で見たんだ?」
「うーん…俺が見たのは十一階だけど、移動してるかもなぁ」
「ふむ…ありがと、参考にするよ。ちなみに、頼んだら一緒に来てくれる?そのミミック、ちょっと強そうだから人手があったら助かるんだけど…」
「はははっ!絶対に無理だ!ごめんなー」
男は元気よくきっぱり断ると、またガツガツとご飯を貪り始めた。話は終わりということらしい。
「しょうがない…二人でやってみよっか。幸い、ミミック特攻の鍵もあるしね」
「つっても、そいつは動いてんだろ?鍵なら挿せなきゃ意味がないぞ」
「うん…ま、普通に僕がレイピアで貫いてもいいけどねー」
「はぁ…無計画だな…」
そうして男が目撃したという十一階まで来た。さっき通った時は看板に従って真っ直ぐ十五階を目指したので、あまりあたりを探索していなかったが、例のミミックはこの階にまだいるだろうか。
導きの薄羽を使いながら色々探索して奥まで進んでみるのがと、明らかに食い荒らされたようなゾンビの死肉が転がっていた。
「これ…きっとあのミミックの仕業だよ。たぶん近くにいるね、血がまだ乾いてない」
死体を調べていると、ポツリ、とルクスの頭に生ぬるい水が滴った。
「…?」
ルクスが上を見上げると、大きく口を開けたミミックが天井に張り付いていた。
「うわぁっ!!」
ミミックがガバっと勢いよく噛み付いてきたが、ゲルがルクスを引っ張ってなんとか回避することができた。
「ゲッ…ヨケラレタ…メンドー」
事前情報の通り喋った。片言だが、言語を扱えるということはいくらか知能があるようだ。ミミックの体からは手足のような触腕が八本ほど生えており、血に塗れたギザギザの牙が恐ろしい。
「な、なんで襲うの?」
言葉が使えることから一応対話を試みることにしたルクス。
「ナンデ…?ウマイカラ、クウ」
そう言うとビュンっと飛びかかってきた。二人は慌てて逃げ出しながら作戦を練る。
「はぁ…はぁ…あんなんに鍵挿せんのかよ!」
「むりむり!」
「でも戦っても勝てねぇだろ!あんな化け物!」
ミミックは触腕を器用に壁や地面に刺して、不気味な笑い声を上げながら近づいてくる。二人はとりあえず十五階を目指し、下に続く階段に向かうが、このままでは追いつかれかねない。
「あ、そこの人!助けてー!」
階段に向かっていると、道の先にちょうど三人組の冒険者が居たので助けを求める。三人組はまず二人を見て、その後後ろのミミックを見てギョッとしていたが、すぐさま戦闘態勢を取った。助けてくれるようだ。
「大丈夫か!ルクス!」
「ジョン!?」
遠くから見たときはわからなかったが、声を聞いて気づいた。昨日同じ宿に泊まっていたジョンだった。鎧に身を包み、大きな盾と剣を装備している。横には女戦士レオニア、後方には僧侶のエリシアが居た。魔法使いはまだ見つかっていないらしく、三人で地下墓に潜っているようだ。
「こっちだ!」
言われるがままジョンの後ろに隠れる二人。ミミックは敵の数が増えてどうするか悩んでいるのか、少し距離を置いて止まった。
「ルクス、なんなんだあいつは…」
「ミミックだよ、ヤバい個体みたいだからここで仕留めないといけない。協力してくれる?」
「…任せろ。借りがあるからな。しかし…どうするか…」
お互い出方を伺っており、睨み合いが続いていた。ミミックは五人が合流してからひと言も発していない。焦っているのか、あるいは思考を巡らせているのか。
「…僕に案がある」
相手に知能があることを考慮し、ジョンにヒソヒソと耳打ちする。ジョンは「正気か…?」と返したがルクスの真剣な目を見て頷いた。全員に素早く作戦を共有し、ルクスはリュックを漁る。取り出したのは、モザイクバール。
「行くよー!」
そう言うと、モザイクバールで壁の骨を思いっきりスイングした。モザイクが着いた骨がミミックの方へ飛んでいく。
「ゲッ…!?バチアタリナヤツ…」
ミミックが驚いて触腕で骨を弾き飛ばす。どんどん骨を弾き飛ばしながら、地下墓の床や壁、そして自分自身を叩く。モザイクに包まれた地下墓の中、モザイクが着いていない四人はよく目立った。
「みんな、今だ!」 「おう!」 「うん!」
ジョンの号令のもとエリシアのバフを受けたジョン、レオニア、ゲルがミミックににじり寄る。ミミックが三人に大して触腕を振り回し、近づかせないように必死で抵抗している。苛烈な攻撃に三人も攻めあぐねているが、少しづつ距離が縮まる。と、その時。
カチッ
鍵が回る音がした。気づけば、ミミックの腹にある鍵穴にあの鍵が挿さっていた。
「ナンダ…?グエッ!?」
挿された鍵は、ギュポンギュポンと最初のミミックとは比べ物にならないスピードで生気を吸い取り、ミミックに鍵を抜くという思考をさせる間もなく枯れ果てさせた。
「ふぅ…成功したね」
モザイクに包まれたルクスがシワシワになったミミックの後方から歩いてきた。
「上手くいったな。俺たちが囮に使われたのはいささか不満だけども」
ジョンが愚痴をこぼすものの、その顔には達成感が満ちていた。
「認識阻害魔法で前衛三人を強調してその間に回り込むとは…突飛な発想でしたが、おかげで怪我もなく倒せましたね」
エリシアが涼しい顔で言う。バールを捨てていないことについては言及しないでおいてくれるようだ。
「ふふ…ここが地下墓でよかったよ。入り組んだ道のおかげで後ろに回るのは簡単だったからね」
褒められて嬉しそうだが、モザイクのせいでおそらくしているであろうドヤ顔が見えず格好がつかない。
「その魔法、三時間ぐらい取れないけどよかったのか?俺はお前の隣歩くのちょっと嫌なんだが」
「えーなんでそんなこと言うのさ。これくらい気にならないでしょ?そんなことより、このミミックきっとたくさん溜め込んでるよ〜」
ルクスは嬉々としてミミックの死体を漁り始める。予想通りその体に収まっていたのが不思議なほどの量の剣やら鎧やら道具やらが出てくる。せっせとリュックの中に詰め込みまくるルクスを四人は保護者のように見守っていた。
あの鍵がどういう存在なのかは不明だが、たしかにミミックを簡単に倒し装備を回収できる逸品だった。使う度に見た目がよりグロテスクに変貌していく点を考慮しても、冒険者なら欲しがるものも少なくないだろう。
しかし恐ろしいのは、ミミックを吸うたびに成長しているということ。いつしかミミック以外も自発的に喰らい始め人間サイドと敵対する、そんなシナリオもあるかもしれないが、とりあえず今は置いておこう。




