第355話 リベンジマッチへ!
こんにちは。
エピソード終了が予定より伸びてしまいましたが、今月中に終わらせます。
人気RPGであるモンスタースナイプ、通称モンスナ。冒険だけでなく仲間にしたモンスターを使って対戦もできるのだが、その全日本大会が現在千葉の幕張で行われている。そんな中、真樹は昨年の世界チャンピオンで現役女子高生ゲーマーのタッピーに改造ソフトを使用している疑惑を抱いた。その疑惑を公にするために彼は全日本大会に出場することを決め、予選を突破し、本大会に出場。そこでも予選リーグを全勝で突破し、見事決勝トーナメント出場を決めたのだった。
トーナメント開始前。ロビーにて。
「真樹!決勝進出おめでとう!僕も嬉しいよ!」
「ああ、俺もだ!絶対タッピーに勝って優勝しろよな!」
トーナメント開始までまだ時間があるので、真樹が休憩している所に慶と杜夫が嬉しそうに駆け寄ってきた。勿論、伸治、武司、美緒もいる。
「真樹、マジですげえ!全勝だぜ、全勝!」
「お前、ゲームの才能もあったんだな!プロゲーマーになってもいいかもな!」
「ちょっと、まだトーナメントが残っているのよ!湯川君、とにかく頑張って!」
そんな感じでみんなから激励をもらった真樹は、飲み物を飲み終えた後に言った。
「ありがとう、みんな。手は打ってある。後はタッピーと戦えるように頑張るだけだ。おっと、そろそろ組み合わせの発表だ。行ってくる。」
真樹はそう言うと、再びステージの方に向かったのだった。
そして、組み合わせ発表。
『さあ、お待たせいたしました。決勝トーナメントの組み合わせを発表します!組み合わせは…これだ!』
司会者の男性がスクリーンに向かって手を挙げると、組み合わせの結果が映し出された。決勝トーナメントはAブロックとBブロックにそれぞれ20人ずつがランダムに割り振られ、それぞれのブロックを勝ち抜いた者同士で決勝戦を行う。因みに、今大会の目玉のタッピーはAブロックに割り振られた。
「へへーんだ。どんな組み合わせだろうと、優勝するのはこの私だからねー!」
自信満々に胸を張りながらそう言ったタッピー。その様子に、会場にいるタッピーファンたちが大盛り上がりになった。
「おお、予告優勝!」
「それでこそ、俺たちのタッピー様だ!」
「優勝待ってるぞー!」
「優勝トロフィーはタッピー様の物だ!」
その一方、真樹はBブロックに割り振られた。
「Bブロック…。タッピーと戦うには決勝進出以外無いということか。シチュエーションとしては最高だが、周りは俺よりも強い奴ばかり。厳しい状態だが、やるしかない。」
若干不安を抱きつつも真樹はタッピーと戦うことに闘志を燃やしながら、試合の準備に入った。
そして、決勝トーナメント開始。
「へへへ~!決勝トーナメントだからもう少し歯ごたえある試合できると思ってたけど、大したことないわね!これじゃあ、すぐに優勝できそう!」
タッピーは相変わらず、ステルスストロンガーで強化されたフェアリーフラウで対戦相手に猛威を振るい、初戦の相手を3分でノックアウトしてしまった。その後も他社を寄せ付けない圧倒的な強さで、どんどん勝ち進んでいく。
『流石タッピー選手!去年の世界チャンピオンに相応しい圧巻のプレイング!もう彼女を止めることは誰もできないのか!』
「出来るわけないでしょ!だってこの私なんだから!」
『失礼しました!タッピー選手、相変わらずお見事です!』
司会者の実況に少しムッとしながらそう答えたタッピー。そんな彼女は言葉通りに勝ち進んでいるのだが、強化されたステルスストロンガーの影響もあって、ここにきてもまだ誰も改造ソフトだということに気付いていない。そして、何も疑われないまま勝ち続けたタッピーは準決勝でも…。
「ふーん、そう来るの。でも、私には勝てないよー!」
対戦相手も何とか粘ろうとしたが、ステルスストロンガーの効果で避けようとした攻撃は全部当たってしまう。そして…。
「貰った!」
タッピーのフェアリーフラウが止めの一撃を決め、彼女は勝利した。
『おめでとうございます!Aブロック、決勝戦進出はタッピー選手です!』
「やったー…なーんてね!当然よ!」
そんな感じでタッピーはあっという間に決勝戦まで来てしまった。一方、Bブロックの真樹はというと…。
「俺のアイスタイガーより動きが速い。だが、こうすれば勝てる。」
素早い動きで翻弄してくるウサギ型モンスター相手に真樹は始めこそ押されていたが、一瞬のスキをついて大ダメージを与えていく。
「これでどうだ。」
相手モンスターが弱った所に最後の一撃を入れ、真樹は初戦を突破した。
「よし。これならいける。」
そして、自身が付いた真樹はアイスタイガーを繰り出して、上位プレイヤー顔負けのプレイングを連発した。
『すごい!冷静かつモンスターの特徴をうまく利用したプレイングだ!MSK選手は本当につい最近対戦を始めたばかりなのでしょうか?!思わぬ所にダークホースです!』
司会の男性も真樹が対戦初心者ということが信じられないようで、感心を込めて実況した。そんな真樹は心のペースを乱すことなく勝ち進み、準決勝まで来た。そこでも…。
「っ!今だ!」
準決勝の対戦相手と互角に戦っていた真樹だが、試合が進むにつれて若干不利な状況に追い込まれてしまった。それでも真樹は諦めず、攻撃をうまく避けながら隙をついて大ダメージを与えるプレイングを繰り返し、遂に状況を逆転させた。
「悪いな。タッピーと戦うのはこの俺だ。」
こうして最後の一撃を叩き込んだ真樹は、何と格上相手に勝利してしまった。
『し、信じられません!初出場のMSK選手、見事決勝進出です!』
こうして真樹は自らの力で決勝進出を決め、タッピーとの直接対決にこぎつけた。
「待っていろよ、タッピー。俺が必ず化けの皮を剥いでやるからな。」
真樹は決勝に向けて、更に闘志を燃やしたのだった。
こんにちは。
もうすぐ本エピソードも終わりです。
5月には新エピソードに入れるようにしますので、よろしくお願いします。




