ハッピーエンド
「……終わったか」
煌々(こうこう)と輝くマグマの中心で、出ヶ島はそう呟いた。
その体には無数の傷があり、『治安維持隊』自慢の制服もかなりボロボロだ。。
だが彼はどこか嬉しそうに、役目を終えた溶岩をふっと消滅させた。この防壁が破られたのは、随分久し振りのことだった。
「お前は。大丈夫なのか」
「あー……」
その防壁を破った戦部は、爆心地で刀を握ったままぶっ倒れている。返事はしたので意識はあるらしいが。
「いちおー……。死ぬほど疲れてるだけだから、そっとしといてくれ……」
「そうか」
出ヶ島からしても、これ以上何かする気はない。さっきの戦いはいいものだった。特に最後の一撃が。
出ヶ島も戦部と同じ。強力すぎる力ゆえ、全力を披露する機会なんてほとんどない。だから自分の仕事を忘れそうになるくらいに、あれには夢中になった。
ともあれ、戦闘は終わった。出ヶ島に残されているのは面倒な事後処理だけだ。戦闘の余波で滅茶苦茶になった『街』の復興。中々骨が折れそうな仕事である。
『あーあー……ホント派手にやっちゃってー。トーカ生きてるー?』
そこにロボットがやってきた。器用に操作して、動けない戦部を大きな両手で掬う。
「おー、誕弾……助かる……」
『はいどーも。まったく、今度からはちゃんと後のことも考えた方がいいよ?』
「おー……」
適当極まりない返事に、誕弾は溜め息を吐く。こりゃまたやるな。もう半ば諦めていることだが。
「はっは。オクラ君にしてはいいことを言うじゃないか。激突が始まった途端に逃げたオクラ君にしてはよ」
『あ、センド……じゃない!? 誰だキミ!?』
いつもの皮肉っぽい声がして振り返ると、見知った千土ではなくやたらと不健康そうで髪の長い女が立っていた。
まさか流行りのTS(性転換)かッ!? なんて羨ましい!! と身構えるも、よく見たらその女の後ろに千土はいた。どうも銃を突きつけているらしい。
『あれセンド、その銃ってたしか何ヶ月も前に弾ぎ』
「次余計なことを言ったらその口に糞を詰めた上で縫い合わせてやる」
『ハイダマリマースッ!!』
即座に掌返し。これも彼なりの処世術である。
ふむ、と千土は嘆息し、変なフードを被った女の説明を開始する。
「彼女、柳衣憧理ちゃんはね、この一連の事件の真犯人だよ。苛木を影で操り、手駒にしていた黒幕ちゃんだね」
「そうよ。ワタシが黒幕よ。悪いのは全部ワタシだわ」
『はー……』
「な、んだと……?」
なぜか拗ねたように言う柳衣女史だが、生憎と誕弾はそこら辺の事情には興味がない。動けないはずの戦部が反応したくらいだ。
「ほら、自白しなよ。どうせここからどう転がっても君の勝ちは万に一つもない。とっとと吐いて苦を味わいな」
「……別に、アナタに従う道理はないのだけどね?」
「ほう、君が道理を語るかい? 中々面白い冗談じゃないか。嘲笑ってやろう」
「…………アナタ、ほんっとうに嫌なヤツね。今に見てなさい、いつかリベンジしてわるわ」
「本来の意味で使っているみたいだが、どうせ君じゃ僕らには追いつけないさ。遠くで指くわえて見てるくらいが関の山だぜ」
ギスギスしている二人だった。
千土は詳しい事情説明の前に出ヶ島も近くに呼んだ。役者が揃ったところで改めて、柳衣の口から説明及び自白がなされる。
苛木の認識が歪められていたこと、柳衣が『豚汁』メンバーだったこと、それから寝返ったこと、『崩壊組』ボスのために独断専行をしたこと、その他諸々かくかくじかじかで数分後、
「なるほどな……」
「あー……そーゆー……」
『ふーん。てことはイラキも被害者だった、ってこと? へー、漫画にしたら面白そうな話だね』
「誕弾……お前、ちょっとは興味、持てよ……」
『だってボク、最後らへんは遠巻きに眺めてただけで何もしてないしー。トーカクラスの能力同士のぶつかり合いとか完全蚊帳の外だしー。てゆーかボク戦闘タイプじゃないっていうのに、今まで戦ってたことの方がおかしかったんでーす。あ、そうだ。そろそろ新メンバー補充しない?』
自分の欲望以外には興味が持てない男、それが小倉誕弾である。ある意味まっすぐ生きていると言える。
そんな馬鹿はさておいて、千土は出ヶ島に向き直る。
「出ヶ島君、聞いての通りだ。今回の件、悪いのは全部柳衣ちゃんだから。そこのところの説明は君からしてやってくれ。あんまり苛木ちゃんに苦情が行かないように、頼んだぜ」
「……む」
「と言っても、君は演説が上手なタイプじゃないだろうし。君たちのことだから、多分外に『治安維持隊』がいるんだろう? そこから喋りが上手いのを適当に見繕えばいいさ……くれぐれも、アルコちゃんを悲しませるような結果にはしないようにね。ああいう子は、敵に回すと恐ろしい。友人としての忠告だぜ、出ヶ島仁」
「む」
それだけ言うと、千土は喉を鳴らすように笑った。
「くくっ、じゃこれでお願いは終わり、こっからは交渉だ。内容は単純、柳衣ちゃん引き渡すから僕らは見逃してくんない?」
軽薄に言うと、出ヶ島は全く調子を変えずに答えた。
「断る」
「……ははっ。変わらないねえ、君も。わざわざ聞くまでもないだろうけど、理由は?」
「なぜなら、おれは…………『ルブナイキ』なんて名前の連中、知らないからだ」
今度こそ。
千土の動きが、止まった。
「……あれから、二年か」
しかしそれも一瞬のこと、千土は独り言のように言う。
「君みたいな頑固者でもちょっとは丸くなるくらい、時間が経っちゃったんだねえ」
「……なんの話か、分からんさ」
そう小さく笑い、引き渡された柳衣を溶岩製ロープで拘束すると、出ヶ島は背中を向け無線機を取り出した。外の『治安維持隊』を呼び出すつもりなのだろう。
と。そんな出ヶ島を呼び止めるように、
「そんなことはないだろう?」
「……?」
千土の言葉に、出ヶ島が首を巡らせる。
千土は嘲笑っている。これ以上なく嫌な予感を想起させる顔で。
「だって僕、君の前で『ルブナイキ』だなんて名乗ってないしね」
「……………………………………………………………………………………………………………」
黙ったまま硬直した出ヶ島へ、意趣返しのように千土は悪戯っぽく口の端を裂く。
昼の空に、雲と混じるように白い煙が上っていった。
しばらく、城の『街』は忙しくなりそうだった。
「なるほど、あいつがあんなに早く来たのはテレパシーのおかげだったのか。てことは、あいつがらしくなくあんだけ派手にドカドカやってたのって、事前に『街』には人がいないって聞いてたからなのかね?」
それから数時間後。
『街』の修復作業も始まり、日も赤みがかってきた頃。十分休息を取って復活した戦部を連れ、三人の少年は『街』を出て瓦礫まみれの崩壊世界を歩んでいた。これが彼らのいつも見ている世界で、この二日……実質一日未満の短い『街』滞在の方が、いろんな意味で異常なのだった。
不便ながらも二年間過ごしてきた瓦礫の世界を踏み締め、彼らはまた新天地へ向かって進んでいく。これはその、幕間の物語だ。
「それもあるだろうさ」
「〝も〟、ってのは?」
「予想に過ぎないけどね」そう千土は前置きし、「彼も怒ってたんじゃないかな。感情が顔に出ない子だから、分かりにくいってだけで。『街』襲撃を聞いて、我を失って、居ても立っても居られなくなって、文字通り飛んできたんだろうさ。あんだけの強硬策、普段の出ヶ島君ならまずないぜ」
「そういうもんか」
「そういうもんさ」
『よく断言できるよね、当てずっぽうのくせして』
突っかかってくるのは先ほど、出ヶ島に愛機『雪風一號』の修理をしてもらって一人ホクホクな誕弾だ。
『豚汁』にも体面というものがあるので、大々的に『ルブナイキ』が感謝されることはなかった。それでもささやかな報酬ということで、出ヶ島が秘密裏に『雪風一號』の簡単なメンテナンスをしてくれたのだ。
その他にも少しだが食料や毛布なんかを分けてくれたので、結果オーライ。人助けの報酬としては妥当なところだと、彼らはそれなりに満足していた。
「断言して、答えが分からない内はそれが真実になるんだぜ、オクラ君。もし間違ってても後でどうとでもなるし、それなら断言した方がよほどすっきりするだろう?」
『……詐欺師みたい』
「それもまた、そういうものさ」
千土が嘯いた、その直後。
「ちょっとー! 何で勝手にどっか行こうとしてるんですかー!!」
後ろから声がして、振り向くとやはりと言うか何と言うか、例の二人組が仲良く手を繋いでこっちにぱたぱた走ってきていた。アルコは大きく手を振り、苛木はそんな彼女に半ば引っ張られるような形で。
「やあアルコちゃん。来ると思ってたよ」
「じゃあ『街』の中で待っててくれます!? 無駄にここまで走らされたあたし達の気持ちも考えてーっ!」
「お疲れ様?」
「そういうことじゃなーい!!」
そんな言葉を交わす内に、少女たちは少年たちに追い着いた。膝に手を当てて呼吸を整えた後に、アルコは疲れた様子で言う。
「ほ、ホントに自由ですねあなたたち……付き合わされるこっちの身にもなって下さいよ……」
「はっはっは。それが僕の売りでねえ」
「またワケの分かんないことを……はあ」
「はっはっは。ところで見知らぬ男と仲良くしてる君の姿を目の当たりにして、若干ジェラってる苛木ちゃんがいるんだけど。それについてはどう思う?」
「わっ、私は別に嫉妬なんかしてない! ないからな!」
走ったからとはまた違う理由で赤面して、両手をわたわたさせる苛木。こういうからかいには慣れていないようだ。
「で、何しに来たんだい?」
「お礼ですよ。ちゃんと言えてなかったですし」
アルコは咳払いして、居住まいを正す。
「こほん。えっと、この『街』を救ってくださって、ありがとうございました」
「そして私が色々と迷惑かけて、すみませんでした……」
「ああそうだね、しっかり反省するといいさ」
「は、はい。深く反省してます……」
苛木の殊勝な態度に、千土も機嫌よく「はっはっはー」と嘲笑った。結局、この事件中一度も戦闘せずに終わらせた少年の快哉な嘲笑顔だ。
「それで、」と、アルコが話題を変える。
「後は個人的な疑問なんですけど……結局、黒幕ってどうなったんです?」
「ん。もしかして君、ずっと事情聴取で拘束されてて聞いてないのかい?」
「はい……なのでまだ、黒幕がどうなったのか分かんなくて……一応、捕まったってのは『治安維持隊』の人から教えてもらいました」
でも、あたしが知りたいのはその前です、と続ける。
「そもそも、あいつどこにいたんです? まさか城の入り口に残ってたわけじゃないですよね」
「ん? その通りだけど?」
「……え」
思わず絶句。
「ははは。黒幕ってのはね、不測の事態に弱いんだよ。僕の経験則上そうだ。それに加えて、普段は俯瞰で眺めてた盤面と、いざ本当にそこに立って見た盤面とじゃ勝手が違うんだろうね。十分な知識も準備もなしに海に潜るようなもんだ、あっという間に波に攫われちまう。ちょっと追いかければ、なんと女子トイレに逃げ込んだんだぜ、彼女」
笑えることに、きちんと鍵を閉めてね、と千土は続け、
「それじゃあ隠れる意味がないじゃないか。そこにいるって自分から知らせてるようなものだからね。あまりにもあからさますぎて、初めの方は罠かと疑ったくらいだよ」
「はあ……」
「だから僕は、個室の扉を廊下に飾り付けてあった斧で一つずつぶち壊してやったんだ。必死に息を殺そうとして失敗してる息遣い、いやあ君にも聞かせてあげたかったぜえ?」
「まんまホラー映画のやり方じゃないですか!!」
「でも嫌いじゃないだろう?」
「はい! ありがとうございます!」
「いい返事だ、やっぱいいねえ君。好きだぜ」
「いやーはは。好きだなんてそんな……」
「まあまた苛木ちゃんがモヤモヤしだしたわけだけど」
「しっ、してない! してないから!」
赤面わたわた。
「そこから脅して話聞き出して、連行した時にはもう決着がついていた、って具合だね。どうだい? これでいいのかな?」
「はい。あいつを殴れなかったのは残念ですけど、こうして苛木ちゃんが戻って来てくれたから、これでいいんです。……でも、またすぐに会えなくなっちゃうんですけどね」
「在子……」
苛木が悲しそうな、悔しそうな、痛々しい目でアルコを見た。
経緯はどうあれ、苛木のしたことは許されることではない。だから、その償いはちゃんとするのだと、誰が言うでもなく彼女たちは決めていた。
そう彼女たちが決めるだろうと予想していたからこそ、千土は出ヶ島にあんな『お願い』をしたのだ。
「ああ。でも、大丈夫だろう? 君たちならさ」
「……はい。きっと」
そう言うと、アルコは苛木と一緒に、深々と頭を下げた。
「ありがとうございました。本当に」
「うん」
千土は満足そうに頷くと、再び前に向かって歩き出す。
「じゃあね。……また運良く会えたら、その時に会おうぜ」
「じゃあな。元気でやれよ」
『ばいばーい』
三者三様に手を振り、別れを告げる。少年たちが後ろ髪をなびかせる。
「あ」
少しずつ離れていく背中に、アルコは一つ、聞き忘れていたことを思い出した。
「あのー! 最後に一個……だ、け……?」
その声に再び振り返った千土を見て、アルコは目を見開いた。
「どうかしたかい?」
薄く嘲笑う彼の肩から――淡く小さな光の玉が、いくつも浮かんでいたのだ。
「そ、それ……」
「ああ、もうそんな時間なんだね。今回は一日と半分くらいだったか」
いや、違う。
よく見ると、光の玉は肩から出現しているのではなく、肩そのものが光の玉へと変貌していっているのだ。
その異変は肩だけでなく、頭、腕、脚、と全身に渡っている。戦部のニンジャ装束も誕弾の『雪風一號』も、同様の変化を続けていた。
「そうだね、まあ話してもいいだろう。君も頑張ったことだしね、ささやかなご褒美だぜ」
アルコが最後に聞きたかったこと。
それは、彼らがこの闘争に加わることとなった最初の理由。
――あなたたちは一体、どこから、どうやって来たんですか?
「な、なん……」
苛木も開いた口が塞がらないようだ。当たり前だ、人間が光になっていく様をまじまじと見せつけられているのだから。驚かない方がおかしい。
「これはさしづめ、僕らの〝業〟。あるいはカルマ、あるいは罰……そんなところかね」
「罰……?」
「そう、罰。僕らはね、一つやっちゃいけないことをしたんだ。今だって十分アウトローなことして生きてるんだけど、それとは別に、人間道徳的な意味で」
語る千土は、トーンも、口調も、特徴的な嘲笑顔も、何一つ変えていない。
なのに、違った。
なぜそんなことが分かるのか、自分でも分からないけれど、どうしてか分かった。
「僕らは、ある女の子を助けられなかった」
「…………」
「今もその子が生きているのか、それさえも分からない」
夕焼けがオレンジに世界を照らす。光が、その中で優しく散っている。
「『強制転移』――僕らはこいつのことをそう呼んでいる」
『強制転移』。
それが、彼らが課せられた罰の名。
「僕らはこいつのせいで同じところに長くはいられない。しばらくすれば強制的に吹っ飛ばされちゃうからね。しかもその期間が不定と来た。いつ、どこに飛ばされるのか、全く予測がつかなくてさ。難儀なことだよ」
やれやれ、と千土はわざとらしく肩をすくめてみせた。
それが、世界を嘲笑うような彼に、どこまでも似合っていた。
「本当はね、このまま転移が始まるまでどこかで適当に暇を潰そうと思ってたんだよ。さすがに敵対してる『豚汁』のど真ん中でだらだらしてるわけにもいかないしさ。でもその必要はないみたいだ。もう始まっちゃったしね」
「今回のは運が良かったな。手遅れのとこから始まっちまったけど、途中で投げ出さずに済んだ。後腐れなくすっきり終われるみたいで、よかったよ」
『いつもはどっか、毎回同じような瓦礫の上に出てきて、そのまま何も起こらず次の転移がー、って感じだけどさ。やー、これは刺激的だったねー』
「お前はいつも通り何もしてないけどな」
『そんなことねーっつのー! なんかはしたよー!』
「ま、そんなところさ。気にしなくていいよ。どこかが痛むとか、そういう話じゃないからさ」
と、千土は本当に何気なく言う。
徐々に光の玉と残った体の面積とが逆転しつつある彼らに、しかしアルコは何も言えない。『強制転移』。その言葉に、ある噂を思い出した。
いわく、『ルブナイキ』は神出鬼没。
どこからともなく現れて、いつの間にか去っていく。
いわく、『ルブナイキ』は空を飛ぶ。
誰にも縛られないようでいて、その実彼らに自由なんてなかった。
「あ……」
そこで、アルコは彼らの真意を掴んだような気がした。
あの時彼らが指名手配の解除に食いつかなかった理由。『強制転移』。ある女の子。
指名手配がなくなれば、『ルブナイキ』の名前はどこにも残らなくなってしまう。逆に指名手配が増えると、人々が彼らの名前を目にする確率は高くなる。
彼らは、もしかすると……。
「それじゃあ、今度こそさよならだ」
しかし、千土はそれ以上待ってくれなかった。それ以上考えさせてくれなかった。
そして最後に、意地悪を言った。
「またどこかで、会えたらいいね」
『また』。それがどれだけ困難なことか分かっていて、彼はあえて言う。
その言葉に期待なんてしていないくせに、彼は自嘲するように言う。
それがカチンと来て、アルコもお返しとばかりに叫ぶのだ。
「はい! また会いましょう!! どこかで、必ず!!」
彼らに、アルコの声は届いただろうか?
眩い光が辺り一帯を包んだかと思えば、すでに少年たちの姿はなかった。
ただ秋の暮れに相応しい、冷たい風が吹いただけだった。
「……じゃ、帰ろっか。苛木ちゃん」
「ああ……でも、あれでよかったのか?」
「いいんだよ」
アルコには、去る直前の彼らがびっくりしていたような気がした。
それが見間違いでもいいと、彼女は空を見上げて清々しい気分になった。
遠く遠く、離れていく光の筋。
それを見送って、アルコはにっと笑う。
「あの人たちが嫌だって言っても、絶対にまた会ってやるから!」
また、いつか。
現実にならないはずのその言葉が現実になった時、彼らがどんな顔をするか。
――それを見るのが、今から楽しみでしょうがないもん!




