第354話 予選リーグ!
こんばんは。
本当は昨日更新したかったのですが、訳あって今日になりました。
人気ゲーマー、タッピーの不正を暴くべく真樹はモンスタースナイプの全日本大会にエントリーすることを決めた。インターネットのオンライン予選を見事勝ち抜き、幕張で行われる本選出場を決めた真樹は、慶たち友人に見守られながら会場へと乗り込んだ。そして、タッピーが出場することもあって超満員になっている会場の中、真樹を含む全国の猛者たちの戦いの火ぶたが切って落とされたのだった。
『さあ、いよいよ大会スタートです!まずは予選リーグから!ここで上位2位内に入らないと、決勝トーナメントに進めません!各位、席に着いて!バトル、スタート!』
司会の男性がそう言った所で、各プレイヤーのバトルが始まった。今大会のルールはこうである。まず、出場者100人を5人ずつ、20個の予選リーグにランダムで振り分け、そこで総当たり戦を行い、上位2位以内に入った者が決勝トーナメントに出場できるわけである。仮に勝敗が並んだ場合は直接対決で勝った方が上の順位となる仕組みだ。なので、決勝トーナメントに出場できるのは40人という計算になる。そんな中、タッピーは強化されたステルスストロンガーの力もあって、対戦相手に猛威を振るっていた。
「へっへっへー!甘い甘い!そんなんじゃ私は倒せないよー!」
「ああっ!早い!それに攻撃が全部避けられていく!」
そんな様子を見た司会の男性が配転しょうんで実況していく。
『おおっと、タッピー選手!相変わらず天才的なテクニックだ!ゴンザブロウ選手は手も足も出ない!』
対戦相手のゴンザブロウというプレイヤーは必死に食らいつくが、改造ソフトを使っているタッピーのフェアリーフラウに適う訳もなく、あっという間に敗北してしまった。
『決まったー!タッピー選手勝利!流石は世界チャンピオンだ!』
「イェーイ!こんなもんよ!優勝は私が頂くわ!」
司会の男性に褒められて、上機嫌のタッピー。その様子を見ていた美緒が不機嫌そうにつぶやく。
「あーあ、改造ソフトで勝っていい気になっちゃって。それにあの煽り方、何か腹立つ。」
「まぁまぁ、美緒。真樹だってそんなタッピーを懲らしめるために頑張ったんだから、信じて見守ろうよ。」
慶が美緒を宥めながらそう言った。そんな真樹も予選の試合を始めていた。
「よろしくお願いします。」
「シゲオです。よろしくね!」
シゲオという対戦相手に挨拶した所で、試合開始。真樹は早速アイスタイガーを繰り出すと、まずはスピード戦法で相手をかく乱する。そして、隙が出来た所で攻撃を繰り返して相手を翻弄していった。
「おっと、MSK選手。まだ対戦を始めたばかりだと聞きましたが、すさまじいテクニックです!対戦であまり使われないアイスタイガーで、この立ち回りはお見事です!」
司会の男性も、真樹のプレイング技術に思わず舌を巻いた。そして、対戦相手のシゲオは完全に真樹のペースに飲み込まれ、気付いた時には体力ゲージもギリギリまで追いつめられていた。そして…。
「悪いが、この勝負貰った。」
そう言って真樹はアイスタイガーのクロー攻撃をシゲオのモンスターに決め、見事勝利をもぎ取った。
『試合終了!MSK選手、見事なビギナーズラックです!マイナーモンスターでこのプレイングは天晴です!』
MCの男性が真樹を褒め称え、会場からも拍手が沸き起こった。当然、応援に来ている真樹の男友達の杜夫、伸治、武司も同様である。
「よっしゃー、真樹が勝った!まずは一勝だな!」
「すげぇわ、アイツ。やっぱり女を倒すことになると、力発揮するんだな。」
「俺も、今日のアイツは誰も勝てないんじゃないかってくらい圧倒的な雰囲気を感じたわ。」
みんな真樹の勝利を心から喜んだ。その後も真樹は自分よりも格上の対戦相手との戦いを恐れることなく続けたのだった。
-2時間後-
『さあ、予選リーグの全試合が終わりました。これより各リーグの順位を発表いたします!どうぞ!』
予選リーグが終わった後、司会の男性はそう説明した。すると、スクリーンに各リーグの順位が一斉に発表された。タッピーはというと、Aグループを全勝で突破し、見事1位通過に。タッピーは高らかに笑いながら喜んだ。
「ハーッハッハッハ!当然の事よ!このまま優勝するわよー!」
その様子を見て、タッピーのファンたちが大声援を送った。
「流石、タッピー様だぜ!」
「タッピーが負けるわけがない!」
「頑張れー、タッピー!」
「タッピー以外が優勝するなんてありえない!」
そんな中、次々と順位が発表され、決勝トーナメント出場者が決まっていく。そして、遂に真樹がいるTグループの順位が発表された。
『さあ、続いてTグループ。結果は…?おめでとうございます!1位はMSK選手!2位はゴンザレス選手!両名が決勝トーナメント進出です!』
なんと真樹は全勝で予選を1位突破し、決勝トーナメント進出を決めた。これには応援に来ていた慶、杜夫、伸治、武司、美緒は驚きながらも喜んだ。
「やった、やった!真樹が決勝進出だ!すごいよ!」
「いいぞー、真樹!このまま優勝しちゃえ!」
「マジでやりやがった!でも、予選の真樹マジで強かったからな!」
「よっしゃー、やったれ真樹!俺はお前を信じているぞ!」
「信じられないわ。でも、ここまで来て負けたら許さないわよ、湯川君!」
友人たちにエールを送られた真樹は、少し安心した表情で言った。
「全勝は予想外だったが、とにかく決勝トーナメントに行けてよかった。タッピー、見てろよ。必ずお前と戦って、その化けの皮全部剥いでやるからな。」
遠目にタッピーの事を見ながら、真樹は闘志を燃やしながらそう言ったのだった。
こんばんは。
改めまして、更新遅れて申し訳ございませんでした。
次回もなるべく早く更新できるようにしたいと思います。
それではまた次回!




