第353話 大会開幕!
こんにちは。
4月初投稿です!
人気ゲームであるモンスタースナイプの全日本大会の本選がもうすぐ開幕する。真樹は昨年の世界チャンピオンである女子高生プロゲーマーのタッピーが不正をしている事を暴き、糾弾すべく大会にエントリーした。しかし彼女の不正は極めて巧妙で真樹たち以外誰も気づいておらず、彼が声を上げた所で負け惜しみ、嫉妬などと言われるのは目に見えていた。そんな中、真樹はかつて住んでいた東京の友人のネットワークを駆使して、タッピーの正体が辰巳日菜であることを突き止めたのだった。
-6/14 AM8:00 千葉県千葉市-
「ついに本大会だ。やっとここまでこれた。」
朝、京葉線の海浜幕張駅を降りた所でそう言った真樹。そう、この日は待ちわびたモンスナの本大会当日なのだ。真樹は自信満々な表情で会場である幕張メッセに向かう。歩いて会場に着くと受付には既に列ができていた。
「タッピーと戦うには、まずはこいつらに勝つしかないか。まぁ、できれば初戦でタッピーに当たるのは避けたい所だな。」
そう言いながら列に並ぶ真樹。今大会は真樹やタッピーを含む、予選100位以内の強者がお互いのプレイングを競う。初めての大会で少し緊張してきた真樹だったが、そんな中周りがざわついた。
「到着~♡今日は大会よー!ま、優勝は私で決まりだけどねー!」
聞いたことがある声がして、真樹は後ろを振り返る。すると、ゴスロリを着た少女…まさしくタッピーが現れたのだ。世界チャンピオンの登場に他の出場者も嬉しそうに話している。
「すげぇ、タッピーだ!」
「本物だ!やっぱり可愛いな!」
「後で握手してもらおう!」
「写真も一緒に取りたい!」
「サイン欲しい!」
タッピーの登場に喜ぶ他の出場者たち。そんな中、真樹は心の中で呟いた。
(フフフ。今の内に喜んでおくといい。この俺がその喜びを絶望に変えてやるからな。)
そんなこんなで次々と受付を済ませる他の出場者たち。そして、真樹の番がやって来た。
「おはようございます。プレイヤーネームとエントリーパスをお願いします。」
「MSKです。エントリーパスはこちらです。」
真樹はそう言ってゲーム機を起動させて画面を係員に見せる。エントリーパスとは予選を突破した物のみに送られるもので、真樹の画面には「MSK様宛。エントリーパス。大会当日にお見せ下さい。」と表示されている。
「ありがとうございます。エントリーナンバーは25です。どうぞお入りください。」
そう言って番号が書かれたシールを渡され、中に入った真樹。エントリーナンバーは予選の順位がそのまま反映されており、25位だった真樹の番号はそのまま25になった。真樹は控室に入ると服に番号シールを付け、椅子に座った。
「いよいよだ。魔女裁判の始まりだな。」
-AM10:00-
『Leady's and Gentleman! さあ、遂に…ついにやってまいりました!モンスタースナイプ全日本大会、めでたく開幕!熱いバトルを見せてくれ!』
ついに大会開始時時刻になった。ステージの上ではサングラスをかけた司会の男性がトークで観客を盛り上げている。そんな中…。
「しかし、すげえ人だな。」
「ああ。さすが人気ゲームだけある。」
「一番すげえのはこれに出る真樹だけどな。」
真樹を応援すべく来ていた杜夫、伸治、武司の男性陣3人は超満員の会場の空気に圧倒されていた。そして、勿論彼女たちも来ていた。
「頑張って欲しいな、真樹。折角正体が分かったんだし。」
「とにかく、あんなインチキに負けた莉緒や私の無念を晴らして欲しいわね。今日は応援するわよ。」
慶と美緒である。5人は歓声が上がる中、冷静に状況を見守っていた。そんな中、視界の男性がトークを続ける。
『さあ、それでは出場者にお越し頂きましょう!皆さん、インターネット予選を予選100位以内で勝ち抜いた強者ばかりです!どうぞ!』
男性がそう言うと、会場の横のドアが開いてぞろぞろと出場者が入ってくる。そして、25番のシールを付けた真樹も姿を見せた。
「真樹ー、頑張れー!僕は真樹を信じているよ!」
「お前の優勝した所を、バッチリ撮ってやるからな!」
慶と杜夫が真樹に声援を送ると、それに気づいた真樹が振り向いて手を振る。そして、タッピーが出てきた瞬間…。
「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」
会場全体が揺れるほどの歓声が響き渡った。そして、ファンと思しき者たちがタッピーに声援を送る。
「タッピー、今日も可愛いよー!」
「頑張れー、世界チャンピオン!」
「絶対優勝して!」
「フレー、フレー、タッピー!」
物凄い数の声援に対し、タッピーが笑顔で答える。
「みんなありがとう!当然よ!優勝するのは私だから!」
その様子を見ながら、伸治、武司、美緒が微妙な表情を浮べて言った。
「やっぱすげー人気だな、タッピー。」
「インチキしてるって知ったら、みんな悲しむだろうな。」
「全く、不正で得た人気と優勝なんて何が嬉しいのかしら。」
そう言った3人。因みに、真樹は5人が応援に来るにあたり、自分がタッピーと当たって試合が終わるまで絶対に不正疑惑の事を大っぴらにしない様に諭していた。そんな中、出場者が全員出てきた所で司会の男性が言った。
『さあ、全出場者が揃いました!果たして優勝するのは誰か?!いよいよ幕開けです!モンスタースナイプ、Ready,Fight!』
司会の男性が大会スタートを宣言した所で会場はまた大盛り上がり。こうして、真樹の戦いが始まったのだった。
こんにちは。
いよいよ大会開幕です!
真樹は勝ち残れるのか?
次回もお楽しみに!




