Capture Chance Universe
そういえば、この『Capture Chance Universe』――通称キャプチャンをやろうと思ったのはもう一つ理由がある。
それは、フルダイブ型VRMMOにおいて「思考速度の調整」――すなわち「体感時間の増加」を実現させた初めてのソフトをプレイしてみたかったからだ。
ゲーム内での二日が現実世界の一日に相当する。ただ、体感時間はゲーム内と現実世界で同じになるように調整されているらしい。
つまり、ゲーム内で一日中作業していても、現実では半日しか経っていないことになる。
ゲーマーとして興味が出るのは当然のことだろう。
ゲームのキャラクリにはそのゲームのクオリティが表れているというのが俺の持論だ。
そしてキャプチャンのキャラクリは全体的ないいとこ取りができている、というのが俺の感想だ。
自由度も半端ないし、キャラクリがめんどくさい人用のオプションも用意されている。
自由度はほぼMAX。顔以外にも、角をつけたり、尻尾をつけたり、翼をつけてみたり、コスチュームではなくキャラクリの段階でいろいろいじれるのがポイント高い。
俺はキャラクリを凝るタイプではないので、オプションを使って自分の現実での体をトレースして、そこから髪の毛の色とか目の色とかをちょっと変えて完成。
ちなみにオプションを使うと、元々あるモデルを使えたり、細かいところを自動で決めてくれたりもする。
色を変えただけなので、少々そのまんますぎるとも思ったが、まあ他のゲームでも似たようなことしてるし今更か、と納得した。
次に職業を選ぶ。キャプチャンの職業システムは少し変わっていて、武器種とビルドで分かれている。例えば、短剣使いの暗殺者だったり、純魔法使いの暗殺者だったり。
キャプチャンは魔法システムは少しわかりにくい。純魔法という属性を持たないものもあれば、属性を持つ属性魔法もある。そして、純魔法と属性魔法を組み合わせたり、異なる属性の属性魔法も組み合わせたりもできるため、複雑だが自由度は他のゲームと比べて段違いである。
―――――――――――――――――――――
キャラクリと軽いプロローグを見てログインすると、プレイヤーがいっぱいいる噴水の前にスポーンした。
ちなみに俺のプレイヤーネームはアキジ。
職業はハンマー使いの重戦士というどこからどう考えても重い構成だ。
葉薙はプレイヤーネームはたしか……リーフカッター。ちょっとダサいと思うが、俺はやさしいので言わない。
そういえば、あいつは職業何にしたんだろう。




